武道の今日的意義
 
 
   もともと武道(武術)とは、戦いの技術として「生」と「死」との間に練り鍛えられて発達したものである。しかし本来 の「武」とは「ほこ(=戈)を止める」という和の精神(こころ)であり、武の正義(徳)との和の心を一体となしているとこ ろに真の武道精神がある。現在武道を習得したものも、またこれから習得しようとする者も、この武道精神と「何事を も神剣に行う」態度を忘れることなく、日常生活の中に現すべきではないだろうか。     このように武道の修練を通して養われる忍耐力、強健な体力、克己心、礼儀などは現代の社会を乗り切るエネル ギ−となり 、学業や仕事に反映し 、人生をより充実したものにするために役立つのである。