君がいて僕がいる・2
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君 僕
(水元給水線−2と3)

 さて、中川をはさんだ両岸にある「水元給水線−2と3」は、双子のようにそっくりなわけではなく、それぞれ独自の顔を持っています。
 2号基は、3本ずつの腕の下に、ヒレのようなものをつけています。どのような意味があるのかはわかりませんが、近未来的な(笑)イメージが浮かんできます。
 一方、3号基は、8本の腕(そのうち6本が送電線を支えている)の形状が同じで、すっきりとした印象です。
 なぜ、双子鉄塔にしなかったのでしょうか。だって、送電線はお互いに相手に向かってしか伸びていないのに。
東京都足立区、葛飾区にて

地中へ
(水元給水線−3の足元)

 空中を走る送電線はそれぞれの鉄塔の足元で、地中に吸い込まれていきます。これは、葛飾区側の3号基の足元の様子です。送電線は全部で12本ありましたから(3本で1セットなので)4組のセットとなります。わかりにくいですが、黒いチューブを上に見ていき、白く太いチューブの中に吸い込まれていくところにプレートがあります。そこに記載されている情報によると、鉄塔上部の左側は「葛飾清掃線」、右側は「三菱中川線」、下部は「水元給水線1と2」となっています。つまり、この送電線たちは、地中で枝別れし、それぞれの方向に伸びていくということなのでした。


 追記:
 この鉄塔たちを見つけるまで、そして、この地中に吸い込まれていく送電線を見るまでは、『地中送電』というものがあることは全然知りませんでした。一番最初の「親子鉄塔」で地下帝国なんて書いていましたが、その時は「まさか地下には」ということで、子鉄塔の存在理由がわかりませんでした。思い出してみれば、都心には送電鉄塔をほとんど見かけません。なるほど、ですね。

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