中川一郎
ぼくのすべての音源・楽曲のOCPLは「00000」だ。としてみたものの、その法的意味合いはどういうことなのか。それを爽やかに説明してみたい。そのような想いが芽生えて、OCMで話題になっていた、安藤和宏さんの「よくわかる音楽著作権ビジネス 基礎編 2nd Edition」(リットーミュージック)を読み進めている。
徐々に、自分の楽曲・音源をゼロ・ストレートにしたことは、分が意図していたことと合っているらしいということがわかりつつあるような気がしている。
そのあたり、いずれ、著作権法の条文に照らして、こういうことということを、ぼちぼちとまとめようか・・・という気持ちも芽生えている。
中川の音楽活動は、
・
ビジネス < 非ビジネス
・
経済原則 < 非経済原則
・
交換価値 < 交感価値
・
ボリューム < 瞬間の濃さ
というようなキーワードで記述されるもの・・ことである。
そのような中川が求めているのは、
・そのような在り方でそれなりの楽曲を音源として送信、再送信、コピーその他もろもろするという「交通」が限りなく限界費用ゼロでできるような情況のポテンシャルをテッテ的に活かすのはイカす。既存の仕組みの境界を乗りこえられる人は乗り越えちゃいましょうよ
ということのようである。
・各人それぞれに個人的に乗り越えて、悦に入るのもオツだ。けれども、表現分野・方法それぞれ違う人の間で自由にクロスできたら、たとえば、ライブするときに、映像を投影してとか思うのだけれども、ゼロストレートの映像作品でサイケでシュールでトランスっぽいものがあれば、そういうものライブの時に投影してみたい。そういうのを創っている人の作品とかあったら、ゼロ・ストレートでなくても過大な経費でなく適法に使わせてもらえるなら、ぜひそうしたい。
という思いは時折よぎる。
・そのような作品たちのつながりが、ここにあるものたちはこう・・ということで明示されて、選択の幅もどんどん広がるといいなあということであって、それは、「圏」
とでも呼べるようなものであり
・「圏」が成り立ったら、徐々にそれが広がり、つながる。ということにつながるようなことを、ぼちぼちとはじめたい。もちろん自分のペースで自分のパワーで自分のやり方でだけれども。
というようなことのようであると。
・今日現在ただ今、こと音楽に関して、映像に関して「商用」「ビジネス」界でやっている人がいきなりここに来るのはそれは無理であって、徐々にするべきことは徐々にするということなんだろう。が、何も(経済的に)得るものはないという意味でも、だから縛られるわけでもないという意味でもフリー(それを「アマ」と言われることについてはプロとアマの定義を早川義夫さん流で考えているから、違和感覚えるんですが・・・)な人であるゆえ。「00000アートは鎖の他失うべきものを持たない」どころか、その「鎖」を経済的なるもののメタファーであるとするならば、「鎖」すらもたない。
ともいえるなあと。
ということでシーラカンスな近況・雑感報告でした。また、時折。
(020513 中川一郎記す)