平成12年度第2回デジタル1種 基礎科目



第1問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び番号を記せ。

(1) 図−1に示す回路において、端子a−b間の合成抵抗が抵抗Rに等しく、かつ、抵抗R2が( ア )オームのとき、Rに流れる電流は、全電流Iの1/3になる。
 @20 A30 B60 C75 D100 E160

     


(2) 図−2に示す回路において、端子a−b間の合成インピーダンスは、( イ )オームである。ただし、角周波数は500ラジアン/秒である。
 @5 A13 B17 C25 D27

      


(3) 抵抗率ρと伝導率σの間には、( ウ )の関係がある。
 


(4) 図−3に示す磁化曲線において、Bは( エ )を、Hは磁場の強さを表す。
@透磁率 A磁気抵抗 B保磁力 C磁束密度 D漏れ磁束

       


第2問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び番号を記せ。

(1)定電圧ダイオードは、逆方向に加えた電圧がある値を超えると急激に電流が増加する( ア )現象を生じ、広い電流範囲で電圧を一定に保つ特性を有する。
 @ 発光 A飽和 B降伏 Cドリフト


(2)図−1に示すトランジスタ回路は、( イ )バイアス方式という。この回路のトランジスタのIb−Vbe特性、Ic−Ib特性及びIc−Vce特性がそれぞれ図−2〜図−4で示されるとき、動作点を負荷線の中央に置くためには、ベースバイアス抵抗Rbを( ウ )キロオームにする必要がある。
 @ 98 A196 B294 C392 D686 E電流帰還 F自己(電圧帰還) G固定

    



(3)PN接合に順方向のバイアス電圧を加えると発光するダイオードを、( エ )という。
 @ APD ALED BPD CZD DGD


(4)トランジスタ増幅回路を接地方式により分類したとき、電力利得が最も大きいのは、( オ )接地の増幅回路である。
 @コレクタ Aベース Bエミッタ


第3問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び番号を記せ。

(1) 図−1の論理回路は、入力a及び入力bの論理レベルと出力cの論理レベルの関係から、( ア )の回路に置き換えることができる。
 @論理和 A否定論理和 B論理積 C否定論理積 D否定論理

        


(2) 次の論理関数Xは、ブール代数の公式等を利用して変形し、簡単にすると、( イ )になる。
    


(3) 図−2の論理回路において、Mの論理素子が( ウ )であるとき、入力a及び入力bの論理レベルと出力cの論理レベルとの関係は、
表−1の真理値表で示される。

  

    


(4) 図−3の論理回路における入力a及び入力bの論理レベル(それぞれA及びB)と出力cの論理レベル(C)との関係式は、C=( エ )
の論理式で表すことができる。
  

    


第4問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び番号を記せ。

(1)図−1において、電気通信回線1への入力電圧が150ミリボルト、電気通信回線1から電気通信回線2への遠端漏話減衰量が53デシベル、増幅器の利得が( ア )デシベルのとき、インピーダンスZに加わる電圧は、15ミリボルトである。ただし、入出力各部のインピーダンスはすべて同一値で整合しているものとする。
 @ 15 A18 B28 C33 D82 E112

       


(2)平衡対ケーブルの漏話は、主として回線相互間の( イ )及び相互インダクタンスによって生じる。
 @静電容量の減少 A静電容量の不平衡 B絶縁抵抗 C装荷間隔 D誘導結合


(3)図−2に示すように、インピーダンスの異なるZ1、Z2の線路を接続して信号を伝送した場合、その接続点における電圧反射係数をmとすると、電流反射係数は( ウ )で表される。
 @1+m A1−m Bm C−m
       


(4)伝送回路の入力と出力の信号電圧が比例関係にないために生じる信号のひずみを( エ )ひずみという。
 @同期 A位相 B群遅延 C減衰 D非直線


第5問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び番号を記せ。

(1) 振幅変調方式では、搬送波の周波数をfcとし、信号波の周波数をfvとすると、変調器の出力としてfc及び二つの( ア )(fc+fv、fc−fv)が得られる。
 @中間周波 A複合波 B振幅 C比帯域幅 D側波


(2) 長距離アナログ伝送路における回線雑音の中には、発生箇所での信号電力の大きさに関係なく、一定の大きさである( イ )雑音が含まれる。
 @相互変調 Aジッタ B基本 C漏話


(3) 加算器、乗算器、単位時間遅延素子等を用い、デジタルな演算処理によって、必要な特性を実現しているフィルタは、( ウ )フィルタといわれる。
 @デジタル ALC BSAW C能動 D受動


(4) PCM伝送方式では、一般に、パルスの( エ )を行うので、雑音やひずみの累積による増加がなく、レベル変動もほとんどない。
 @同期 A再生中継 B多重化 Cスクランブル D増幅


(5) PCM方式では、アナログ信号を( オ )の過程により、デジタル信号に変換する。
 @量子化→標本化→符号化
 A符号化→標本化→量子化
 B量子化→符号化→標本化
 C標本化→量子化→符号化
 D符号化→量子化→標本化
 E標本化→符号化→量子化







  Ans.


問1 (ア)D (イ)A (ウ)A (エ)C
問2 (ア)B (イ)G (ウ)A (エ)A (オ)B
問3 (ア)A (イ)B (ウ)A (エ)@ 
問4 (ア)C (イ)A (ウ)C (エ)D
問5 (ア)D (イ)B (ウ)@ (エ)A (オ)C



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