サービス・アクセス・ポイント識別子(SAPI)

レイヤ2のフレーム構成の1構成フィールドであるアドレスフィールド部分(SAPI)。Dチャネル上を転送される情報が呼制御信号であるか、パケット情報であるか等を識別するために用いる。
   SAPI=0  : 呼制御手順
   SAPI=16 : パケット通信手順
   SAPI=63 : レイヤ2マネジメント手順



サービス機能

PBXやボタン電話で提供している機能。キャンプオン、コールトランスファ、コールピックアップなどのサービス機能がある。これらのサービス機能の名称や機能は、メーカによって若干の違いがある。



サービス信号

同期式の接続制御手順に用いられている接続制御信号の一つ。呼の状態を網から端末へ通知するための信号である。



再開処理プログラム

交換処理プログラムの一つ。障害発生時に故障を検出し、正常なシステム構成を確立させ、処理を再開させるプログラムである。



サイクリックチェック方式(CRC)

ブロックチェック方式の一つ。データのブロック単位を高次の多項式とみなし、これをあらかじめ定めた生成多項式で割ったときの余りを検査用ビット(チェックビット)として、データブロックの末尾につけて送出し、受信側で受信したデータを同じ生成多項式で割算を行い、余りが0となるか否かで誤りを検出する方式。HDLCの誤り制御方式に採用されている。

      



サイクルタイム

1サイクル当たりの時間(秒)。



細心同軸ケーブル

10BASE−2で用いられるケーブル。Thinケーブルともいう。



再送制御

パケットがあて先に届かなかったときに、紛失したパケットを再送し、正常な状態に戻す制御。



再ダイヤル

リダイヤル参照。



最繁時

1日中で最も多い呼数が現れる連続した1時間。



最繁時呼数

最繁時1時間に回線に生起した呼数。



最繁時集中率

最繁時呼数の1日中の呼数に対する比率[%]。最繁時集中率は、次式で表さられる。
最繁時集中率=最繁時呼数/1日中呼数×100[%]



サイリスタ整流器

シリコンを素材とする半導体であるサイリスタを整流素子とした整流器。サイリスタ整流器は、ゲート端子により通過する電流を制御できる特徴があり、整流素子やモータの回転制御等、各種の電子回路や電源回路に採用されている。



サウンダ

音響素子の一つ。携帯電話やPHSの着信音に用いられている。



差動位相変調

位相変調を変調方式とするデジタル信号変調の一種。デジタル信号に搬送波の位相変化を対応させているので、位相基準は不要になる。この方式は、V.26terのモデムに採用されている。



サポートプログラム

アナログ電子式交換機のソフトウェアの一つ。アセンブラ、リンケージ、局データ作成プログラム、応用プログラムがある。



サルフェーション

鉛畜電池の電極が白色(不還元鉛性硫酸鉛)に変色すること。サルフェーションの原因としては、放電後の長時間放置、電解液の不調整、電解液の減少等が挙げられる。



三極避雷管

保安器の構成品である避雷器の一つ。管内には、低電圧でも放電するようにアルゴンガスが封入されている。



参照点

ISDNにおいて、各機能群の分界点を参照点という。T点とS点は、TTC標準JT−I411で定義されているISDNユーザ・網インタフェース点であり、R点は既存のユーザ・網インタフェース点(ITU−T勧告V,Xシリーズ等)である。

      



シール形鉛畜電池

充電・放電時に科学的に発生する酸素ガスをマイナス電極に集め海綿状鉛と反応させて電解液に中へ水として戻す蓄電池。シール形鉛畜電池は、蒸留水の補液作業を必要としない特徴があり、PBXやボタン電話装置の予備電源に採用されている。



試験引込み(T)

ボルシット機能の一つ。内線回路及び通話路を試験するため、多数の半導体スイッチを制御線で動作又は遮断し試験回線に引込む。



試験用プログラム

工場における装置納入時の検査や、設備工事終了時の工事試験用のプログラム。大半の機能試験を自動的に行えるプログラムである。



システムデータ

PBXや電子式ボタン電話装置に各種機能を実現するためにあらかじめ登録しておくデータ。システムデータには、各種サービス機能、内線番号、内線クラス、電話機の鳴動などがある。



実行管理プログラム

交換プログラムの一つ。各種プログラムの実行を指示し管理するプログラムである。



ジッタ

パルス列において正規の位置から時間的に前後すること。ジッタには、ランダムジッタとパターンジッタがある。



自動キャンプオン

被呼内線が話中のとき、その内線を監視し、通話が終了後、自動的に呼び出す機能。



時分割交換方式

交換すべき一連のデジタル信号をいったんメモリ上に順次記録し、次にメモリの記録を交換すべき相手順に読み出し、相手に順次伝送する交換方式。



時分割スイッチ(TDSW)

