平成12度 第1回アナログ1種 基礎科目



第1問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び、その番号を記せ。

(1) 図−1に示す回路において、抵抗Rが( ア )オームのとき、端子a−b間の電位差は2.6ボルトになる。ただし、電池の内部抵
抗は無視するものとする。
@0.2 A0.4 B2.0 C50.0 D58.0

    


(2) 図−2に示す回路において、端子a−b間の合成インピーダンスを15オームとし、105ボルトの正弦波の交流電圧を加えたとき、
容量性リアクタンスXcに加わる電圧は、( イ )ボルトである。
@42 A56 B84 C126 D168

    


(3) 面積がA、間隔がdの平行な二つの導体板の間に、誘電率がεの絶縁体をはさむと、導体板間の静電容量Cは、( ウ )の関係式で
表される。




(4) 正弦波交流の流れる回路において、有効電力をPワット及び無効電力をQバールとすると、力率は、
   
     

第2問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び、その番号を記せ。

(1) PN接合に順方向のバイアス電圧を加えると発光するダイオードを、( ア )という。
@APD ALED B光電池 Cツェナーダイオード


(2) 図に示すバイアス回路のトランジスタ回路では、温度が上昇するとトランジスタの特性が変化してコレクタ電流が増加しようとするが、
温度補償用ダイオードDの順方向電圧が( イ )ので、コレクタ電流は一定に保たれる。
@一定である A減少する B増加する
   


(3)任意の入力波形に対し、狭い振幅レベル間に入る部分だけを取り出す回路を( ウ )という。
@フリップフロップ Aクリッパ Bクランプ回路 Cゲート回路 Dスライサ E遅延回路


(4)トランジスタ増幅回路を接地方式により分類したとき、高周波特性が最も良いのは、( エ )接地の増幅回路で、電力利得が最も大
きいのは、( オ )接地の増幅回路である。
@コレクタ Aベース Bエミッタ


第3問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び、その番号を記せ。

(1)JIS X 0122(2値論理素子図記号)において、論理和(OR)素子を表す図記号は、( ア )である。
   


(2) 表−1は、2入力の論理回路における入力論理レベルA及びBと出力レベルCとの関係を示した真理値表である。その論理回路の論理式が、
   
で表されるとき、表中の出力論理レベルW、X、Y、Zはそれぞれ( イ )である。
@0,0,0,1 A0,0,1,1 B0,1,0,1 C0,1,1,0 D0,1,1,1 E1,0,0,0
   


(3)図−1の論理回路において、Mの論理素子が( ウ )であるとき、入力a及び入力bの論理レベルと出力cの論理レベルとの関係は、
表−2の真理値表で示される。
   



(4)図−2の論理回路において、入力a及び入力bに図−3に示す入力あるとき、図−2の出力cは、図−3のc1〜c5のうち( エ )
である。
@c1 Ac2 Bc3 Cc4 Dc5
   


第4問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び、その番号を記せ。

(1)図−1において、電気通信回線1への入力電圧が180ミリボルト、電気通信回線1から電気通信回線2への遠端漏話減衰量が60デ
シベル、増幅器の利得が20デシベルのとき、インピーダンスに加わる電圧は、( ア )ミリボルトである。ただし、入出力各部の
インピーダンスはすべて同一値で整合しているものとする。
@1.8 A4.0 B18 C60 D140 E180
   


(2)平衡対ケーブルにおける電磁結合による漏話は、一般に、誘導回線のインピーダンスに( イ )。
@無関係である A等しい B比例する C反比例する


(3)図−2において、特性インピーダンスがR0(純抵抗)である線路に負荷抵抗RL(純抵抗)を接続して終端するとき、R0≠RLで
あれば接続点で信号の反射が生じる。R0<RLの場合には、接続点において入射する信号電圧をVIと反射される電圧VRを比較す
ると、VIとVRは( ウ )である。
@同じ大きさで同位相 A同じ大きさで位相差が90度 B異なる大きさで同位相 C異なる大きさで逆位相
D同じ大きさで逆位相
       


(4)絶対レベルは、1ワットを0デシベルの基準とした場合、これを記号( エ )で表す。
@dBk AdBm BdBW CdBr DdBn


第5問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び、その番号を記せ。

(1)図は、振幅変調装置の出力波形を示したものである。この振幅変調は、( ア )である。
   
     
    
(2)同軸ケーブルは、外部導体の働きにより、平衡対ケーブルの場合と比較して( イ )において誘導等の妨害を受けにくい。
@ 電力伝送 A比較的低い周波数 B比較的高い周波数 Cアナログ伝送


(3)( ウ )方式は、各チャネル別にパルス信号の送出を時間的にずらして伝送することにより、伝送路を多重利用するものである。
@SSB AFDM BPTM CVSB DTDM


(4)PCM方式において、伝送されてきたパルス列を受信側で元の波形に復元するためには、原理的には、量子化レベルまで再生した信号
を、サンプリング周波数の1/2を遮断周波数とする( エ )フィルタに通せばよい。
@高域 A低域 B帯域通過 C帯域阻止


(5) 光ファイバは、その中を通る光の( オ )により、単一モード形と多モード形とに分けられ、一般に、コア径は単一モードの方が小
さい。
@波長 A反射モード B伝搬モード C標本化



  Ans.

第1問(ア)B (イ)C (ウ)D (エ)B
第2問(ア)A (イ)A (ウ)D (エ)A (オ)B
第3問(ア)D (イ)A (ウ)B (エ)C
第4問(ア)@ (イ)C (ウ)B (エ)B
第5問(ア)C (イ)B (ウ)D (エ)A (オ)B



copyright(C) 1998 mori! all rights reserved.