ねんがXねんが
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ねんがXねんが 鉄塔
(ねんがXねんが 鉄塔)

 「ねんが」というのは、この鉄塔のように「送電線の順番を入れ替える」ことを指します。このように、同時に4回線(12本)の送電線の入れ替えをしている鉄塔は初めて見ました。今までに、2回線同時2回線のうちの1回線、というパターンはご覧いただいていました。

 「ねんが」が必要となるのは、経路の分岐や合流の場合に相を合わせなければならない、各相の電磁気的影響をうち消すため、等のとき。残念ながら、この鉄塔の周りを詳しく観察しなかったので、これらの理由のどれにあたるのかまでは確認していません。
(鉄塔名も、プレートが住宅の陰に隠れてしまっていて確認できていません)

茨城県猿島郡三和町にて

ねんが 拡大
(ねんが部分の拡大)

 さらに、ねんが部分の拡大をしたのが上の写真です。
 よく見ると、上から3段ずつの腕金が2組ありますが、それぞれの最上段の腕金のみ先端部の幅が広くなっているのが分かります。
 

真横から見てみると
(真横から見てみると)

 真横から見てみると、ねんがのためのジャンパー線が、前へ後ろへと延びているのが分かります。普通の鉄塔では味わえない、不思議な感じが漂います。
 電線の振動止めダンパーが向かって左側は2つ付けられているのに、右側は1つだけ、というのも何故なんでしょうね。
 まぁ、理由はどうあれ、珍しいことには違いありません。

20000507

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