河口から0km
↑Home Top <Back Next>

河口から0kmの鉄塔 江東線−89 プレート
(河口から0kmの鉄塔 江東線−89)

 海も目前。
 江戸川区と江東区の分割線でもある荒川の河口。実は中川も平行して流れていて、この写真からすぐのところで合流しています。海に向かって左側には僕もよく行く葛西臨海公園、右側には夢の島や辰巳を経てお台場や築地まで行くことができます。
 この鉄塔は『美しく青きドナウ』の鉄塔です。
 光の方向が良くないので(僕の腕がないのもありますが(汗))、鋼材が水色に塗装されているのが分かりづらいですね。すいません。でも、僕が構えたカメラの前を、2羽のハトがポーズをとってくれました。
 「河口から0km」という立て札がありますが、この場所からさらに下流約1kmには首都高速湾岸線の荒川湾岸橋があって、そのさき300mに地図上の河口らしき部分があります。
 では、この河口とはどこを指しているのでしょうか。?

東京都江戸川区にて

ドナウを見上げて
(ドナウを見上げて)

 お役所に聞いたわけではないので、あくまで僕の推測ですが、立て札に書かれている「江戸川区」の文字がポイント。
 荒川と中川が平行して流れていると書きましたが、この場所はその中洲の突端なのです。しかも、江戸川区寄りを流れているのが中川なので、中川はここが終点。つまり中川の河口。

 ・・・と、考えたのだけれど、河口を辞書で引くと「川が海や湖に流れ込むところ」となっているので、上の解釈は間違いのようである。
 となると、本当にここが東京湾と荒川(中川)の境目なのかもしれない。

 さて、鉄塔の足下、といっても、鉄塔自体は川の中にある4本足のコンクリート土台の上にあるので十数m離れたところから撮った写真です。
 夏の陽ざしが逆光気味に射して、鋼材の所々にキラキラとした光の粒が踊っているようです。

キラキラと
(キラキラと)

 拡大してみると・・・。

 ドナウ2段目の腕金の根本近く。
 光の粒が、たくさん。たくさん。

土台の下から
(土台の下から)

 4本足のコンクリート土台と川面の間から、対岸(江東区)にある江東変電所を見たところです。
 江東変電所には、江東線の他に2基ずつで送電線を渡しています。全部で6回線分(だったかな)。そこから先は地中送電線化されているのでしょう。荒川西岸が架空送電の終点となっているのです。

 中洲から見る鉄塔は、近くにあるようで手が届かない。
 コンクリートの突端に腰を下ろし、海風とも川風ともつかない微風で少しだけ汗を冷やせば、ここまで来たという実感も沸き上がってくるというものです。

 なお、この鉄塔は首都高速中央環状線が湾岸線に接続する直前のすぐ脇に現れます。くれぐれもご注意を。じっくりと見たい方は、一旦葛西橋通りから中洲へ降りるか(たしか車では進入禁止)、東京水辺ライン(遊覧船)でどうぞ。
20021020

↑Home Top <Back Next>