中川 第33回公然ギグ 

御茶ノ水 OCC ビル アイリーンホール

2001.9.29(Sat) のご報告

当日配布した「フレーズの数々」(010929)

当日配布した「中川の近況」(010929)

アイリーン・ホールでの初めてのライブであった。15時少し前に会場に到着。すでに椅子なども並べられていて、あとはリハーサルを待つばかりとなっていた。この日は、4パターンほどのエフェクターを使うことになっていた。このライブスペースの運営者である野田さん御自らがPAをやってくださり、ひとつひとつの曲についてじっくりと時間を割いてくださった。ありがたいことである。

また、この新しくはじめられたアイリーン・ホールという場を野田さんが音源を聴いて納得した人たちに、営業力の良し悪しに関わらずライブを行える場を提供しつづけ、いずれは、より広い人にも聴いてもらえるようになる。そのような、有難い志でこの場を運営されるという姿勢をうかがい、実に心強く思った。

自分のリハーサルがほぼ終了したころ、対バンのとんび晴乃信さんも到着。リハーサルから本番までの間、時間があって、その間、晴乃信さんと話した。近々、一ヶ月ほど関西、九州、沖縄にライブ・ツアーに出られるとのこと。各地にそういうスポットもあるとのことだ。各地でそのような場を運営している人たちとの間で、これまた濃いコミュニケーションが展開されているのだという。晴乃信さんは今、月に5回以上というたいへんな回数のライブをやっている。あえて、「わがままに。」ライブをする。音楽をする。今はそういう時期なのだという。

自分のステージの前に、とんびさんのステージを全編見せていただけた。ハスキーな高音、ためのあるブルース、フォーク系のアコースティック・ギター、生きる身体の繊細な感じと気持ちの高まりとの交錯の瞬間にほとばしり出るのだろうと感じられる詞、歌の言葉。聴いていて心地よく、そしてしっかりとした音楽的土台ゆえに伝わる円熟した情感というものを感じた。

さて、ぼくのステージである。今回は、ギターが一本であり、弦が切れたらまずい・・みたいなことを一番気にしていたけれども、そのようなハプニングもなく、また、PAの野田さんに場と音との組み合わせはお願いして、あとは、自分で納得できるようにする・・ということに心血を注いだ。

 

この日は、一部構成。(それぞれの歌のフレーズは、「フレーズの数々」をご参照ください。)

 

·          夢の探偵

·          血を流さず、海を隔てず

·          とけてひとつに

·          天変地異

·          奇跡は今も・・

·          盗め、逃げろ、シラを切れ

·          極北の唄

 

これで都合、一時間強のステージであった。半年以上のブランクが空いた後であったが、慌てることもなく、自分としては納得できるものであった。

 

この日も、Open Creation Movement、「うのめん」の皆様などが立ち会ってくださり、その後、会食をした。

 

相川ゆうてん氏より、「一人でギターでトランス」。というヒントをいただいた。ああ、そういうところは心の奥底で、テクノやD&Bのイベントに足を運んだことが刻まれていて、自分でやれる仕方で、ああいう場の音楽が聴く人のインスピレーションに働きかけるようなことをしてみよう。という風に思っていたり、いつか、テクノ、トランス、D&Bのイベントとかでやってみたいというようなことは確かに思っていたりして、そういう心の奥底の動きを掘りだしてもらったような感じがした。

 

(2001.9.30記す 中川一郎)

 

以下は、事前のお知らせです。

 

 

 

ROCKJAZZ.COM プレゼンツ:ライヴ・スケジュール】
場所:お茶の水 OCCビル アイリーンホール
   JRお茶の水駅 明大通り側の出口から1分 
   駅を出ると正面に交番があります。
明大通り沿いで明治大学よりも駅寄りのマクドナルドとパン屋が左右にあるビルの地下。
OCCへの地図は以下にて確認できます。
http://www.rockjazz.com/promo/occ.htm
お問い合わせ:
    当日以外:ラ・クロワ・ミュージック:03-5567-0027
当日午後2時以降:当日 :OCC(お茶の水クリスチャン・センター)03-3296-1001
                繋がったら、アイリーン・ホールを呼んでください。
メール music@rockjazz.com

 


