秋鯛序盤好調、戸田沖マダイ

久しぶりに登場


  1. 日時:2001年9月7日(金)
  2. 場所:戸田沖
  3. 参加メンバー:鯛介、恵美
  4. 時間:午前6時00分〜午前11時30分頃
  5. 潮時:中潮


釣行記

●秋のマダイ
今年の夏休みも終盤戦、前半戦は青物を追いかけたが、後半は比較的のんびり、ゆったり出来る釣りを選択することにした。豪快にコマセを振ってがんがんやりとりする青物も魅力的だが、繊細に誘いを繰り返し、細いハリスでヤリトリするマダイ釣りも魅力的だ。

東伊豆から南伊豆はワラサ一色の感があるが、西伊豆は戸田・ふじ丸では神子元ワラサ遠征船も出すが、別船でマダイ乗合も出しているのが嬉しい。今回はこのふじ丸から午前半日のマダイ船でお世話になることにした。

6時出船ということで、我々は5時半頃に港に到着。曇りで無風、もちろん凪。空の暗さはマダイが釣れそうな感じではある。

●右舷へ
今日は敦船長の2号船で出船とのこと。先着者がいなかったので、我々は右舷ミヨシ寄りにキーパーをセットし待機。しばらくすると船長が現れたので挨拶を交わす。今日は4名乗船とのこと、あとの2名もほどなく現れ左舷に入ったので、嫁さんを右舷ミヨシ、私はトモに陣取ることにした。

準備が整った定刻6時に出船。戸田湾を出ると船は南へ15分ほど走り、焼き場の沖で潮回り。「どうぞ、33m。7m落としてタナに合わせて下さい」というアナウンスで開始となった。

今回は鯛介マダイスペシャルロッドに電動丸3000XH。サニービシ80号にクッション2mm1m、ハリス3.5号7ヒロ、マダイ針8号(白)とした。チモトには天然パールビーズを装着する。コマセはオキアミとアミエビのミックスである。付け餌はオキアミ。朝はいつものように2尾掛けにする。

●いきなり
40mまで落として10秒待機。朝一番なのでやや強くコマセをふりつつタナへ。そしてそのまま手持ちで10秒待つ。と、何といきなりアタリがやってきた。竿を立ててアワセを入れる。ググンという感触。うまく針掛かりしたようだ。そのままファイト体制に入るが、魚は大きくなさそうだ。

竿を立てたまま難なく巻き上げ、嫁さんの差し出すタモに収まったのは後検量0.6kgの本命。まずは本命の顔を見れたのでほっとする。



●釣り座は正解
東寄りの北風に、沼津から戸田に向かって流れる潮。つまりトモ有利なのだが、風は回っているようで、流し替える度に船の向きは変わる。それでもトモか右舷が有利な状況になっている。釣り座選択は正解だったか。

左舷ではヒラソーダが上がる。私にも落とし込んでいる最中に丸ソーダが食ってしまう。必要以上にコマセを撒くことは禁物だ。潮も薄濁りで暗い感じ。潮の流れもトロトロ。条件的には問題ない。

●またも
7時頃の潮回り直後の投入。またも私の竿にアタリが訪れる。今度もさほど大きくはないが、先ほどよりは良さそうな感じだ。ドラグを滑らすほどではないが慎重にやりとりして1kg級をゲット。なんと開始1時間しないうちに本命2尾。ラッキーだ。



しかし、7時半頃から風が南寄りに変わる。船も船首を南に向け、潮下はミヨシになった。風は東寄りであるため、右舷ミヨシが最潮下になる。嫁さんの席が最も有利な釣り座となった。

●ソーダは旨そう
そのせいか、嫁さんの竿にアタリが増える。結構な引きで皆の注目を集めたが、これが良型のヒラソーダ。1kg超で丸々太っていて旨そうだ。

そして、ここからはほとんど嫁さんの独壇場であったので、嫁さんの釣行記の一部を引用したいと思う。


大きく誘ってキーパーに竿を掛けて、次につけるオキアミを選んでいると、頭上から船長の声。「アタッテる!」。見ると、竿先が海面にささって、糸がズルズルと出てゆきます。本命か、と緊張のやりとりですが、ビシをあげて、クッションゴムを手繰り寄せると魚が大きく旋回しています。ゆらゆらと上がってくる魚影もなんだ、銀色。ビチビチいいながら上がってきたのはヒラソーダでしたが、キロオーバーと良型で、なるほど引くわけです。トモ有利といっても魚はいるわ、と今度は仕掛けも新品に交換。オキアミも両目バッチリ、おいしそう(?)なものを選んで投入。しっかり誘って待ちますが、アタリはありません。まあ、先は長いと釣れた魚の処理をしていると、またまた天から船長の声。「アタッタよ!」。不思議と竿先から目を離していると魚ってアタルもの。殺気が海底まで伝わらないからでしょうか。



「いい引きだねぇ。ドラグはそれくらいでいいから、ポンピングゆっくりしながらあげてごらん」とアドバイスを船長がくれるからには、今度は待ちに待った本命からのアタリのよう。魚が引く、糸がズルズル出る、魚が休んでるときはすかさず巻く、と緊張しながらも、楽しいヤリトリ。これがあるから、釣りってやめられません。仕掛けをたるませないようにゆっくり手繰ると、赤い魚体が見えて来ました。ダンナが差し出すタモに収まったのは良型の本命です。計ってみると2.7キロ。秋のシーズンのはじまりにこんなに良い型に出会えるなんて、なんてラッキー。「この位のタイが元気も良くて、釣って楽しいよね」って船長に言われて、納得です。


●よかった・・・
こんな感じで久しぶりにマダイ釣りでちゃんと2.7kgの良型をゲットして大喜びの嫁さん。有利な釣り座に座らせた甲斐があったと私も安堵する。いや、よかったよかった。

●後半は澄み潮苦戦
この時間を境に、マダイの食いが渋くなった。どうやら潮が澄んで来たのが原因らしい。コマセにアミエビを多く配合することにより濁りを演出し、何とかマダイを掛けようとするが、顔を見せるのは丸ソーダのみ。嫁さんには何故かヒラソーダに小ぶりのスマガツオ。
ハリスを落としたり長くしたり、餌の大きさ、装餌の方法などいろいろやるが時折餌取りにやられるだけで、船中沈黙が続く。

10時過ぎに左舷トモで当たってキロ級の本命が上がるもあとはやはりソーダのみ。船長は焼き場の沖から駐車場前、さらに井田の方まで船を走らせ、こまめにポイントを探ってくれるが、いい反応は出ない様子。

結局このまま11時半になり、終了となった。

<釣果>
マダイ 2尾(0.6kg、1.0kg)
丸ソーダ 2〜3尾(リリース)



沖上がりのあとに船長に今後の様子を伺うと、秋鯛はこれから。いろんなポイントを調査していく、とのこと。神子元でワラサが食っているうちは兄貴船長は遠征だろうが、マダイ船は親父船長と合わせて2隻で出船可能。超大型はあまり出ないが、3〜4kg程度までのマダイの数釣りが楽しめる秋の戸田沖マダイ。今年もあと数回来ることになるであろう。


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