黄葉にぎわう剣尾山           

行者山から山頂方面を望む  
行者山から山頂方面を望む   
■目的地:剣尾山(784m) <山域:北摂・大阪府能勢町>
■日にち:1998年11月14日(土)
■天気:晴れ
■同行者:俊一
■コースタイム:
  行者山登山口(8:40)〜行者山(9:00)〜鞍部道標「風の峠」(9:40)〜六地蔵(9:50)〜
  月峯寺跡(9:55-10:00)〜剣尾山山頂(10:10-10:35)〜鞍部道標「風の峠」(10:50)〜
  行者山(11:10)〜登山口着(11:30)

【剣尾山】 北摂を代表する山。山頂は岩峰があり、展望良し。
麓のかんぽの宿では入浴可。大人\600、子供\500。

【あさもや】 能勢の雲海を見たくて出発。というものの寝過ごしたので期待薄。
R173を能勢に入るとまだもやが残っている。8時30分。真っ白。いけそうと思ったら
山辺の交差点あたりから見通しが良くなってきた。登山口にはすでに5台駐車。
この辺りの視界は、いつもと変わりなくはっきりと見通せる。

【下山一人】 あわてて仕度をしてはやる気持ちと無理なきペースの葛藤を胸に
行者山への登りを行く。早々と下りてくる単独兄さんあり。内心、この人はいい景色
を独り占めできたことだろうと、焦りは募る。まぁ、この時間ならこの時間で、それ
にあわせた景色が待っている。そう開き直ると足もしっかり地に着く。(^^;
 行者山を上り詰めると剣尾山の山頂方向に今を盛りの黄葉が広がる。横尾山も程良く
緑が混じった良い色になっている。岩峰に乗って能勢の盆地を眺めると、車で真っ白
だった辺り(今西)にまだ白い綿が溜まったようになっている。ぎりぎりセーフか。
能勢の里  
 中央部にわずかに朝霧が... 
【黄葉最中】 少し下った後は雑木林の中の登りが続く。天を見上げれば、青空を
バックに黄色い葉がすがすがしい。時折、緑・黄・赤と一株でフルコースの木も
あり、なかな美しい。黄葉は青空の背景で何倍にも引き立つものだ。
 静かな朝の余韻が残り、枯れ葉の落ちる音さえ鹿かなと思うほどである。幼いカナ
ヘビが落ち葉を登る音さえよく聞こえる。炭焼き窯跡をのぞき、六地蔵の脇にある
岩陰地蔵の前を通り先を見てみた。踏み跡が続いているかと思ったがササに覆われた
ヤブである。
 月峯寺跡の手前で見慣れぬ景色に遭遇。道が変わっている。よく見れば、大きな
松の木が倒れている。今日は台風の後はじめて来たのだった。倒木の枝先にはまだ
青い松葉が付いている。大きなツタにも絡まれ痛々しい。月峯寺跡では下草が刈広げ
られて柱石も顔を出している。遠い往時を偲ぶ。

【丹波霧】 もう4回目になる俊一、「もうすぐ頂上やね。」。
山頂には先着のご夫婦2組。一組は直ぐに下山。半国山が大きく見える岩の上に休み
ホットな缶コーヒーとチョコで一息いれる。北側の岩峰にもう一組のご夫婦。俊一が
ひょいひょい登っていく。話をすれば、奈良から来られ今から深山か瑠璃渓に向かう
予定とのこと。俊一にあんパンを頂く。ありがとうございました。
 この北の岩からよーく見ると、丹波町や亀岡の加舎辺りに雲海がある。そうかぁ、
半国山から亀岡盆地を見下ろすのが正統派丹波霧鑑賞の道だったのかもしれない。
蛙岩から見る横尾山も黄葉が進み良い色になっているが、去年より植林地が増えて
いるようで気になる。
 俊一は昼から用事ありのため奈良のご夫婦と同時期に下りる。
黄葉の山道  
 黄色い葉に囲まれて歩く 
【賑わい】 下りは来た道を戻るが、丁度昼飯時に山頂予定のグループがたくさん
登ってきていて、最大30名程のパーティもある。期せずして時差登山となり静かな
黄葉の山頂を楽しめたのは幸運だった。今日・明日はこの秋一番の人出かも知れない。
 行者山に着くと大きな岩に3つほどよじ登って眺めを楽しみ、道草しながら下りた。
残念なのはかんぽの宿での入浴の用意をしてこなかったことであった。



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1998.11.17. BY M.KANE