時合逃す、小湊沖泳がせ釣り

アジは旨かったですよ


  1. 日時:2001年8月25日(土)
  2. 場所:小湊〜勝浦沖
  3. 参加メンバー:鯛介、球磨吾朗、矢沢さん、他1名
  4. 時間:午前4時30分〜午前11時30分頃
  5. 潮時:小潮


釣行記

2週間釣りに行かなかったのは何年ぶりであろうか。お盆の混雑と台風に妨げられ、久しぶりの釣行は、小湊は荻浜港の大栄丸から、マアジ及びアジ泳がせの青物狙いとなった。今回も球磨吾朗さんに仕立てて頂いた船に乗せてもらった。

●港は?
今回は球磨吾朗さん、矢沢さん、私とあと1名の4名の仕立て。4時出船、ということなので、1時半頃に矢沢さんをピックアップして出発。FAXしてもらった地図を頼りに何とか3時半過ぎに港周辺に到着。しかしどうにも港と船が分からず右往左往。4時過ぎにやや遅れて来た球磨吾朗さんから電話が入り、なんとか港を見つけることが出来た。

既に船長はスタンバイ済み。車を止めて荷物を降ろして出船準備開始。小さな港ではあるが、車を止めるスペースも船に近いところにあり、また公衆トイレも設置されていてなかなかいい感じである。

船は5〜6トン級で釣り人の定員は6名といったところ。私は左舷ミヨシを頂いた。右舷ミヨシに球磨吾朗さん、2番に矢沢さん、左舷2番に球磨吾朗さん友人、という配置で、4時半頃に出船となった。

まずはサビキでマアジ狙い。暗いうちはコマセ無しでも釣れるとのこと。で、明るくなったらコマセを使ってくれと船長。仕掛けは球磨吾朗さんからもらった幹3,枝1.5号の東京湾仕様のサビキの上部にサブマリンカゴを装着する。錘は30号である。ARセイバー270にシマノの小舟をセットし、釣り場到着を待った。

●マアジは入れ食い
港を出ると、薄暗い海上には職漁船らしき小舟が数隻散らばっているのが見える。そして我が船もしばし反応を探った後に開始となった。「水深は15m。11mに反応があります」とのこと。道糸おマーカーで10m落としたところでサミングで仕掛けを落としていく。と、仕掛けの落下が止まり、ブルブルというアタリが伝わる。「アタリがあったら教えてください」という船長のアナウンスがあったので手を挙げて応える。まずは一荷で17センチ級をゲット。餌にはちょっと大きいであろうか。

他の3人にもアタリが訪れる。再投入すると今度はじっくり追い食いを待って四点掛け。餌に良さそうな12センチ程度のアジもまじっている。「ここのアジは金アジだから旨ぇっぺよ」と船長が出船前に言っていたが、なるほど久しぶりに見る金アジである。



●青物の気配
反応が切れると船長は船を回す。そして潮周り直後はほどよくアタリが出る。が、明るくなるに従い、アタリが出ている時間が短くなってくる。「青物が回っているから、反応がすぐに切れちゃうな」と船長もぼやいている。球磨吾朗さんはショゴにハリスを切られたりしていたようで、確かに青物系の魚が回っているようだ。

1時間ちょっとマアジ釣りを楽しむと、生け簀にはサバやウルメイワシ混じりで4人で100尾以上のマアジを確保出来たので、「今日はアジ釣りに来たんじゃないから、さっさと泳がせ行こう!」という球磨吾朗さんの指示で船長は船を沖へ走らせた。

●泳がせへ
船長は船を沖に走らせる。10分ほど走ったところで再開始。タックルはそのままで、ハリス12号1ヒロ、ヒラマサ針13号、錘60号の胴付き1本針の仕掛け、言わばヒラメの仕掛けを大ぶりにしたものを使用した。生簀からアジをすくい出して鼻掛けにして投入。サミングしつつ底へ送り込む。「底から7mくらいでやって下さい」という船長指示。わくわくしながらアタリを待つ。3度ほど潮周りを繰り返したが、アタリなし。アジも元気なままである。

