どうも、こういう風景には惹かれてしまいます。
千葉県と東京都をつなぐ橋、葛飾橋。
自転車で都内を走ってきた帰り道。漕ぐ力もほとんど無くなって、へろへろのまま橋を渡り、振り返ると、そこにはまるでキャンバスに油絵の具で描いたような雲。
オレンジ色、朱色、黄色。隙間からまだ青い空。
ほとんど日は落ちて、これから先は時間と共に急激に色を変化させていきます。
この鉄塔は、ちょうど葛飾橋に並行して架かっている葛飾大橋のたもとに立っています。(鉄塔名は失念)
間近で見ると、なんの変哲もないよくある紅白鉄塔で、色も褪せています。
でも、今日は太陽の傾き加減、雲を描いた絵の具、塗り残っている青いキャンバスと、たくさんの色を従えて、残り少ない日光の暖かさを感じているようにも見えます。
この写真を撮ったのが、秋の初め頃。
見る間に日が傾き、江戸川の土手で自転車にまたがったまま、ほんの十数分の展覧会でした。
20010102