ゆびさき
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腕金の先、そしてゆびさき
(腕金の先、そしてゆびさき)

 僕はこれまで、鉄塔を擬人化して紹介することが多かったです。感情移入するということは、そういうことなのかな、とも思っていますのでまぁお付き合いください(笑)。

 さて、前置きはそれくらいにして。

 「新京葉線」の建設現場は普段見ることができない光景を、目の当たりにすることができ、とても興奮します。なかでも、この腕金の先からぶら下がる碍子の先っぽ。まるで、ゆびさきのようです。ここに取り付けられる送電線は4本一組なので、ゆびさきは4本あります。
 そして、さらに驚くことは、手首にあたる部分には「ブレスレット」をはめています。
千葉県柏市にて

ゆびさきの表情
(ゆびさきの表情)

 思いの外、ほっそりとしたゆびさきです。なんとなく色っぽさも感じます
 ブレスレットに相当する部分は、写真手前側にホンの少しの隙間があります。どういう意味があるのでしょうか。碍子が何個も重なっている部分も、鱗を思わせます。(ということは、魚人の腕か?)
 送電線がつながるそれぞれのゆびさき。送電線自体の重さや、風、雪などで引っ張る力に耐えるだけの強さがあるのか心配になってしまいます。まあ、余計なお世話かもしれませんが。

ちょっと重いのね
(ちょっと重いのね)

 この鉄塔の足下には、このようなプレートがくくりつけられていました。

 『がいし重量1294kg』

 いやはや、そこまで重いとは思いませんでした。碍子といえば陶器みたいなもんですから、それが何個も重なっていればそれなりの重量になるということなんですね。それにも増して、それを支える腕金は、筋骨隆々には見えないのにしっかりとしているんです。
 

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