平成13年度第2回アナログ1種 技術科目



第1問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び、その番号を記せ。(小計20点)

(1) デジタルPBXが有するサービス機能のうち、外線からの着信呼を他の内線に転送したい場合に相手が不在のとき、構内放送により呼び出した後、応答した内線へ外線からの着信呼を転送する機能を( ア )という。 (4点)
@コールピックアップ Aシリーズコール B内線キャンプオン Cコールトランスファ D内線リセットコール 
Eページングトランスファ


(2) デジタルPBXの制御系構成の一つに分散制御方式があり、この方式は負荷分散制御方式と機能分散制御方式の二つに分けられる。負荷分散制御方式は、複数のマイクロプロセッサに制御の負荷を分担させる方式であり、一般に、この方式を採用して( イ )のデジタル式PBXを実現している。  (4点)
@大容量 Aクイックコール B小規模 Cマルチメディア Dダイヤルイン


(3) デジタルPBXの交換プログラムは、処理内容により分類されており、一般に、実行管理プログラム、呼処理プログラム、( ウ )プログラム、運用保守プログラム、の四つから成る。(4点)
@料金管理 A初期設定 B状態遷移 C再開処理 D試験


(4) デジタルPBXの空間スイッチにおける制御メモリには、各タイムスロット番号に対応して( エ )番号が記録される。(4点)
@出ハイウェイ A入ハイウェイ Bゲートスイッチ Cフレーム Dゲート


(5)デジタルPBXのボイスメール装置では、音声信号はデジタル形式で蓄積され、要求に応じて読み出され音声信号に再生される。通常、デジタル式PBXで使用している64キロビット/秒のPCMで符号化された音声信号をそのまま蓄積すると、蓄積容量が大きくなるため、蓄積時に音声処理部で( オ )に変換するとともに、無音区間を圧縮する。(4点)
   @高多重符号化信号 Aフレーム内符号化信号 B高能率符号化信号 C一次元符号化信号


第2問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び番号を記せ。  (小計20点)

(1) 電子式ボタン電話装置の電源回路には、一般に( ア )が使われており、ノイズフィルタ回路は、( ア )から発生する雑音や商用電源からの雑音を阻止している。 (4点)
@抵抗 Aトランジスタ Bコイル Cサイリスタ Dスイッチングレギュレータ


(2) 中、大規模の電子式ボタン電話装置では、制御ソフトウェアを回路制御、電話機制御など、幾つかの機能別に分割し、それぞれの専用のプロセッサに制御させる機能分散形マルチプロセッサ方式が主流になっている。この方式は、制御ソフトウェアをプロセッサ単位に分割して製造できることや、( イ )の制御を容易にするなどの利点がある。(4点)
@走査 Aダイヤル送出 B同時複数動作 C端末 D監視


(3) ICカードを用いた電子式ボタン電話装置には、( ウ )方式によりIDカードごとに金額を登録しておき、その金額だけ発信通話ができるようにしたものがある。 (4点)
   @ICカード Aクレジット Bプリペイド Cフリーホン D料金明細


(4)図は、電子式ボタン電話装置のブロック図を示したものである。図中のBは( エ )といわれ、Dは( オ )といわれる。  (4点×2=8点)
@通話路スイッチ A通話路制御プロセッサ B外線増設ユニット Cハイブリッド回路 Dデータ送受信回路
Eトークバックユニット FHCインタフェース回路


  



第3問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び、その番号を記せ。(小計20点)

(1) デジタルPBXの設置工事終了後に行う機能確認試験のうち、付加番号ダイヤルイン機能の確認において、( ア )が全話中の場合は、デジタル式PBXが外線着信時に自動応答して発信音が送出され、追加ダイヤルインにより指定先への着信が可能なことを確認する。(4点)
@着信トランク APBレシーバ Bトーキトランク C転送トランク D着信先内線若しくはグループ


