エソラゴト


君が飛んだ空の後に、雲がひとつ残る。筋を引いて動く。

そんな時間。そんな記憶。

君が描いた絵の中で、ぼくは一人背中丸め、泣いている。

そんな風景。そんな予感。

海が割れて、海の底の岩肌が100万年ぶりに空気に触れる。

海の底だった岩の上で、君もぼくも遠い空を見上げている

海が戻ってくる、海に押し潰される

そんな予感、そんな不安。

2000.1.1 中川一郎


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