平成13年度第2回デジタル1種基礎科目



第1問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び、その番号を記せ。 (小計20点)

(1) 図−1に示す回路において、抵抗R4を流れる電流は、( ア )アンペアである。ただし、電池の内部抵抗は無視するものとする。(5点)
@1 A2 B4 C6 D8 E10



(2) 図−2に示す回路において、端子a−b間の電圧が12ボルト、端子b−c間の電圧が9ボルトであった。このとき端子a−c間に加えた交流電圧Eは、( イ )ボルトである。(5点)
@ 8 A15 B16 C21 D26 E34



(3) 静電容量Cファラドのコンデンサに蓄えられている電荷をQクーロンとすると、このときのコンデンサの端子電圧は、( ウ )ボルトになる。(5点)



(4) LヘンリーのコイルとCファラドのコンデンサで構成される並列回路のインピーダンスは、L、Cによって決まる固定周波数のとき最大となり、その周波数は、( エ )ヘルツで表される。(5点)

   



第2問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び、その番号を記せ。ただし、(   )内の同じ記号は、同じ解答を示す。(小計20点)

(1) 半導体集積回路は、半導体基板に分離不能の状態で、トランジスタ、ダイオード、( ア )及びコンデンサの回路素子を作りつけ、それらの間を相互接続して電子回路を構成したものである。ここで、( ア )とコンデンサは受動素子であり、( ア )は、半導体表面上の不純物拡散皮膜や不純物注入層又は絶縁皮膜上の多結晶半導体膜等で形成され、コンデンサは、PN接合あるいはMOS構造で作られる。 (4点)
@抵抗 Aアクセプタ Bインダクタンス C絶縁物 D遅延素子


(2) 図−1の回路において、ベースとエミッタ間に正弦波の入力信号電圧Viを加えたとき、コレクタ電流Icが図−2のように変化した。Icとコレクタ−エミッタ間の電圧Vceとの関係が図−3のように表されるとき、このトランジスタ回路の電圧増幅度を50とすれば、Viの振幅は、( イ )ミリボルトである。 (4点)
@10 A20 B30 C40 D80





(3)可変容量ダイオードは、( ウ )電圧の大きさにより、静電容量が変化する。 (4点)
@順方向に加える A逆方向に加える B高周波 C低周波 Dパルス


(4) ベース接地トランジスタ回路で、エミッタ電流Ieが2ミリアンペア、コレクタ電流Icが1.96ミリアンペアであるとき、このトランジスタ回路をエミッタ接地トランジスタ回路とした場合には、直流電流増幅率βは、( エ )である。(4点)
@0.98 A1.02 B49.0 C50.0 D59.0


(5) 純粋な半導体の結晶に不純物原子を加えると、( オ )結合を行う電子に過不足が生じ、その結果、キャリアが発生し電気伝導に寄与する。(4点)
@共振 A共有 B拡散 C静電 D磁気


第3問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び、その番号を記せ。 (小計20点)

(1) 図−1の論理回路は、入力a及び入力bの論理レベルと出力cの論理レベルとの関係から、( ア )の回路に置き換えることができる。(5点)
@排他的論理和 A論理和 B否定論理和 C論理積 D否定論理積




(2) 表−1は、2入力の論理回路における入力論理レベルA及びBと出力論理レベルCとの関係を示した真理値表である。その論理回路の論理式が、

で表されるとき、表中の出力論理レベルW、X、Y、Zは、それぞれ( イ )である。 (5点)
@0,1,0,1 A0,1,1,0 B1,0,0,1 C0,0,1,1 D0,1,1,1 E0,0,1,0



(3) 図−2の論理回路において、入力a及び入力bの論理レベルと出力cの論理レベルとの関係が表−2の真理値表で示されるとき、表中の出力レベルW、X、Y、Zは、それぞれ( ウ )である。(5点)
@1,1,0,0 A1,1,0,1 B0,0,1,0 C0,1,1,0 D0,1,1,1 E0,0,0,1



(4) 図−3に示すベン図において、A、B及びCは、それぞれの円の内部を表すとき、塗りつぶした部分を示す論理式は、( エ )である。 (5点)




第4問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び番号を記せ。 (小計20点)

(1) 図−1において、電気通信回線への入力電圧が120ミリボルト、その伝送損失が1キロメートル当たり( ア )デシベルのとき、負荷インピーダンスZに加わる電圧は、16ミリボルトである。ただし、変成器は理想的なものとし、電気通信回線の入出力インピーダンスは同一値で、各部は整合しているものとする。 (5点)
@ 0.2 A0.4 B0.5 C0.7 D1.0 E1.2



(2)平衡対ケーブルにおいて、ケーブルの温度が上昇したとき、伝送損失は( イ )。 (5点)
@変化しない A減少する B増加する C減衰定数に近くなる


(3)図−2において、特性インピーダンスがRo(純抵抗)である線路に負荷抵抗RL(純抵抗)を接続して終端するとき、Ro≠RLであれば接続点で信号の反射が生じる。Ro<RLの場合には、接続点において入射する信号電圧Viと反射される電圧Vrを比較すると、ViとVrは( ウ )である。   (5点)
@同じ大きさで同位相 A同じ大きさで位相差90度 B異なる大きさで同位相 C異なる大きさで逆位相
D同じ大きさで逆位相
              


(4)伝送回路の入力と出力の信号電圧が比例関係にないために生じる信号のひずみは、( エ )ひずみといわれる。 (5点)
@群遅延 A同期 B波形 C非直線 D位相


第5問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び、その番号を記せ。 (小計20点)

(1)アナログ方式の変調技術にはAMとFMなどがある。AMとFMを比較した次の記述のうち、正しいものは、( ア )である。(4点)
@AMでは搬送波の周波数が変化するが、FMでは搬送波の振幅が変化する。
AFMの側波帯は一対であり狭帯域システムであるが、AMでは多くの側波帯の対が生じるので広帯域システムである。
B同じ音声信号を伝送する場合、FMは、AMよりかなり良好なSN比を示す。
CAMは、通常、FMより回路構成等において、複雑である。


(2)平衡対ケーブルで音声周波を伝送したり、同軸ケーブルで高周波を伝送する場合の伝送損失は、伝送( イ )にほぼ比例して変化する。 (4点)
@周波数 A周波数の1/2乗 B周波数の逆数 C周波数の2乗


(3)アナログ信号をデジタル化して伝送する方式では、アナログ信号の連続量を( ウ )な値に変換するときに生じる量子化雑音の発生は避けられない。 (4点)
@ランダム A離散的 B周期的 C定常的 D一時的


(4)パルスの繰返し周期が等しいN個のPCM信号を時分割多重方式により伝送するためには、最小限、多重化後のパルスの繰返し周期が、元の周期の( エ )倍になるように変換する必要がある。  (4点)
@1/N AN/2 BN C2N


(5)光パルスは光ファイバ中を伝送する間にその波形に時間的な広がりを生じる。この現象は分散といわれ、発生要因別に、( オ )分散、材料分散及びモード分散の三つに大別される。 (4点)
@速度 Aトラヒック B構造


Ans.


第1問(ア)C (イ)A (ウ)D (エ)@
第2問(ア)@ (イ)C (ウ)A (エ)B (オ)A
第3問(ア)D (イ)C (ウ)B (エ)B
第4問(ア)B (イ)B (ウ)B (エ)C
第5問(ア)B (イ)A (ウ)A (エ)@ (オ)B




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