JMAI 2000

インターネットで選ぶ日本ミステリー大賞 2000
Japan Mystery Award on Internet 2000

月田@幻影の書庫
(書庫管理人)
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タイトル 著者名 投票得点
五つの時計 鮎川哲也著 +5点
下り“はつかり”』と合わせて、格好の鮎川哲也入門書となるだろう。
つまりは、格好の本格ミステリ入門書と言い換えても、全く過言ではないはずだ。
下り“はつかり” 鮎川哲也著 +4点
五つの時計』と合わせて、日本短編ミステリにおける、犯人当ての最高傑作、密室物の最高傑作、アリバイ物の最高傑作が読める、ミステリ界の必読図書。
そして二人だけになった 森博嗣著 +5点
これがこんなに明快な論理で解けるとは、誰が予想できただろうか?
しかし、恐るべき傑作でありながら、それを破壊してしまう作者の意図は不明。
どんどん橋、落ちた 綾辻行人著 +5点
極めて生々しい”本格”濃縮スープ。ミステリのエキスを愛する人、そして特に読者を”欺く”ことの困難さを理解している人ならば、本書を愛さずにはいられまい。
法月綸太郎の新冒険 法月綸太郎著 +5点
爽快感に満ち溢れた好短編集。真っ向から本格に取り組んだ完成度の高い作品集。
本格を愛好する人ならば、きっと満足できるはず。
念力密室! 西澤保彦著 +4点
稀代のアイデアメーカー西澤保彦全開の短編集。密室において第一に扱われるはずの”ハウ”を蚊帳の外にして、”ホワイ”を見事に追及した希少価値ある作品。
バトル・ロワイアル 高見広春著 +4点
なんだ、意外に爽やかな話じゃないか。「殺し合う」ことではなく、「信じ合う」ことを描いた作品だったとは。予想外にも、気持ち良く堪能させてくれた。しかし、パロディは低俗。
沙羅は和子の名を呼ぶ 加納朋子著 +4点
切り裂く”論理”ではなく、繋ぎ合わす”言葉”で語られる”謎と真実”。
彼女はファンタジーとミステリを軽やかに引き寄せてくれたのだ。
塔の断章 乾くるみ著 +4点
一作毎に違った作風を見せつけてくれる作者のまた新たな一面。
風変わりな奇妙な罠は、ミステリファンこそを魅了するかも知れない。
クリムゾンの迷宮 貴志祐介著 +4点
ゲームブックのホラー世界を、あくまでリアリティーの世界に構築してみせた雄篇。
抜群のエンタテインメントであるが、カタルシスのないラストは不満。

[あなたが選ぶ日本ミステリー大賞特別賞]
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