961208の「地下から空へ #2」で共演したエルネスト・アンヘリッカのギグに出かけた。ギグで共演するのも善し悪しで、フルでパフォーマンスを観られないのだ。オーディエンスとして、一度、ちゃんと晒されたい。そんな思いでぼくは出かけたのだった。
ネクタイにスーツという、勤務先からの帰りのかっこうで、秋葉原イケベ楽器地下のCLUB GOODMANへ直行。入り口で「エルネスト・アンヘリッカを見に来た中川ですけど・・・」と申告。前売り扱いなんて嬉しいじゃないっすか。ドリンク込みで¥2k。今どきのライブハウスにしては高くはない。真剣にオーディエンスしなくちゃ・・・と思った俺は、自分のアルコールのキャパのないことを考慮して、コーラを注文したのだった。
とても良い音響で、ビデオがかかっていた。どうも60年代後半のストーンズが司会をしている何かのイベントのようだ。
キース・リチャードが葉巻を吸いながら司会らしきことをしてるぞ。「さ〜〜〜て、お次はとても美しいマリアンヌ・フェイスフル・・・・・」おおおお、すごいじゃないか。そして、何とTHE WHOも出てくるじゃないか。キース・ムーンのドラムの叩きっぷり、誰にもできるもんじゃないよ。ほんと、すごい!このビデオは何なんだ?
へえ、こんなものがあったんだ・・・
と気分良くなりながら観ていた俺だが・・・
姿勢を正した。ホワイト・アルバムの頃のジョン・レノンが、いきなり出てきて、ミック・ジャガーと会話する。おお、この二人には対話が成り立ったんだ。すごい。何だかメンバーを紹介してるみたい。(字幕はないのだ・・・)
ギターは、エリック・クラプトンだって・・・・
「ジョン、君は本当にブルースだよ。」
John, You're Blues. John, YER Blues・・・と何度も繰り返す・・・・
そして、YER Blues。ジョンが歌い、マッシュルームカットのエリック・クラプトンがギターだ・・・
さらにヨーコ・オノも加わった。そして・・・・ローリング・ストーンズだ。
いきなり、ジャンピング・ジャック・フラッシュそして・・・・ベガーズ・バンケットの頃の曲だ。晩年のブライアン・ジョーンズは、「1+1」でしか観られないと思っていたのに、スライド・ギターや金色のレスポールを弾いているじゃないか・・・
「悪魔を憐れむ歌」がはじまって、「よ〜〜〜〜し」と思った時、エルネスト・アンヘリッカがはじまった。エルネスト・アンヘリッカよ。やるじゃないか。この歌をフェードアウトさせてステージはじめるなんて。なかなかのもんだ。Yeah!
・・・それにしても、あのビデオは一体何だったんだろう???ぼくはいてもたってもいられなくなった。買いたい。ほしい。今どき用語なら、ゲットしたい・・・・というところだ。
なぜか紀元節で黒い街頭宣伝車があふれる明治神宮に迷いこんだあと・・・・
気を取り直して、新宿タイムズ・スクエアのHMVヘ。ストーンズのビデオのコーナーに行ったら・・・あったよ。あった(^^)¥
The Rolling Stones -- Rock and Roll Circus
Beatlesはタイトルにはなく・・・The Dirty Macとなっている。
そして今、俺はこのような文章を「ああ、いいものを買ったぞ。観てるぞ。とても嬉しいぞ。」ということを68系Macで創っている。
ストーンズ有識者の方はすでにお持ちのことであろうが・・・
かつて、Lennonistと名乗っていたぼくだが・・・いやあ、Johnかっこいい。
また、この手のものが廃盤になることはまずはないだろうが・・・
よほど手に入らなかったら、遊びに来てください。いっしょにまあ観ましょう。(^^)サイバー梁山泊の読者の方なら歓迎です。