ハイウェイ上の各チャンネルの時間的位置(タイムスロット)を入れ替える機能を持つスイッチ。



時分割多元接続(TDMA)

携帯電話などの無線通信に使われる方式の一つ。この方式は、個別データを同一周波数で時間的に重ならないように電波を発する多元接続である。



時分割多重化方式(TDM)

複数のデータやデジタル化した音声をそれぞれ一定の時間(タイムスロット)ごとに切り替えて行うことにより、1本の回線で複数の通信を行う方式。一般に、音声系はPBXと組み合わせて使われることが多い。



時分割通話路スイッチ

外線とボタン電話機及びボタン電話機とボタン電話機相互をデジタル信号で交換接続を行うスイッチ。このスイッチには通話路メモリがあり、時分割された通話音声のデジタル信号が瞬時に記録され、即時交換接続すべき相手の順に読み出されてハイウェイに乗せることができる。



従局

主局からの情報メッセージを受信できる状態にある局。一般に受信状態のコンピュータ及びデータ端末のこと。



集線装置

集線と展開を行う装置。加入者回路でデジタル信号に変換された音声信号の集線、多重化等を行う集線通話路装置で構成されている。



集線通話路

加入者線を収容し、アナログ信号をPCM信号化した後集線多重化して分配段通話路へ接続する時間スイッチ1段と加入者回路からなるTD(時分割)方式を用いている通話路。



従属局

制御局以外の局であり、制御局からの指示に従う局。一般にデータ端末に相当する。



従属同期

特定の局を主局(マスタ局)とし、そこに網のクロック源とする高精度発振器を設置し、そのクロックをデジタル伝送回線により従属局に分配して同期させる方式。



集中制御方式

呼の処理過程を細分化し、実時間性の要求度合に優先順序をつけて幾つかのレベルに分類しておくことによって、多数の処理要求を透過的に処理する方式。



集中センダ方式

PBセンダは、使用される時間が短いので、複数の外線に対してPBセンダ1個を実装する方式。



周波数分割多元接続(FDMA)

回線ごとに異なる周波数を使って接続する方式。アナログ携帯電話や衛星通信に使われている。



周波数分割多重(FDM)

複数のアナログ信号を1本のアナログ回線で伝送するための多重化方式。



主局

従局へデータを伝送する権利を持ち、情報を確実に転送する責任を持つ局。一般に送信状態のコンピュータ及びデータ端末のことをいう。



受信シーケンス番号

受信シーケンス番号P(R)は、相手端末に次に受信すべきパケットの番号を示すもの。P(R)−1の番号のデータパケットまで正しく受信したことを示す。



受信データ(RD)

V.25bisで用いられている回路。DCEで生成されたデータ信号をDTEへ転送する。



受信ハイウェイ(RHW)

内線側からの信号を8bitの多重化信号で伝送する。



受信部

電子式コードレスボタン電話装置の受信部は、周波数変換、検波、キャリアセンス等を行う。



主走査

送信原稿の横方向に左端から右端までの画素を一つずつチェックしていくこと。主走査の単位をラインという。



主プログラム

電源ONによりスタートし、基本的な処理を常時実行するプログラム。主プログラムはその流れの中に割り込みプログラムからの情報を取り組んだり、逆に指示を与えたりするように構成されている。



順序制御

パケットのヘッダに含まれる送信シーケンス番号を利用して受信側で行う制御。順序制御には、パケットの順序逆転、パケットの重複、パケットの損失等の制御がある。



順方向

制御局から従属局へ又は主局から従局へ向かう方向。



照会・応答システム

インクワイアリレスポンスシステム参照。



冗長度抑圧符号化方式

G3ファクシミリの符号化方式。白と黒画素の継続長をランレングス符号化し、簡易化のため代表的なファクシミリ画像に対して最適化した固定のハフマンテーブルを用いている。



冗長ビット

誤り検出のためにあらかじめ送信側で付加されるビット。



情報転送形式(Iフレーム)

情報の転送に使用するフレーム。Iフレームには、伝送制御機能もある。



情報フィールド(情報部)

送信すべきデータそのものが入る部分で、ビット長は任意。

     



シリアルインタフェース

1ビットずつ直列に転送するコンピュータのインタフェース。代表的なものとして、RS−232Cがある。



シリーズコール

PBXのサービス機能の一つ。外線からの着信を複数の内線に順次接続したい場合、中継台の操作により、通話の終了した内線が送受器をかけても、外線は復旧せずに中継台に戻す機能のこと。



