イチオーの世界


98年3月20日

98.03.20

「近ごろの若い者は・・」と言いたくなる年ごろになってしまった。ああ、いやだ!

しかし、そういいたくなってしまう。いやで、いやでたまらないのだが・・・。

近ごろの若い者は

「イチオー」をあまりにも多く連発する。

「イチオー、コピーしておきました。」

とやられると

(あのさあ、コピーくらいさあ、自信と確信をもって「やっときましたよ」といって欲しいんだよ、コラ!。頼んだこと、頼んだとおりやったわけだからさあ、イチオーはねえだろう。オイ!)

と心の中で思うことしばしばなのである。

本日、ついにその「イチオー」の本質に迫る機会を得た。

某近ごろの若い者との会話である。

「どうして、『イチオー』が多いわけ?やはり、不確実性の時代なのかねえ?」
と問うたところ

「とりあえず、逃げ場を用意したくて・・・」

ずばり答をもらってしまったのであった。

「イチオー」

「トリアエズ」

「近ごろの若い者は・・・」などという語り口はいやでいやでしょうがない。そういう自分の在りようが遺憾なのであるけれども、「イカン、イカン」と思うのだけれども・・・

一応、取り敢えず、記しておく。

それにしても、「イチオー」の感染力は強く、ふと、「イチオー」と口走りそうである。会話にあたって、「イチオー・チェッカー」みたいな回路を形成しておいて、「イチオー」と口走らないようにしたいものだ。

98.03.20 中川一郎





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