平成12年度第2回デジタル1種 基礎科目 【 解説 】



◆◆ 問1(1) ◆◆

題意よりRに流れる電流はI/3、R1に流れる電流は2I/3、
またR1とR2、Rは並列ですから電圧は等しくなります。以上をまとめると
   2I/3×R1=I/3×(R2+50)
   2R1=R2+50
   R2=2R1−50 ・・・・@
また、端子a−b間の合成抵抗について次の式が成り立ちます。
   R1(R2+50)/(R1+(R2+50))=50 ・・・・A
A式にR2=2R1−50を代入すると、
   R1(2R1−50+50)/(R1+2R1−50+50)=50
   2R1・R1/3R1=50
   R1=75[Ω]
@式にR1=75を代入すると
   R2=2×75−50
     =100[Ω]


◆◆ 問1(2) ◆◆

    


◆◆ 問2(2) ◆◆

このトランジスタ回路は、バイアス電圧が出力にかかわらず一定であることから、.固定バイアス方式といいます。また、この回路において動作点を負荷線の中央におくためには、図−4より、Ic=1.5[mA]にする必要があります。
ベース電流は図−3より、Ib=30[μA]、Vbeの電圧は図−2より、Vbe=0.12[V]になります。
したがって、Ib=30[μA]の電流が流れるとき、Rbの電圧降下は、6−0.12=5.88[V]より、

   



◆◆ 問3(1) ◆◆

論理回路の入力aに0,0,1,1、入力bに0,1,0,1を入力すると出力cは次のようになります。

 

出力1,0,0,0より、否定論理和になります。


◆◆ 問3(2) ◆◆

論理式を論理代数の公式を用いて簡単にすると、次のようになります。

 
 

◆◆ 問3(3) ◆◆

@NOT回路の出力は、入力0,1,0,1より、1,0,1,0になります。
AAND回路は、両方の入力が「1」のとき、出力が「1」になります。これを利用して、入力1,0,1,0と出力1,0,1,0からもう一方の入力は1,*,1,*になります。(*は0か1)
BMの入力のいずれか一方が「1」のとき出力が「1」になる論理素子は、ORです。

   


◆◆ 問3(4) ◆◆

論理レベルA、Bを入力したときの出力cの論理レベルCは、
    になります。
これを論理代数を用いて簡略すると
   



◆◆ 問4(1) ◆◆

電気通信回線1への入力電圧がV0、インピーダンスZに加わる電圧をV1、遠端漏話減衰量をL、増幅器の利得をGとすると、電気通信回線全体の伝送量Aは、次のようになります。
   



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