平成13年度第1回デジタル1種 基礎科目



第1問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び番号を記せ。

(1) 図−1に示す回路において、矢印に示すような電流が流れているとき、抵抗R1で消費される電力は、( ア )ワットである。ただし、電池の内部抵抗は無視するものとする。
 @16 A18 B24 C36 D72

      


(2) 図−2に示す回路において、端子a−b間の合成インピーダンスが11オームであるとき、容量性リアクタンスXcは、( イ )オームである。
 @6 A8 B12 C13 C43
       


(3) Vボルトに充電したCファラドのコンデンサをCアンペアで定電流放電すると、V秒で0ボルトになる。したがって、このコンデンサに蓄えられていた静電エネルギーは、( ウ )ジュールである。
    


(4)比透磁率は、その磁性体の透磁率と( エ )中における透磁率との比である。
  @絶対温度が零度 A鉄 B真空 C水 Dセルシウス温度が零度


第2問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び番号を記せ。

(1)( ア )FETのゲートは、絶縁酸化膜を介して伝導チャネルを制御するため、( イ )インピーダンスであり、消費電力が少ないという点で優れている。
 @ MIL形 AMOS形 B接合形 C高入力 D拡散 E低入力


(2)図−1に示す正弦波形の電圧を入力V1として、図−2に示す回路に加えているとき、この回路の出力電力V0の波形は、( ウ )になる。ただし、ダイオードは理想的な特性を持ち、|E0|>|E1|>|E2|とする。

    
   
      




(3) エミッタ接地形のトランジスタ増幅回路のバイアス回路では、信号の損失を防ぐため、交流抵抗の小さい( エ )を用いることが多い。
 @ サーミスタ Aバリスタ B負抵抗 Cコイル Dコンデンサ


(4) 電界効果トランジスタは、( オ )及びドレインといわれる電極間において、半導体の中を流れる多数キャリアを、ゲートの電圧で制御する素子である。
 @アノード Aドナー Bソース Cアクセプタ Dカソード


第3問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び番号を記せ。

(1) 図−1の論理回路は、入力a及び入力bの論理レベルと出力cの論理レベルとの関係から、( ア )の回路に置き換えることができる。
 @ 否定論理和 A論理和 B否定論理積 C論理積 D排他的論理和




(2) 次の論理関数Xは、ブール代数の公式等を利用して変形し、簡単にすると、( イ )になる。
        
  


(3)図−2〜図−5の論理回路において、入力a及び入力bの論理レベル(それぞれA及びB)と出力cの論理レベル(C)との関係が、

 @図−2 A図−3 B図−4 C図−5











(4) 図−6の論理回路において、入力a及び入力bに図−7に示す入力があるとき、図−6の出力cは、図−7のc1〜c5のうち( エ )である。
 @ c1 Ac2 Bc3 Cc4 Dc5




第4問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び番号を記せ。

(1)図−1において、電気通信回線への入力電圧が120ミリボルト、その伝送損失が1キロメートル当たり1.0デシベル、増幅器の利得が( ア )デシベルのとき、電圧計の読みは、16ミリボルトである。ただし、変成器は理想的なものとし、電気通信回線及び増幅器の入出力インピーダンスは等しく、各部は整合しているものとする。
 @ 10 A15 B20 C25 D30 E40




(2)( イ )線路における入力インピーダンスは、その線路の特性インピーダンスと等しくなる。
 @ 無限長の A他端を開放した B他端を短絡した


(3) 図−2において、B方向における漏話減衰量は( ウ )デシベルである。
 @15 A33 B35 C43 D50 E53




(4)特性インピーダンスの異なる通信用ケーブルを接続して信号を伝送するとき、その接続点において反射現象が起きるが、この減少を防ぐためには、一般に、接続点に( エ )を挿入する。
 @変成器 A変調器 B純抵抗 Cコンデンサ D高抵抗


第5問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び番号を記せ。

(1) アナログ伝送路によるデータ伝送は、インパルス雑音や瞬断が( ア )を発生させる。
 @ 減衰ひずみ A高調波ひずみ Bレベル変動 C漏話 D符号誤り


(2) ある周波数以上のすべての周波数の信号を通過させ、その他の周波数の信号に対しては、大きな減衰を与えるフィルタを( イ )フィルタという。
 @低域 A帯域通過 B高域 C帯域阻止


(3) 複数電話回線の音声信号を周波数分割方式により多重化するには、各電話回線の音声信号でそれぞれ異なった周波数の搬送波を( ウ )する必要がある。
 @ コード化 A変調 B離調 C同調


(4) PCM方式で高い信号周波数まで伝送するためには、信号の( エ )必要がある。
 @ サンプリング周期を短くする
 A サンプリング周期を長くする
 B サンプリング・パルス当たりの符号化ビット数を増加する
 C サンプリング・パルス当たりの符号化ビット数を減少する


(5) 伝搬路における自然条件等の変化により、電波の受信( オ )が時間的に変動することをフェージングという。
 @電界強度 A雑音電圧 B周波数 C帯域幅








  Ans.

問1 (ア)C (イ)C (ウ)@ (エ)B
問2 (ア)A (イ)C (ウ)E (エ)D (オ)B
問3 (ア)C (イ)A (ウ)C (エ)D
問4 (ア)B (イ)@ (ウ)E (エ)@
問5 (ア)D (イ)B (ウ)A (エ)@ (オ)@



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