図1に関する次の問に答えよ。ただし、V=48[V]、R1=8[Ω]、R2=16[Ω]とする。
(1)a−c間の合成抵抗を求めよ。
(2)電流Iを求めよ。
(3)R1で消費される電力を求めよ。
(4)R2で消費される電力を求めよ。
(5)a−b間の電圧を求めよ。
(6)b−c間の電圧を求めよ。
解説
図2に関する次の問に答えよ。ただし、I=2[A]、R1=20[Ω]、R2=30[Ω]とする。
(1)a−b間の合成抵抗を求めよ。
(2)a−b間の電圧を求めよ。
(3)R1で消費される電力を求めよ。
(4)R2で消費される電力を求めよ。
(5)電流I1を求めよ。
(6)電流I2を求めよ。
解説
(1)2つの抵抗が並列接続の場合、合成抵抗は各抵抗の和分の積で求められます
R=R1・R2/(R1+R2)
=20×30/(20+30)
=12[Ω]
(2)a−b間の電圧はオームの法則により
V=I.R=2×12=24[V]
並列接続の場合は、R1とR2の電圧は同じです
(3)R1で消費される電力は
P1=V2/R1=24×24/20=28.8[W]
(4)R2で消費される電力は
P2=V2/R2=24×24/30=19.2[W]
(5)電流I1はオームの法則により
I1=V/R1=24/20=1.2[A]
図3の回路において、a−h間の合成抵抗を求めよ。
手順
(1)c−e間の合成抵抗を求める。
(2)b−f間の合成抵抗を求める。
(3)a−h間の合成抵抗を求める。
解説
(1)c−e間は、図3−1のように置き換えることができます。
直列部分の合成抵抗は15+15=30になります。
30と30の並列接続の合成抵抗は和分の積により
30×30/(30+30)=15[Ω]
(2)b−f間は、図3−2のように置き換えることができます。
直列部分の合成抵抗は15+15=30になります。
30と30の並列接続の合成抵抗は和分の積により
30×30/(30+30)=15[Ω]
(3)a−h間は、図3−3のように置き換えることが出来ます。
直列接続ですので合成抵抗は 15+15=30[Ω]になります。
図4の回路において、端子a−bの電位差が20[V]であるとき、抵抗Rを求めよ。
ただし、電池の内部抵抗は無視するものとする。
手順
(1)電流I1を求める。
(2)端子aの電位を求める。
(3)端子bの電位を求める。
(4)電流I2を求める。
(5)抵抗Rにかかる電圧を求める。
(6)抵抗Rを求める。
解説
(1)電流I1はオームの法則により
I1=V/(R1+R2)
=48/(20+40)
=0.8[A]
(2)端子aの電位は電池のプラス側からは
E−I1・R1=48−0.8×20=32[V]
または、電池のマイナス側からは
0.8×40=32[V]です。
(3)端子bの電位は、端子a−bの電位差が20[V]であるから
32−20=12[V] または、32+20=52[V]
各点の電位は、E=48[V]より大きくならないので
12[V]になります。
(4)抵抗R3にかかる電圧が12[V]であるから、オームの法則により
I2=12÷9=4/3
(5)抵抗Rにかかる電圧は、
48−12=36[V]
(6)抵抗Rは、オームの法則により
R=V/I2
=36/(4/3)
=27[Ω]
図5の回路において、スイッチSを開いているとき、抵抗R3、R4に2[A]
の電流が流れている。スイッチSを閉じているとき、抵抗R2に流れる電流を
求めよ。ただし、電池の内部抵抗は無視するものとする。
手順
1スイッチを開いているとき
(1)R1に流れる電流を求める。
(2)回路の合成抵抗を求める。
(3)起電力Eを求める。
2スイッチを閉じているとき
(1)回路の合成抵抗を求める。
(2)R1に流れる電流を求める。
(3)R2に流れる電流を求める。
解説
1スイッチを開いているとき(図5−1)
(1)R3に流れる電流は、題意より2[A]
R2に流れる電流は、2[A]
(R3+R4=8[Ω]、R2=8[Ω]抵抗値が同じなため)
R1に流れる電流は2+2=4[A]
(2)回路の合成抵抗は
R=R1+R2×(R3+R4)/(R2+R3+R4)
=8+8×(4+4)/(8+4+4)=12[Ω]
(3)起電力Eは
E=I・R=4×12=48[V]
2スイッチを閉じているとき(図5−2)
(1)回路の合成抵抗は
R=R1+R2×R4/(R2+R4)
=8+4×8/(4+8)=32/3
(2)R1に流れる電流は
I=E/R=48/(32/3)=4.5[A]
(3)R2に流れる電流は、
I2=I・R4/(R2+R4)
=4.5×4/(8+4)
=1.5[A]
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