「近ごろの若い者は・・」と言いたくなる年ごろになってしまった。ああ、いやだ!
しかし、そういいたくなってしまう。いやで、いやでたまらないのだが・・・。
近ごろの若い者は
「イチオー」をあまりにも多く連発する。
「イチオー、コピーしておきました。」
とやられると
(あのさあ、コピーくらいさあ、自信と確信をもって「やっときましたよ」といって欲しいんだよ、コラ!。頼んだこと、頼んだとおりやったわけだからさあ、イチオーはねえだろう。オイ!)
と心の中で思うことしばしばなのである。
本日、ついにその「イチオー」の本質に迫る機会を得た。
某近ごろの若い者との会話である。
「どうして、『イチオー』が多いわけ?やはり、不確実性の時代なのかねえ?」
と問うたところ
「とりあえず、逃げ場を用意したくて・・・」
と
ずばり答をもらってしまったのであった。
「イチオー」
「トリアエズ」
「近ごろの若い者は・・・」などという語り口はいやでいやでしょうがない。そういう自分の在りようが遺憾なのであるけれども、「イカン、イカン」と思うのだけれども・・・
一応、取り敢えず、記しておく。
それにしても、「イチオー」の感染力は強く、ふと、「イチオー」と口走りそうである。会話にあたって、「イチオー・チェッカー」みたいな回路を形成しておいて、「イチオー」と口走らないようにしたいものだ。
98.03.20 中川一郎