電通審をオープン化せよ!

新年早々、ぼやき、つぶやき、愚痴、この場では当り前とされている見解の繰り返し となるのは恐縮至極なのですが、そして、このようなメッセージが何らかの建設的に アクションにつながりうるのかどうか、不安でありますが、ご寛容を賜われれば幸い です。

以下、まったく中川個人としての発言であり、勤務先の見解等は一切関係ありません ので、よろしく御願いいたします。

今回の論議も結局、電子メールすら自身でお使いになられない権威を有する方々が最 終的に決着なさるのだろうかと思うと「ああ、またもユーザ不在の結論か」とため息 が出てしまいます。理念的なところでは差が見い出せないぶん、「電話産業における 電話会社」をどうするのか・・・というところがクローズアップされ、そして、既存 の「電話産業」における提供者・規制当局の論理ですべて決められてしまう。やりき れないです。

まず、オープンな場で責任者の方たちに議論していただきたい。それも、せめてメー リング・リストくらいでやっていただきたい。これができないという理由は、きっと 浜の真砂の数だけ上げてくれるでしょう。しかしながら、ユーザの立場から見れば、 このような仕組みすら使えるかどうか疑わしい人々による決定は疑わしいものでしか ありえません。「E-mail使わずの情報通信産業語り」だけでも勘弁してほしいのです が、そのようなユーザ実感を欠いた人達の観念的な議論により、ユーザ環境が決定的 に決められてしまうというのは、スターリニズムの極みです。「使わ(え)ない権威 者の方が、客観的で正しい決定をなしうる?」というスターリニズム的計画経済でこ の国は回っているのか?やはり、日本はそのような国だったのかと、若い意欲のある 人の居場所はこの国のサイバー・スペースにすらない・・・ということなのでしょうか。

・この国として、インターネット的なネットワーク通信環境を具体的にどの時点まで に、どのようなスペックで、いくらでやれるようにするのか。

という潜在的・顕在的ユーザのこの最大の関心事に対する見通しも、オープンな議論 もないところで、事業会社対監督官庁の戦国絵巻的な仁義なき戦いが旧メディア・マ スメディアから垣間見えるのを見てなさいということでしょうか。この状況が繰り返 されるかぎり、国内大手の新聞社の情報発信拠点がカリフォルニアにあることが象徴 的に示すように情報通信産業の空洞化が決定的となってしまい、この国のサイバー・ スペースも「墓場の静寂」と化すでしょう。

・責任者諸君。サイバー・スペースに関連する重大な決定を下すのであれば、サイバ ー・スペース上でオープンな議論を行い、批判・反批判に耐えうるコミュニケーショ ンを経たうえで決定せよ。諸君がそれをできない限り、諸君の決定の有効性は疑わし いものであり、そもそも諸君の責任遂行能力すら疑わしいと判断し、糾弾し続ける。 諸君が歴史に汚点を残したくないのなら、民主主義社会におけるごくごく当り前のや り方をただちに実行せよ!

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FIRST Appeared @NETIZEN FORUM(JAN 96)




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