事 故 2




運送屋が何とかしてくれるということなのでホッ
運送屋が保険屋に交渉してくれるらしい
運送屋曰く「うちだってこういう事故の時のために保険に 入っているわけだし、それを払えないなんて言われても困るからね。
なんとか払わせるからもう少し待っていただけませんか・・」
よーしわかった


ついでに保険屋にも電話
「俺の車の価値が20万ってことは、20万円以上の修理費は
 払えないってことなんですか?」
「いえ、まだそうと決まったわけではなくて・・あくまでも
 私ども埼玉の○○保険側で20万という見積もりをさせて
 いただいただけでして、その報告を受けた××運送を担当
 している東京の者が今回いくらまでお支払いさせていただくかを
 判断しますので・・・」
そういうことならまあいだろう
運送屋が東京の保険屋を説得して31万の支払いにYesと言えばいい
考えてみれば、保険屋に文句を言うのは筋違い
でも文句を言わなきゃ気持ちがおさまらなかった
最悪、運送屋が差額分の自腹を切るんだろう


数日後
トヨタカローラから電話
「あのぉ、修理の費用の件、どうなってますでしょうか?」
「あれ、保険屋さんから連絡入ってませんか?」
「いいえ、まだ何も・・・」
なにぃーーー! まだ話がついてないのかよ
とっくに運送屋が保険屋を説得して修理に入ってると思ってたのに
あわてて運送屋に電話
留守
おいおい


次の日
運送屋に電話
「どーなってるんですか?」
「おかしいですねぇ、保険屋と話をして、保険屋さんが全額払って
 くれるということで落ちついたつもりでいたんですが・・・
 すぐ電話してみます」
落ちついたつもりって・・・
全然保険屋と認識があってないってないじゃないか
保険屋に電話しようと思ったがやめた
埼玉の保険屋の電話番号はわかるけど、東京側の保険屋の電話番号が
わからない


次の日
保険屋から留守電が入っていた
「○○保険の△△と申します。電話番号は03-XXXX-XXXXです。
 コトのいきさつをお話しようと思って連絡しました。また明日
 にでもご連絡します。 ツーッ・ツーッ・ツーッ・・・」
よーし
東京の保険屋に電話する口実ができたぞ
さっそく電話・・・・
「○○保険です。本日の営業時間は終了しております。
 御用の方は・・・」
ガチャン!!

<続く>

to be continued...

著作者:田中H




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