シリコンドロッパ方式

通信用電力設備の電圧補償方式の一つ。負荷電圧調整素子としてシリコンダイオードを用いた方式である。シリコンダイオードの順方向電圧降下は通過電流の大小によってほとんど変化しないという特性を利用したもので、比較的小容量の電源設備に用いられている。



信号処理系

加入者線信号装置、中継線信号処理装置、共通線信号装置がある。



心線対照器

ケーブルの上部と下部で、心線が正しく接続または成端されているか試験するための装置。



シンプレックスシステム

シングルシステムとも呼ばれ、CPUを1台だけ使用して処理を行うシステム。CPUが故障するとすべてのデータの処理が中断してしまうため、信頼性が低い。

      



スイッチング電源方式

交流(商用電源)→整流(直流)→高周波発振(交流)→高周波トランスによる電圧調整→整流→直流により所要の電源を得る方式。音響装置等への雑音防止対策として、装置と商用電源側との間にラインフィルタを挿入している。



スイッチングレギュレータ

商用電源を整流平衡して直流に置き換え、スイッチング回路で数十kHzのパルスに変換しトランスで降圧する方式。



水平垂直パリティチェック方式

ブロックチェック方式の一つ。伝送する符号のブロックごとに、ブロック内の符号を垂直に並べ、各ビットの水平方向にそれぞれパリティビットを付加する方式。各符号には垂直方向のパリティビットも付加されている。

      



数字分析プログラム

PBXがダイヤル信号受信の処理に入り、内線電話機からダイヤル信号受信が送られてきたときに起動されるプログラム。また、受信したダイヤル信号に従って、内線通話、局線への発信、特殊なサービス要求などの呼の種類を識別する。



スター形

中央の制御装置に各装置を放射状に接続した構成。各装置間の通信は、すべて中央の制御装置で回線交換される。



スタートビット

情報の頭に情報の開始を示すために付加するビット。調歩同期方式で用いられており、スタートビットは「0」である。



スタッフ同期

同期のとれていないわずかにクロックのずれたデジタル信号の同期をとるための操作。複数の入力信号の間にスタッフパルスを挿入し、入力相互間の周波数をそろえて網内のクロックに同期させる方式である。



スタッフパルス

スタッフ同期で同期をとるために挿入する余分なパルスのこと。



スタティングルーティング

ネットワークのルーティング方法の一つ。あらかじめルートを設定しておく静的経路選択である。



ステップバイステップ

A形交換機で用いられていた接続方式。ステップバイステップは、ダイヤルを回す都度、そのパルスによって、通話先を選ぶ接点をつかんでいく機械方式である。



ステップル

屋内線を壁などの木造部分に固定するために用いるコの字形の絶縁物付の釘。



ストップビット

情報の終わりに情報の終了を示すために付加するビット。調歩同期方式で用いられており、ストップビットは「1」である。



ストライピング

ビデオサーバにおいて、一つの動画を同時に複数の端末に配信するための基本技術。動画データをセグメントと呼ぶ小さなデータ単位に分割し、そのセグメントを複数のディスク装置に分散させること。



スリーブ

メタル(銅線)心線の接続箇所を保護(機械的、絶縁的)するもの。スリーブには、PEスリーブと紙スリーブがある。



スループット

コンピュータの単位時間当たりの処理量。通信システムの性能を評価する指標として用いられ、単位時間に処理されるジョブ数又はトランザクション数によって表す。



スループットクラスネゴシエーション

VC接続の場合に、論理チャネルごとに相手端末と実質的なデータ転送速度(スループットクラス)の調整を行う機能。



正規応答モード

不平衡型手順クラスのモード。2次局はすべて1次局のコマンドに制御され、1次局の許可を得たときのみレスポンスを送信することができる。



制御局

システムに接続されているすべての局のメッセージの伝送状態を制御・監視し、データリンクの確立又は異常状態からの回復制御を行う。一般にコンピュータが相当する。



制御系

高速中央処理装置(CC)、主記憶装置(MM)、補助記憶装置(MBS)等で構成される。



制御フィールド(制御部)

8ビットで構成され、フレームの種別、コマンド/レスポンスの種別、送受信順序番号等の制御情報を設定する。フレームの種別には、Iフレーム、Sフレーム、Uフレームの3種類がある。

      



制御メモリ

回転しながら通話メモリ番地の指示、読み出す番地の指示を通話メモリに対して順次行う。



整流装置

交流を直流に変換する装置。



ゼーベック効果

水晶、ロッシェル塩、チタン酸バリウムなどの結晶に外部から圧力を加えて、発生させると、そのひずみに比例して結晶の両面に電圧が発生する現象。



セカンドダイヤルトーン(STD)

