早春の剣尾山 山行記


 昨日から「かんぽの宿・のせ」に宿泊。
ここは剣尾山のお膝元。 登らないと山に失礼。(^^) 
それも早朝?の出発になる。雲海が見れないかなぁと
勝手に期待して登った。

             岩のある山頂
                  1997.3.2. 

■日にち:1997年3月2日(日) 
■天気:晴れ  
■同行者:単独
■コースタイム:

  かんぽの宿発(7:45)〜行者山登山口(8:00)〜行者山(8:20)〜
  鞍部道標「風の峠」(8:45)〜六地蔵(8:50)〜剣尾山山頂(8:55-9:30)〜
  行者山(10:05)〜行者山登山口着(10:15)〜かんぽの宿着(10:30)

【林道行者線】 行者山登山口に伸びる舗装道は林道行者線という。標識があるの
に今まで気を付けていなかった。昨日までのぐずついた天気から一変しての
いい天気である。水たまりには薄い氷が張り、春はまだまだという感じ。
 登山口に着く。「右 是より行者道」の古い標石が立つ、木の階段がはじまる。
早朝の鳥のさえずりが心地よい。途中からハイキング道をそれて右の踏み跡に入って
みる。下から見える伐採地の上にある岩場に着いた。これをえいっと、登って
下草茂る植林地を抜けるとハイキング道に戻って行者山山頂にたどり着く。
三草山や高岳・横尾山方面の眺めがいい。
道はまだだれも踏んでいない霜柱が小さく白く林立している。


【朝日に光る道】 行者山を過ぎると雑木林の中の登りが続く。この時間帯に
登ったことがないので、今までと違った景色である。東からの日光が葉の落ちた
木々を抜けて明るく道を照らす。前回は9月の曇り日に登ったので暗い道の
印象があったが、登れど登れど明るい。いい山道だ。足元もまだ少し凍っていて
ぬかるところもない。
 伐採展望斜面(約615m)に着く。妙見山方面が見える。少し登って振り返ると
三草山から堂床山の尾根の向こうに羽束山、大船山。そのまた左向こうに六甲が
見える。なかなかいい。ここから684mピークを巻きながら登る。雑木林の道は
あくまで明るい。

【落とし物】 道脇に見慣れぬポスターのようなものが木に巻かれている。
「持ち主さがしています。赤いリュックと水筒2ヶ(赤色と水色)他11点
  豊能警察署保安係 0727-37-1234」とある。
 それにしても尋常な落とし物じゃないなぁ。ちょっと気になる。

【風の峠】 やがて平坦道になって684mピークと剣尾山との鞍部に着く。     写真は「風の峠」への山道
道標があり、黒マジックで「風の峠」と書き加えてある。いたずら書きだが、
この命名がなぜか気に入った。確かにこの辺りは赤松の林の中を風がよく通り
熊笹がカサカサと音を立てる。今日は風はない。松の赤い肌とぽつりぽつりと
残っている雪が目に付く。
 急坂を登ると六地蔵。6人のお地蔵さんの向かいに大きな岩があり、ここには
岩影地蔵さんがいます。月峯寺跡辺りは笹が切り払われ、石垣が現れている。
往時の境内が想像される。この辺りは広範囲に笹が切り払われていた。

【山頂一番乗り】 月峯寺跡を過ぎると、最後の登り。岩のある馴染みの山頂である。
時を置かずに横尾山の方からも単独お兄ちゃんが上がってきた。
 山頂の北側の岩峰に登り、深山から京都丹波や北山を眺める。かすかに白いものが
見える。長老ヶ岳と桟敷ヶ岳だと思われる。深山は笹の黄緑色が明るく春を感じる。
 山頂も笹や立木が切り払ってあり、以前より広々としている。PLUTOさんが言って
いたグミの木ももうないようだ。残念。
 30分ほど景色を眺めてぼーっとする。お茶がうまい。

【人気の山】 山頂から下りようとするとおじさん3人組、六地蔵の下で夫婦2組。
684mピークの方に踏み跡がある。ちゃんと行ってる人がいるんだ。辿っていって
みたいが時間が無いのでまじめに?山道に戻る。その後、おじさん4人組、
娘さん連の3人家族、単独、2人、単独、単独、とどんどん登って来る。   写真は行者山への下りと三草山
行者山では5人組がおやつ?の最中。行者山登山口には10台停まっていた。
 かんぽの宿の近くには、白い梅の花が咲いている。
穏やかな早春の一日でした。そうそう、雲海はありませんでした。
亀岡盆地の方はあったように見えましたが、どうだか...。(^^)

  剣尾山について   

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1997.3.9. BY M.KANE