大江山オフ山行記




 紅葉と展望の大江山
 いい天気・紅葉・展望・ブナの木と至れり尽くせりの賑やかオフライン山行記

■日にち:96年10月27日(日)
■天気:快晴
■同行者
 低山徘徊派隊:あきゆきさん夫妻・芳村さん夫妻・たにけいさん・PLUTOさん・宮崎さん
 たじま隊:   たじまもりさん・YU・GEN・KAORIN・カワジャコさん夫妻・はいかいさん

■コースタイム:
  自宅発(6:00)〜福知山IC(7:05)〜大江町皇大神社・駐車場着(8:05)〜

  航空管制塔スタート(9:50)〜鬼の岩屋(10:00)〜池ヶ成公園上の分岐(10:20)〜
  鍋塚(10:45-11:00)〜鞍部(休憩所)(11:20)〜鳩が峰(11:50-昼食-12:40)〜
  千丈ヶ嶽(13:10-14:05)〜鬼嶽稲荷神社(14:30)

  航空管制塔(15:05)〜皇大神社・駐車場(15:35)〜猪名川町屏風岩渋滞(17:35)


【出発】 5:30の目覚ましで起きる。こんな早起きは、7月のオフ以来である。
嫁さんも子供達も昨日のオリエンテーリング疲れで、まだまだ夢の中。
 窓を開けると、気になった天気は予報以上に澄み切った青空。
ご飯を2杯かき込む。いつもはトースト1枚だが、ちょっと気合いが入る。
予定どおり6:00に出発。川西から猪名川町を抜けて篠山に入り、舞鶴道で福知山を目指す。
 ホームグランドの山々が朝の姿を見せてくれる。だいぶ秋色づいてきたなぁ。
こんな天気に車で通り過ぎるのがもったいない程。
ゴメンナサイね、今日は遠くの山に行って来るよっていう感じ。


【大江町】 福知山で大事な昼食のおにぎりを調達。
途中、立派な福知山城の横を通る。2回道を間違え、引き返しながら、大江町に入る。
鬼の看板が多い町だ。北摂の里に近い雰囲気があり、親近感がわいてくる。
 また道を間違えて大江高校の方に進んでいた。このぶんでは、みんなが集まって
しまっているかもと思いながら、府道を北上する。元伊勢外宮を右に見る。

 集合場所に着くと、シャリオが一台停まっているだけ。PLUTOさんの書き込みで、
すぐに宮崎さんだとわかった。自己紹介をし、念のため集合場所を確かめる。
参加者を確認し、無線で呼んでみようと言うことになったが、あらら、皆さんの
コールサインをプリントアウトしてきたつもりが、漏れていた。
 とりあえず、宮崎さんはここで待機して頂だいて、まだ時間まで40分程あるので
鬼の岩屋の北東にある、スタート予定地の航空管制塔付近に車が置けそうか見に行くことにした。


【航空管制塔】 府道を北上、二瀬川渓流はきれいな流れの様だが、府道脇のため
観光地化されているのが残念。高度を上げていくと山の紅葉が広がっていく。
今日の稜線歩きに期待が募ってくる。
 右前方にスキー場の様な景色が見えるところでハイキングコースの道標があるので左折。
林道を登る。道脇の木々が一段とせまってくる。
歩いて登っている人たちを追い越す。やはり、ここは歩きが正道だよなぁと感じつつ...
オマケに今朝からマフラーがおかしくてエンジンをふかすと暴走族状態になる。
静かな道なのにゴメンナサイ。

 結構長い道を時間を気にしつつ登っていくと、木の間から千丈ヶ嶽方面が見え隠れ
している、ニンジンをおあずけにされた馬の気分である。やがて、大きな施設に
たどり着く。管制塔だ。先客1台。まだ5、6台は停められそうなスペースがある。
眺めが良さそうだけど、みんなを待たせちゃまずいのですぐに引き返す。
 しかし、府道の採石場付近のヘアピンカーブを過ぎた辺りに来ると、里の風景が
とてもいい。気に入ってしいまい、一枚スナップを撮る。 8:50 集合場所着。

 配車は既に決まっていて、挨拶もそこそこにあきゆきさんの車を案内して、
航空管制塔へ向かうことになった。管制塔に到着して身支度をする。
鬼嶽稲荷神社側で待機していたたにけいさん・PLUTOさん達を待つ間、管制塔周辺を散策。
砂利の車道が北に続いているので辿ってみると展望の良いところに出た。740mピークだ。
ハングライダーのジャンプ台らしきものが2基ある。日本海が見える。
やがてあきゆきさんが来られ昨日行ったという丹後半島の依遅ケ尾山を教えてもらった。
しばし、景色を眺めて、管制塔沿いの踏み跡を見つけ駐車場所に戻ると、
全員そろっていた。