第2発信音。PBXなどで局線や中継線と接続した場合に、相手の交換機から聞こえる音。



セション層

OSI参照モデルの第 5 層(レイヤ5)。コネクション(データの流れる論理的な通信路)の確立や切断、転送するデータの切れ目の設定など、データ転送に関する管理を行う。



接続完了PAD完了サービス信号

標準無手順端末の通信シーケンスでの呼設定フェーズで用いられるもので、NPTからの選択PADコマンドを受けて網からNPTに対して送出される信号。これによりデータ転送状態に入る。



接続制御

相手端末までの論理チャネルまでの設定・解放を行う制御。



接続装置

コードレス電話の親機。



接地線

保安器と接地棒を接続するための線。接地線は600Vビニル絶縁電線が一般に用いられている。被覆の色はJISで緑と規定されている。



接地棒

一般に銅製。接地棒を地中に打ち込み、接地線に接続して保安器に接続する。



ゼネラルフォーマット識別子

パケットの形式やX.25のバージョンを示すもの。



セル

非同期転送モード(ATM)で伝送データをブロックに区切る単位。セルは、5バイトのヘッダと48バイトのユーザ情報で構成される53バイトの固定長である。



セルラダクト方式

コンクリート型枠として使用するデッキプレートの溝を、下面から特殊カバープレートを取り付けて配線ダクトにしたもの。電源、通信、OA等の配線を縦横に配線できる。



セレクティング

一つまたは複数の端末に情報メッセージを受信するよう要求すること。



セレクティングシーケンス

発呼要求、接続完了、復旧要求において、データリンクを確立(相手を選択)するために送出されるシーケンス。



選択PADコマンド

標準無手順端末の通信シーケンスでの呼設定フェーズで用いられるもので、NPTから網に送出するコマンド。



選択信号

発呼者が、披呼者を選ぶための信号。ダイヤルパルス信号(DP信号)や、プッシュボタン信号(PB)信号がある。



選択信号コマンド

同期式ベーシック手順の発呼要求において、発信側NPTから受信側網に送出されるコマンド。



セントラライズド制御方式

ポーリング/セレクティング方式において、制御局と従属局間のみで情報メッセージができる制御方式。



セントラルプロセッサユニット(CPU)

中央演算処理装置。コンピュータの中心部分で、人間の脳にあたる。PBXや電子式ボタン電話装置でも採用されている。



全二重通信

データの送信と受信を同時に行うことができる通信。



全浮動方式

整流装置と負荷とを並列に接続し、自己放電する蓄電池の補充電を行い、蓄電池を完全充電状態に維持しながら、負荷への電力を供給する方式。



線密度

ライン(主走査を表す単位)がいくつあるかを表す単位。



専用線

決められた2地点間通信などのように、範囲を限定した固定的に接続する通信回線。



線路伝送損失

伝送損失参照。



総合呼損率

即時式の接続過程において、呼がいくつもの交換機を経て接続される場合、どこかの階梯で出線全話中に出遭う確率。

      



相互同期

各局に発振器を設置し、それらの相互作用により局相互間のクロックを同期させる方式。



走査

画素を一つずつチェックすること。走査には、主走査と副走査がある。



送信可(CS)

V.24の100シリーズ相互接続回路の一つ。また、V.25bisでも用いられている。ON状態で転送データが送信可能であることをDTEに示す。



送信シーケンス番号

送信シーケンス番号P(S)は、送信側でパケットの送信の順番を示すもの。0〜7又は0〜127のサイクリックな循環数字を付与している。



送信データ(SD)

V.24の100シリーズ相互接続回路の一つ。また、V.25bisでも用いられている。DTEで生成されたデータ信号を、DCEへ転送する。



送信ハイウェイ(SWH)

外線からの信号を8bitの多重化信号で伝送する。



送信部

不要電波と高調波の除去、周波数変調等を行う。



送信要求(RS)

V.24の100シリーズ相互接続回路の一つ。また、V.25bisでも用いられている。ON状態でDCEのデータチャネルを送信モードにする。



即時交換方式

入線に生起した呼がふくそうに遭遇した場合、直ちに話中音を発信者側に送って、話中であることを知らせ、その呼を諦めさせる交換方式。



即時式完全群

どの入線に呼が発生しても、出線に空きがある限り任意の出線に接続が可能であるが、もし出線がすべて使用中のときは、たとえその後に空きができても、その呼は接続されず呼損となる。即時式完全群は、次のような関係式がある。

      



損失呼

運ばれなかった呼量。






copyright(C) 1998 mori! all rights reserved.