平成13年度第2回アナログ2種 技術科目



第1問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び、その番号を記せ。(小計20点)

(1)図は、押しボタンダイヤル式電話機の回路を示したものである。 (4点×2=8点)
 (@)送受器を上げると、フックスイッチ接点HS1、HS2が動作することにより交換機が起動し、交換機から発信音が送られてくる。
続いて電話番号をダイヤルすると、L1−HS1−D3−L−( ア )−D4−HS2−L2の回路で押しボタンダイヤル信号(PB信号)が送出される。
 (A)ダイオードD1、D2は、発信時に、送話器と第2平衡回路網を回路から切り離し、送話器抵抗の使用中変化により押しボタンダイヤル信号(PB信号)の( イ )及び波形が変動することを防いでいる。
@R3−D2−P2−(LSI)−P3 A同期 BR−C2 Cレベル DP1−(LSI)−P3
   E送出時間 FT−D1−P2−(LSI)−P3 Gパルス幅
   


(2)電子化電話機に用いられている抵抗ブリッジ形防側音回路は、ブースタ形防側音回路と比較して、直流阻止用コンデンサがないため( ウ )での防側音特性が優れている。 (4点)
   @高周波領域 A低い電圧 B低周波領域 C高い電圧


(3)小電力形コードレス電話機は、複数の通話チャンネルのうち、1チャンネルを使用して通話を行うが、他の無線設備やコードレス電話機との混信による通話上の不都合を防止するため、空チャンネルを自動的に検出する( エ )という機能を持っている。 (4点)
   @コンパンダ Aキャリアセンス Bトールセーバ Cホットライン Dプリセレクション


(4)留守番電話機には、メッセージの録音時間を長くする方法として、( オ )やCELPなどの高能率符号化方式を用いたものがある。(4点)
   @FDM AADPCM BTDM CASK DQAM


第2問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び、その番号を記せ。 (小計20点)

(1)電子式ボタン電話装置には、( ア )の断続のパターンを識別して、発信音を変えることができる機能を備えたものがある。(4点)
   @呼出信号 A可聴信号 B監視信号 CPB信号


(2)電子式ボタン電話装置の雷防護回路に使用されている( イ )は、外線や内線から侵入した雷サージなどから機器を保護している。(4点)
   @トランジスタ Aダイオード B抵抗 Cアレスタ Dスイッチングレギュレータ


(3)電子式ボタン電話装置には、複数のプロセッサが用いられているが、このうち( ウ )制御プロセッサは、一般に、主装置からデータ伝送された情報に従って、トーンリンが音の発生やランプの点滅等の動作を実行させている。 (4点)
   @電話機 Aドアホン B外線 C中央 D通話路


(4)図−1に示す電子式ボタン電話装置の外線ユニットにおいて、図中のBは、( エ )といわれている。 (4点)
   @インピーダンス調整回路 A極性反転検出回路 BDPセンダ CPBセンダ
   


(5)図−2に示す電子式ボタン電話装置の衝突防止回路において、着信時、交換機による外線の極性反転によって( オ )が導通状態になると、サブCPUへ着信情報が送出される。さらに、その情報がメインCPUへ伝送されて、メインCPUは外線使用中と判断する。(4点)
   @D2、D4 AD3、D5 BPC CI/Oゲート
   


第3問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び、その番号を記せ。 (小計20点)

(1)ITU−T勧告X.25bisは、X.24の100シリーズ相互接続回路を用いた、電話交換網におけるデータ端末装置(DTE)とデータ回線終端装置(DCE)間の接続設定を標準化したものであり、アドレスコール/応答モードと( ア )の二つの動作モードを規定している。 (4点)
   @アドレスコール/受信データモード Aパラレルコール/送信データモード Bダイレクトコール/受信データモード
   Cダイヤルコール/応答モード Dダイレクトコール/応答モード


(2)手動発信自動着信形NCUを内蔵した電話機では、データ通信が完了した時点で、データ端末装置からNCUへ送出していた回線接続指令(CML)をOFFにすると、電気通信回線との接続はNCU側に自動的に戻るが、このとき、電話機がオンフック状態の場合には、回線は( イ )の状態となる。 (4点)
   @直流ループ切断 A電話機側と接続 Bデータ端末装置側と接続 C着信検出回路と接続


(3)ITU−T勧告X.24の100シリーズインターフェースを利用して、電話交換網との接続制御を行う手順であるATコマンドのコ マンド体系は、データ端末装置から変復調装置へ送出するコマンドと、変復調装置からデータ端末装置へ送り返される( ウ )及び変復調装置内部に各種の設定を記録するSレジスタから構成される。 (4点)
   @インディケーション Aプリミティブ Bレスポンス Cリザルト・コード