9月29日(土)とんび晴乃信 中川一郎
オープン 午後5時半
スタート 6時〜   7時    とんび晴乃信
     7時10分〜8時10分   中川一郎

料金:1500円(ドリンクなし、持込可)

出演者プロフィール

【とんび晴乃信】

1964年生まれ、1983年よりパンクバンド
ばちかぶりに在籍しノイズギターを担当、脱退後ブルース、ジャズ、ファンク等の黒人音楽に傾倒し、1990年に入ってからフォークバンドとんびを結成し、自身の楽曲により歌い始める。1993年インディーズレーベルSSEよりとんびリリース。

約五年のブランク後、昨年夏よりソロ活動として再開、名前をとんび晴乃信と改め千葉を中心に都内各所でライブ活動を行っている。

知らず知らずの内に身に付いてしまったロックスピリットを次世代につなげる為に、リズミックなギターとやや擦れた声で人間、あるいは宇宙の一部としての魂をテーマにメッセージソングを唄う。

ホームページ  http://www.harunoshinn.com
メイル     harunoshinn@mac.com


【中川一郎】

1960年生まれ。1979から81年にかけて、東京のニューウェーブ系バンド、インディーズの先駆け「
絶対零度」にベース、ギター、ボーカル、作詞・作曲により参加。その後、十数年にわたる活動休止の後、96年に音楽活動再開。笹山てるお(元絶対零度、元ザ・ウィード。現在は、ソロ)とともに、弾き語りの集い「地下から空へ」シリーズを継続。

中川のライブについて。自分の中をよぎる音や言葉などの断片的なフレーズのみを拠り所にした自作の…呪文のような歌とエフェクターを効かしたギターのソロ。そこに立ち会う人の潜在意識に向けて響きとうねりを放ち、そこから何らかのインスピレーションが動き出すこと。そのようなあり方が感応しているのではないかと思える刹那もあり、その刹那を感じられる限りおじいさんになっても続けていくつもり

 

【口上】

 

「個人的な事情があって、この日をもってしばらくライブはお休みをすることになる」と前回の公然ギグの報告に記した。その後、4月に男の子に恵まれた。(寛基(ひろき)と名づけた。)それ以降は。世の中の父親という人々を本当に尊敬のまなざしで見てしまう、頭が下がる・・というほど、心身ともに圧倒されてきた。ギターにもまったく触らず、音楽も聴かず、そろそろ笹山も戻ってくるだろうに、凱旋公演の展望もまったく立たず・・という状態が8月半ばあたりまで続いていた。半年ばかりのまさに空白、ブランクであった。

そんな8月のある日、「クラシック・ロック・レビュー」という60年代から70年代にかけてのロックを丹念に紹介するメルマガを主催されてきた野田さんから、メールをいただいた。御茶ノ水でライブハウスの運営をすることとなった、ぼくの音源を聴いた、出演しないか・・という趣旨であった。一度、「クラシック・ロック・レビュー」の記事がぼくも好きだったバンドで、感想を野田さんには送ったことがあり、多分、それが契機で、ぼくの音源も聴いてくださったのだろうと思う。野田さんは、今、http://rockjazz.com/というサイトでさまざまな音楽関係のしかけをしておられるのである。

読んで、いいと思ったものには感想を送る、自分の音源は誰でもダウンロードできるようにしておく。おおよそネッがなかったらあり得なかったであろう出会いのおかげで、「お座敷がかかった」わけであり、それは冥利につきるわけであり、お受けしますと表明し、そして、ギターを居候先に持ってきて、また、居候先の近くに練習スタジオも見つけ、かくして練習三昧の日々を送っているわけである。

 

対バンは、とんび晴乃信さん。精力的にライブをやっておられる。さっそく、ホームページを拝見し、BBSでご挨拶も交わした。

 

周辺の地図は、以下で確認できます。
http://map.yahoo.co.jp/cgi/m?no=1091993500196600062

JRお茶の水駅 水道橋寄り出口を出ると目の前が
明大通りです。明大方面へ下るとすぐに
「お茶の水クリスチャン・センター」というビルがあります。
 駅から見えます。
正面入口(左側)の両サイドには自動販売機があります。

 

010903 記:中川一郎)


 

 

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