船の近くにイワシの跳ねとナブラが見え始めた。アジは泳がせたままで、張り出しに乗っかって用意しておいたジグを投げてみる。うまいことナブラが船に寄ってくる。ジグもその下や横を通過するのだがヒットしない。
「あれなら喰うはずだけどなぁ」と球磨吾朗さん。「小さいイワシ追っかけてるみたいだからカッタクリで喰うかもよ」と船長。さっそく球磨吾朗さんとそのお友達はカッタクリを取り出してせっせとカッタクリはじめた。しかし、カッタクリ、ルアー、泳がせ、共になかなかアタリがない。

●ソーダ登場
「なんか喰った」の声に振り返ると、球磨吾朗さんご友人がヒラソーダをカッタクリで釣り上げる。トモで竿を出していた船長も竿カッタクリでソーダを釣りはじめた。丸々太っていてなかなか旨そうであるが、今回の狙いはこの魚ではない。
「上までショッコが追いかけてくるよ」と球磨吾朗さん。水面をよく見ると確かにルアーにちょっかいを出そうとしてるイエローラインの入った魚が見える。ワカシとショッコの混成軍のようだ。こいつらを何とか掛けるべく水面付近でルアーを引いてみるが、ルアーが大きすぎるのか針掛かりには至らず。



●ルアー
やっと私のルアーにアタリ。ワカシが水面まで上がってきたが、抜き上げ時にバラシ。そして再度アタリが訪れ、何とかヒラソーダをゲット。しかしこれを境にナブラは浮かなくなってしまった。

ルアーも飽きたのでカッタクリにチェンジ。魚が小さいようなので、小さめのバケを選択。すると数分後にガツンというアタリが訪れた。ソーダかな、と思ったがこれがワカシ。もう少しでイナダというサイズだ。そしてポツポツとソーダが当たるようになったが私と球磨吾朗さんには何故かアタリが訪れず、「みんな東へ行ったみたいだから行ってみようか」という船長の提案で大きく移動となった。

●沖へ
20分ほど走った先は勝浦の灯台が遠目に見える沖合のポイント。泳がせやルアーでワラサがヒットしているらしい。「水深は70m、底から7〜8mでやってみて」という船長の合図で投入。まずはルアーでやってみることに。しかしアタリ無し。

「どうも30mくらいであたっているみたいだから、タナをあげて」と船長の指示。ルアーをシャクるのも疲れたので泳がせ釣りにチェンジ。しかしアタリは遠い。凪陽気で眠気が襲ってくる。集中力が続かず仕掛けを下ろさずパスする流しも出てきてしまった。でも、船上で横になっているとものすごく気持ちがよいのだ。

●最後の時合いは・・・
そんな感じで夢うつつになっていると「喰ったぞ!」という声が聞こえてきた。

がばっと起きあがると球磨吾朗さんの竿がしなっている。「慎重にやって下さいよ」と船長。魚がは右舷の沖へ向かって走っているようなので私も慌てて竿を入れる。タナを取って、それからタモを持って構える。上まで元気に引っ張るのは青物の特徴だ。そして錘が見えた。そこからも何度も抵抗する。そして無事にタモへ。目検討3kg弱のワラサであった。


その後、球磨吾朗さん友人にも同様のアタリがおとずれたが、4〜5mやりとりしたところですっぽ抜け。「合わせが早いんだよ」と球磨吾朗さんのご指導。残念であった。



結局このまま終了の11時半を迎え、帰港となった。時合に仕掛けを入れている時間が少なかったこと、これが敗因である。

<釣果>
ワカシ 35センチ 1尾
ヒラソーダ 40センチ 1尾
マアジ15〜20センチ 30尾程度

アジで土産にはなったが、またも青物に嫌われてしまった。「赤い魚は釣れるようになったけど、青い魚が釣れません」とは帰りの道中の矢沢さん。まだまだ青物のシーズンはこれから。今年も1回くらいは良い思いをしたいものである。


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