不思議の国の悪意 ルーファス・キング著 押田由起訳 出版社 東京創元社　99.8.27出版 本体価格 600円 ISBN 4-488-19103-7

小池 啓介 +4点 ありがちなネタなのに、それと悟らせないように捻りを加えて再構築している短編ばかりなので、けっこう驚く。 各短編の出来もいいと思うけど、全体の並べ方もまたよかった。

新井裕之 +2点 一番面白かったのは、「淵の死体」でした。 どの作品も楽しめましたが、どことなく不足感も感じられました。 例えば表題作は、私の素養不足か、一番最後の狙いがよく判りませんでした。 原作なら、判りやすいのかしらん。（読めないけど...(^^;）

サイトウ　アヤコ +4点 良かった！何と言っても表題作の緊張感が秀逸。あと「思い出のために」も痛快。一方、「淵の死体」と「黄泉の川の霊薬」のラストはなかなかやるせないというかやりきれないというか。しかしまぁ、いずれも良いデキですわ。期待以上の収穫。

総合順位 平均点順位 総得点 得票 平均点 11位 10位 10点 3票 3.33点 5点 4点 3点 2点 1点 0点 -1点 -2点 - 2 - 1 - - - -