平成13年度第2回アナログ3種 技術科目



第1問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び、その番号を記せ。   (小計25点)

(1)図に示す電子化電話機のトーンリンガ回線では、交換機から送出される呼出信号をダイオードブリッジ回路で全波整流し、直流に変換後、これを電源として( ア )回路を動作させ、それらの出力を制御回路により組み合わせて3種類の音色の信号を作成する。これらを増幅器で増幅して( イ )を鳴動させることにより着信を知らせる。 (5点×2=10点)
   @サウンダ A直流電圧 B同調 C発振 D電子チャイム Eコンバータ

   



(2)水晶、ロッシェル塩、チタン酸バリウムなどの結晶に外部から圧力を加えて、ひずみを発生させると、そのひずみに比例して結晶の両面に電圧が発生する。また、逆に、電圧を加えると、電圧に比例したひずみが発生する。このような現象を( ウ )という。電話機の送話器、受話器にはこの現象を利用したものがある。 (5点)
   @ゼーベック効果 A圧電効果 Bトムソン効果 C側音 D誘導


(3)小電力形コードレス電話機で終話により送受器をオンフックすると、コードレス電話機から通話チャンネルを介して接続装置に対して電気通信回線の( エ )を指示する信号が送出され、接続装置は直流回路を開く。 (5点)
   @切断 A保留 B接続 C選択信号送出 D転送


(4)電話機が接続される加入者線の線路は、線経や長さが様々で、そのインピーダンスもいろいろであるため、通話の音声が小さくなる遠距離の線路条件(例えば、線経0.5ミリメートル、線路損失6デシベル)を想定して、電話機のインピーダンス(コンデンサ、( オ )などの定数)が決定されている。 (5点)
   @ダイオード Aトランジスタ B抵抗 C絶縁抵抗


第2問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び、その番号を記せ。 (小計25点)

(1)図は、電子化電話機の回線構成図を示したものである。

 (@)図中のダイオードブリッジ回路は、電気通信回線の電圧極性が反転しても、押しボタンダイヤル発振回路などへ供給する( ア )の極性を一定に保つ動作をする。 (5点×2=10点)
   @交流電圧 A呼出信号 B着信信号 C直流電圧 D選択信号

 (A)図に示す回路構成図において、図中のDは、( イ )といわれている。
   @電源回路 A制御回路 B通話回路網 C拡声アンプ Dトーンリンガ回路
   



(2)留守番電話機には、外出先から( ウ )で暗証番号やコマンドを送出し、留守中に着信した録音の内容を聞くことができるなど、各種の遠隔操作ができるものがある。 (5点)
   @PB信号 A音声信号 Bタイミング信号 C伝言メッセージ D高周波信号


(3)メモリダイヤル電話機には、ワンタッチダイヤル機能の番号情報の記憶用として、メモリダイヤル回路部に外付けの( エ )が付けられているものがある。 (5点)
   @CODEC ARAM BCPU CLCD Dキー拡張IC


(4)小電力形コードレス電話機では、無線周波数の効率的な運用が出来るとともに、電波干渉を防止するための周波数の管理が不要である( オ )を採用している。また、電池容量を有効に活用するため、バッテリセービングにより消費電力の低減を図っている。
   @シンセサイザ Aシングルチャンネル方式 Bローミング Cアナライザ Dマルチチャンネルアクセス方式


第3問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び、その番号を記せ。  (小計25点)

(1)図中に示す同期式変復調装置において、( ア )は、電気通信回線の伝送損失に合わせて、送出電力を調整するためのものである。(5点)
   @信号処理回路 A減衰器 B送信フィルタ C前置イコライザ
   


(2)電話交換網用の変復調整装置で使われる変調方式のうち、( イ )変調方式は、レベル変動や雑音の妨害に強い。 (5点)
   @位相 A非同期 B振幅 C同期


(3)網制御装置には、第一種電気通信事業者の電話網との間で( ウ )制御(交換機の起動、選択信号の送出等)を行なう機能が必要である。 (5点)
   @伝送 Aトラヒック B接続


(4)ITU−T勧告X.25bisは、電話交換網用の変復調装置に網制御機能を持たせるとき、データ端末装置から自動発信のためのダイヤル番号を通知する手順などを定めている。また、この勧告では、これに関連して( エ )機能に関しても規定している。
   @コード変換 A誤り制御 Bメモリダイヤル CPB信号


(5)ファクシミリにおける同期とは、送信走査と受信走査の画素の位置を一致させることであり、走査速度を一致させる回転同期と、走査の開始点を一致させる( オ )同期とがある。 (5点)
   @伝送 A水平 Bフレーム C位相


第4問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び、その番号を記せ。  (小計25点)

(1)保安装置を構成する炭素避雷器に変わる3極避雷管は、( ア )製の管内に二つの電極がアース電極を中間に挟んで対向する構造であり、アルゴンガスが封入されている。 (5点)
   @セラミックス A硬質ビニル Bカーボン Cアルミニウム


(2)屋内線を床面に配線する場合には、屋内線を機械的に保護するために、一般に、( イ )が用いられる。 (5点)
   @電線防護カバー A防食鋼管 B硬質ビニル管 Cワイヤプロテクタ


(3)主に電子式ボタン電話主装置用配線端子板やフラットフロアケーブル用コネクタの配線端子に利用されている( ウ )は、形状が小形のため、接続に際して専用工具が用いられる。 (5点)
   @ネジ式端子 AUスリット端子 B4Pコネクタ Cハンダ付け端子


(4)1回専用電子式ボタン電話装置新設時の工事試験には、一般的にいわれている親機、子機について、親機から子機又は子機間の( エ )ができることを確認する試験がある。 (5点)
   @相互通信 A外線通話 B再ダイヤル Cフッキング


(5)線路や保安器などの配線設備の( オ )抵抗が低くなると、電線相互間や電線と大地間で電流が流れやすくなり、雑音や誘導による妨害を受けやすくなる。
   @接触 A導体 B絶縁 C接地



Ans.


第1問(ア)C (イ)@ (ウ)A (エ)@ (オ)B
第2問(ア)C (イ)B (ウ)@ (エ)A (オ)D
第3問(ア)A (イ)@ (ウ)B (エ)B (オ)C
第4問(ア)@ (イ)C (ウ)A (エ)@ (オ)B




copyright(C) 1998 mori! all rights reserved.