99.01.18 B-Week on Sun Micro Systems


今週号のBusiness Weekでは、Sunについて特集がありました。
読み進めながら、メモをとりました。何らかの形でお役に立てば、
幸いです。

ubiuitousが現実化しつつあるのだなと、つくづくと感じた次第です。

http://www.businessweek.com/1999/03/covstory.htm

拡大するSunの世界

10年前、Sunは「The Network is the Computer」というフレーズを
作り出した。ついに、このフレーズは現実化している。そして、
Sunは多様な方法で人々の間近にコンピューティング・パワーを
近づけるために、インターネットを活用している。

サーバ
  Sunは、サーバ用コンピュータとウェブサイト運営ソフト、Eコマース
の管理に特化したソフトによって利益をあげている。昨年、Sunのサーバ
の売り上げは30%の伸びを示した。

JAVA
  JAVAの受容を早めるため、ライセンス料を極めて低く押さえており、
その結果、90万社のソフトウェア開発会社をひき付けている。JAVAの
勢いは、デスクトップ・アプリケーションを創造するところまでは
進んでいないけれども、多くの企業は主要なデータ収集・蓄積の
アプリケーションに使用している。

JINI
  Sunの新技術である。これでコンピュータをネットワークへ接続する
のが容易になり、利用しやすくなる。Quantum社が新製品のディスク・
ドライブにJINIを使用することにしている。

デスクトップ・コンピュータ
  Sunの世界では、「デスクトップのメインフレーム」は重要性をなくし、
手元で馬力の大きなコンピュータを必要とするエンジニアや金融関係の
人にしか必要無くなるとしている。しかしながら、これまでのところ、
パソコンは繁栄を謳歌しており、昨年の売り上げは13%の成長を遂げ、
1億台が販売された。(注:1億台というのは、全世界ということでし
ょうねえ)

ネットワーク・コンピュータ
  NCの出足は遅く、98年の販売台数は約50万台であった。

セットトップ・ボックス(TVs and Cable Set Top Boxes)
  昨年、約140万台のインターネット接続機能を有するテレビ
が販売された。2000年までには1100万台に急増するとされている。
TCIが20万台のJAVAを実装したセットトップボックスを販売する
予定である。

スクリーンホン(Screen Phones)
  野菜の注文等の簡潔なサービスのための簡単な機器である。
フランスのアルカテル社がJAVAを利用してメールやウェブなどの
インターネットサービスを提供しており、インターネット・
スクリーン・ホンとしてヨーロッパで利用可能である。

携帯電話、ページャ
  無線機器によって、飛行機の遅れに関する警報や、株価表示など
のネット・サービスへのアクセスが可能となる。昨年、携帯電話の
販売は1300万台と膨大なものであった。エリクソンは、携帯電話
を通じた新サービスの提供にJAVAを利用する考えである。

スマート・カード
  Visaや他のカード会社は航空券購入などのネットサービスをスマート
カードによって実現しようとしている。シンガポールのStandard Chartered
Bankが昨年6月に初めてのVisa JAVAカードを発行した。GemplusやNECな
どのスマート・カード・メーカも今年はJAVAスマートカードを提供する
予定である。1998年に2200万のスマートカードが販売された。2002年まで
に16億枚に増加すると予測されている。

自動車
  ネットワークへの接続によって、ナビゲーションや診断などが容易に
行えるようになる.GMの子会社である、Delphi Automotive Systemsは、
JAVAをベースとして、自動車に音声起動の電子メールやナビゲーション
機能を実現するシステムを提供する予定である。

鍵
  JAVAの力を使った指輪やパス・カードがホテルの部屋の鍵や企業
ネットワークへのアクセスキーとなる。Dallas Semiconductor社は
5万個のibuttonを販売した。これは、このような鍵の電子部品である。

99.01.18 中川一郎




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