平成8年度第2回デジタル1種 技術科目



第1問


次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び番号を記せ。

(1) バイポーラ信号方式は、( ア )がないこと、及び低周波と高周波のスペクトルが抑圧されていることにより、長距離・高速度伝送に適している。
 @インパルス性雑音 Aバブル雑音 B干渉雑音 C直流成分 D瞬断


(2) DSUは、DTEからのデータ信号を網に伝送するとき、原信号( イ )パルスでサンプリングし、制御信号を付加してエンベロープ形式にした後、ベアラ速度で送出する。
 @より速い Aより遅い Bと同じか速い Cと同じか遅い Dと同じ速さの


(3) 振幅位相変調方式で9,600ビット/秒のデータ伝送を行う場合、変調速度を2,400ボーとすると、1パルスで4ビットの伝送が必要となる。この場合、位相と振幅を組み合わせて( ウ )通りの状態を表すこととなる。
 @4 A8 B16 C32


(4)2台の中央処理装置に同一の処理をそれぞれ独立に実行させ、両者の結果を照合するシステム構成を( エ )システムという。
 @デュアル Aデュプレックス Bロードシェア Cマルチプロセッサ Dタンデム


(5)データ通信におけるブロック同期方式には、1文字ごとにスタートビットとストップビットをその前後に付加して同期をとる( オ )同期方式がある。
 @フレーム Aフラグ Bキャラクタ Cビット D調歩


第2問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び番号を記せ。

(1)パケット交換方式において、呼処理に関する制御には、呼制御、トラフィック制御、( ア )及び順序制御がある。
 @ルーチング A暗号化 B同期 Cセグメンティング


(2)ITU−T勧告X.25のデータパケットには、送信シーケンス番号P(S)と受信シーケンス番号P(R)が付けられている。 データパケットの送出元に逆に送り込むパケットの( イ )の値を調整して、その送出元からのパケット網へのデータパケットの送出量を制御できる。
 @P(S) AP(R) BGFI CIT DCI


(4) パケット交換方式において、フレームレベルプロトコルには、パケット形態端末とパケット交換網との間の情報の伝送制御手順及び誤り検出と回復の手順を規定するものとして、( ウ )が使用されている。
 @無手順 A基本形データ伝送制御手順 BFCS CHDLC


(5) パケット交換方式における( エ )は、発信端末から着信端末を選択でき、端末間に呼ごとに仮想的な回線を設定して、データ伝送を行う方式である。
 @ダイレクトコール APVC BVC Cキャンプオン Dデータグラム


(6) 公衆データ回線交換網において、同期式Xシリーズインタフェースを有する端末がデータ信号の送受信に用いる相互接続回路は、( オ )である。
 @I、C AS、R BSD、RD CT、R


第3問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び番号を記せ。

(1)HDLCに規定する( ア )において、通信相手側からの制御により応答を返すときに送信するすべてのフレームをレスポンスフレームと呼んでいる。
 @メッシュ構成局 A主局 B一次局 C二次局


(2)基本形データ伝送制御手順を用いたデータ通信において、センタから各端末に対して、順次、送信要求の有無を問い合わせて、データの送信を行わせる方式を( イ )方式という。
 @TDMA Aトークン Bマルチリンク Cポーリング Dコンテンション


(3)図は、調歩式の端末をデータ回線交換方式に接続するX.20 DCE−DTEインタフェースにおける信号シーケンス図の一部である。図中のA〜Cのうち、Aは( ウ )信号である。
 @DTE復旧要求 A着信拒否 BDCE切断指示 CDTE切断確認 DDCE復旧要求

  


(4)ISDNユーザ・網インタフェースレイヤ2のLAPDを、X.25のリンクアクセス手順(LAPB)と比較すると、LAPDのフレ
ーム形式は、複数リンクの設定のために( エ )が異なっている。
 @開始フラグ Aアドレス部 Bフレーム検査シーケンス C終結フラグ


(5)サービスに対するメッセージの待ち行列は、メッセージの到着間隔やサービス時間の平均値が同じであっても、それらの( オ )が大きければ、待ち行列の平均長が長くなる。
 @母集団 A延べ時間 B最適値 C最大値 D変動


第4問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び番号を記せ。

(1)パケット形態端末相互間の通信において、発信端末の発呼要求を受けた網は、着信端末に着呼を通知する。着信端末は、着信できる状態であれば、( ア )パケットを網へ返送する。
 @CC ACF BCQ CCN DCA


(2)発着呼のパケットの衝突は、パケット端末とパケット交換網の双方が同じ論理のチャンネルを指定し、それぞれが発呼要求パケット及び( イ )パケットを同時に転送した場合に発生する。
 @CR ARR BRNR CREJ DCN


(3)標準無手順端末が公衆データパケット交換網にアクセスする場合、標準無手順端末からのVC設定要求は、選択PAD( ウ )信号により行う。
 @パラメータ Aレスポンス Bコマンド Cメッセージ Dサービス


(4)図は、パケット形態端末とHDLCを用いる非パケット形態端末間のVCにおける通信シーケンスを示したものである。 X、Yは、それぞれ( エ )、( オ )を表す。
 @ DISCレスポンス AUIコマンド BUAコマンド CCNパケット DDMレスポンス EUIレスポンス 
 FUAレスポンス GCAパケット

  


第5問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び番号を記せ。

(1) 立ち上がり電線カバーを使用して屋内線を立ち上げるには、立ち上がり電線カバーの端から約1.5センチメートルの部分を斜めにカットして角を削ぐ。 また、立ち上がり電線カバーの端から約6.5センチメートル奥及びワイヤプロテクタの端から約5センチメートル奥までの屋内線を( ア )で保護する。
 @テレフレキシブルチューブ Aビニールテープ BPVC電線防護カバー Cワイヤプロテクタ


(2) RS−232Cの規定を母体とするITU−T勧告V.28では、DCEとDTEの不平衡複流相互接続回路の電気的特性を規定している。V.28では、信号発生器の解放電圧を( イ )ボルト以下としている。
 @6 A12 B25


(3) 図は、デジタル回線交換網に接続してデータ伝送を行う同期式DSUの機能ブロック図である。図中のブロックAは、( ウ )の機能を持っている。
 @速度変換 AF、Sビット挿入 Bエラー検出 CD/A変換 DA/D変換

  


(4) ISDNユーザ・網インタフェースの基本アクセスを提供するデジタル伝送システムとして時分割方向制御(TCM)方式とエコーキャンセラ(ECH)方式があるが、( エ )こととハードウェアの規模が小さいことなどを考慮してTTC標準では、TCM方式を採用している。
 @伝送損失が小さい A漏話耐力が大きい B瞬断が少ない C位相歪みが少ない


(5) ISDN基本ユーザ・網インタフェースにおいて、NTとTEを接続するユーザ構内の配線は、TEとNTの接続用ジャックのついた一本の連続したケーブルで構成される。TEをケーブルに接続するためのジャックは、直接ケーブルに取り付けるか、( オ )メートル以内のスタブを介して取り付ける。
 @1 A5 B8 C10











  Ans.


 問1 (ア)C (イ)B (ウ)B (エ)@ (オ)D
 問2 (ア)@ (イ)A (ウ)C (エ)B (オ)C
 問3 (ア)C (イ)C (ウ)B (エ)A (オ)D
 問4 (ア)D (イ)D (ウ)B (エ)A (オ)E
 問5 (ア)B (イ)B (ウ)A (エ)A (オ)@



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