【鬼の岩屋】 たじま隊との合流もあるので、あきゆきさん先頭に早速スタート。
すぐに鬼の岩屋につく。洞窟がある。立派な展望台もあって各々眺めに酔いしれる。
始まったばっかりで早くも休憩モード。目指す鍋塚がこんもり横たう。紅葉の海。
丹後半島と本物の日本海も見える。

【たじま隊と合流】 池ヶ成公園上の分岐にかかる前で、子供達がうろうろしている。
後でわかったが、たじまもりさんのお子さんだ。やがて、PLUTOさんがたじま隊と
気づいて再会を喜ぶ。お互いテレの入った自己紹介をする。たじまもりさんも
思ったより若い。よく考えると私と同世代であろう。
 大人数になり賑やかに、車が通れそうなほどの幅広い道を行く。
鍋塚への登りが今日初めての登り道である。キキョウが多い。

【鍋塚】 ここからの景色は北摂にない雄大さで、比良の西南綾を思わせる。
地元のはいかいさんによると、今日辿っていくピークの中で一番展望が開けた
所だという。千丈ヶ嶽は台地状になっているため、これほどの展望ではないそうだ。
 本当に素晴らしい。笹で覆われた鳩が峰、紅葉をまとった千丈ヶ嶽、その間を辿る
尾根道が笹の中に見え隠れして、高原の雰囲気がある。スタートした管制塔ピークも
こんもりと後ろに控える。若狭富士・青葉山がその右に印象的にそびえる。
みんなで記念写真。ざっくりとスケッチをする。

【鳩が峰】 休憩所のある鞍部へは滑りやすい所もあるが、順調に下りる。
休憩所の道標に鳩が峰600mとある。鬼の岩屋は2800mだから歩いた内に入らない。
お手軽ハイクには贅沢すぎるほどの眺めが続くのである。
 鳩が峰で昼食。こんなにいい景色は滅多にないので、申し訳ないがスケッチに
没頭をするため、みんなからちょっとはずれた所でおにぎりにする。
 宮崎さんから頂いたオレンジは、味気ないおにぎりに色を添えてくれた。
スケッチを終え、たじまもりさんの方に行くと大きな地図が広げてある。
ワラジヤ北近畿10万図、山座同定には最適。北摂・京都北山までも網羅してあり、
私も使えそうだ。そのうち買うぞ!
 カワジャコさんにおそわった南西に見える遠坂トンネルの栗鹿山(962m)は
堂々として印象的だ。
蘇武岳をはじめとする但馬の山並みも霞に見え隠れしている。
篠山や千が峰、長老が岳方面も見えているのだろうが、正確には同定できない。
 それにしても山・山・山。芳村さんと話した「山に登ると、そこから見える山に行きたくなり、
そこからまたその先へと対象が広がっていく。」というのは、全くその通りだ。

【千丈ヶ嶽】 山頂を示す大きな看板がススキの原っぱを背に立っている。
今まで眺めを十二分に堪能してきたので、主峰ではあるが4度目のピークとなり感激は薄れる。
 赤石が岳を眺めていたカワジャコさんが山頂に繋がる筋を発見。何だろうと話していると、
横のおばさんがトロッコですよと教えてくれた。登りはいいけど下りは怖そうだなぁ。

【ブナの木】 充実した山行にして頂いたたじま隊となごりを惜しみ、赤石が岳への
分岐で別れた後、鬼嶽稲荷神社へ向かう。
 少し登る。終わり際の登りにみんな戸惑い気味。やがて黄色や赤に色づいた林の中を
下りはじめる。そろそろブナの木に会えるところかと周りをきょろきょろ見ながら歩く。
左奥にそれらしい林が見えてくると、下りが急になり迂闊に眺めておれない。
立ち止まっては眺め、スナップを撮り、遅れながらも下りていく。たにけいさんも
同じだ。神社が見える所まで下りてくると、立派にそびえるブナの木がフィナーレを
飾ってくれた。
 深い森を肌に感じさせてくれる憧れの木にも会えて、これまた、いい山行になった。

  ブナの写真を見る(44KB)



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1996.10.27. BY M.KANE