(4)グループ3形(G3形)ファクシミリ装置の制御信号の伝送には、主にバイナリコード手順が用いられる。この場合のバイナリコード手順において、ITU−T勧告T.30に規定する伝送モードの標準は、( エ )である。 (4点)
   @300ビット/秒の同期モード A1,200ビット/秒の同期モード B2,400ビット/秒の同期モード


(5)グループ3形(G3形)ファクシミリ装置の走査方法は、一般に、( オ )走査型である。 (4点)
   @直線 A記録 B平面


第4問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び、その番号を記せ。 (小計20点)

(1)電子式ボタン電話装置の設置工事終了後に行う機能確認試験のうち( ア )機能の試験では、内線電話機Aが他の内線または外線と通話中に、内線電話機Bより内線電話機Aへ内線発信を行い、機能ボタン若しくは特番をダイヤルすることにより三者が通話できることを確認する。 (4点)
   @回線再補足 Aコールピックアップ B内線キャンプオン Cページング D通話割込み


(2)保安装置の構成品について述べた次の二つの記述は、( イ )。 (4点)
  A 炭素避雷器は、通信線に過大な電流が流れた場合、瞬間的に溶断し端末設備を通信線から切り離す。
  B PTCサーミスタは、通信線と大地との間に挿入することにより、通信線を通して異常電圧が加わった場合にその抵抗値が急激に減少して放電し、端末設備を保護した後、自己復旧する働きを持つ。
   @Aのみ正しい ABのみ正しい BAもBも正しい CAもBも正しくない


(3)通信用フラットケーブルは、電子式ボタン電話装置などの配線を行うときに分岐等のための途中接続をしないで( ウ )配線ができるよう、ケーブルの外被にミシン目を入れ1対又は2対単位に分割できるようにしている。 (4点)
   @ライティングダクト Aレースウェイ Bデュアルモード Cスター Dキャブ


(4)スチール製事務机等に屋内線を立ち上げる場合に使用する( エ )は、屋内線の立ち上がり部分の防護を目的としたものである。
   @立ち上がり電線カバー Aワイヤプロテクタ B硬質ビニル管 C接着式布線止め Dテレフレキ


(5)工事試験等に使用する測定器のうち、( オ )は、測定精度は比較的低いが抵抗、電流、電圧等の測定が容易にでき、価格も安いので広く用いられている。 (4点)
   @心線対照器 Aレベル計 Bメガ C検流計 Dアナログ式回路計


第5問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び、その番号を記せ。 (小計20点)

(1)ある回線群において、20分間に運んだ呼数が240呼、その平均回線保留時間が100秒であった。この回線群が運んだ呼量は、( ア )アーランである。 (4点)
   @1.3 A7.2 B8.3 C20.0 D48.0


(2)あるビジネスホンの1日の発着信呼数がCo呼、最繁時における発着信呼数がC呼である場合の最繁時集中率は、( イ )パーセントである。 (4点)
   


(3)ある24回線の回線群について使用状況を11時00分から12時00分までの間調査した。その結果、11時00分から11時30分までは16回線が連続使用されていたが、その後は使用されなかった。11時00分から12時00分までの1時間における呼量は、( ウ )アーランである。 (4点)
   @1.3 A8.0 B12.0 C20.0 D45.0


(4)次の(a)〜(c)の条件を満足するような呼は、ランダム呼といわれる。 (4点)
  (a)任意の時刻における呼の( エ )は同じである。
  (b)任意の時刻における呼の( エ )は、それ以前に起きた呼とは無関係である。
  (c)極めて短い時間内においては、二つ以上の呼の( エ )は、無視できるほど小さい。
   @生起確率 A待ち時間 B密度 C分布 D呼損率


(5)任意の入回線に生起した呼が、出回線が空いている限り必ず出回線に接続できるという交換線群は、( オ )線群といわれる。(4点)
   @不完全 A独立 B完全 Cう回 D保全


Ans.


第1問(ア)D (イ)C (ウ)B (エ)A (オ)A
第2問(ア)@ (イ)C (ウ)@ (エ)A (オ)B
第3問(ア)D (イ)A (ウ)C (エ)@ (オ)B
第4問(ア)D (イ)C (ウ)C (エ)@ (オ)D
第5問(ア)C (イ)C (ウ)A (エ)@ (オ)B




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