(2)公衆電話網を用いてデータ伝送をする場合、データ端末装置との間では調歩式でデータを送受し、相手のモデムとの間では同期式モードで伝送する高速モデムがある。この方式のモデムのための( イ )が、ITU−T勧告V.42に規格されている。  (4点)
@電気的特性 A信号速度 B他のネットワークとの相互接続 Cエラー訂正手順


(3)フロア内の配線収納方式には、配線溝が形成されたパネルを床の上に直接置いたり、床パネルとの脚を組み合わせるタイプの( ウ )方式がある。 (4点)
@簡易二重床 Aケーブルラック Bフロアダクト Cセルラダクト Dトレンチダクト


(4) 一般的なデジタル・テスタの電圧レンジは、アナログ・テスタの電圧レンジに比較して( エ )が高く、しかもレンジごとに変化せず一定である。したがって、低電圧レンジでは、デジタル・テスタを接続することによる被測定回路へ与える電気的な影響が、アナログ・テスタよりも少ない。 (4点)
@出力インピーダンス A入力インピーダンス Bインダクタンス Cリアクタンス Dコンダクタンス


(5)端末設備の接地について述べた次の二つの記述は( オ )。 (4点)
A: 保安用接地は、設備からの感電防止を目的としており、安全な場所に危険のないように設置する場合を除き、接地抵抗は100オーム以下と規定されている。
B: 通信用接地は、回路の保護、電位変動防止及び漏電時の危険防止を主な目的としており、端末設備ごとに接地抵抗が規定されている。
@Aのみ正しい ABのみ正しい BAもBも正しい CAもBも正しくない


第4問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び、その番号を記せ。 (小計20点)

(1)ある駅前に設置されている5台の公衆電話機の利用状況を調査したところ、1時間当たりの平均利用者数が70人であり、利用者が公衆電話機を利用しようとしたとき、すべての公衆電話機が使用中のため、空き待ちとなる確率が0.05であった。空き待ちとなる確立を0.01以下にするには、表−1を用いて算出すると、最低( ア )台の公衆電話機の)増設が必要となる。(4点)
@1 A2 B3 C4 D5




(2)ある回線群を時間t1〜t2のT分間調査したところ、運んだ呼量がacアーラン、運んだ呼の平均回線保留時間がh秒であった。この回線群がこの時間帯に運んだ呼数は、( イ )呼である。(4点) 

    


(3)ある回線群の午前10時00分から午前10時30分まで及び午前10時30分から午前11時00分までの各30分間に運んだ呼数及び平均回線保留時間を調査したところ、表−2に示す結果が得られた。この回線群の午前10時00分から午前11時00分までの1時間における呼量は、( ウ )アーランである。 (4点)
@7.0 A8.6 B11.1 C14.0 D18.9

   


(4)ある回線群が運んだ1時間当たりの( エ )と、運ばれた呼の平均回線保留時間中における平均呼数とは等しい。(4点)
@最大呼数 A待ち呼数 B呼数密度 Cトラヒック量 D呼数


(5) 即時式完全群において、同じ呼損率のときには、出回線束が大きくなるに従って( オ )は高くなる。また、同じ出回線束のときには、呼損率が大きくなるに従って( オ )は高くなる。 (4点)
@出線能率 A待ち合わせ率 B入線能率 C呼の生起率 D出線閉塞率


第5問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び、その番号を記せ。 (小計20点)
(1)デジタル式電話交換機の加入者回路では、給電制御回路により給電用( ア )を制御して、通話に必要な電流を加入者線に供給している。加入者線に対する給電極性によりノーマル給電(L1線電池、L2線地気)とレバース給電(L1線地気、L2線電池)がある。 (4点)
@ハイブリッドトランス Aトランジスタ Bサイリスタ Cホトカプラ Dバリスタ


(2) デジタル式電話交換機の特徴に関する次の二つの記述は、( イ )。 (4点)
A: デジタル式電話交換機では、音声信号を8キロヘルツでサンプリングし、8ビット符号化によるデジタル信号化を行なうことにより、64キロビット/秒の速度を基本として交換する方式を採用している。
B: デジタル式電話交換機の通話路は電子回路で構成されており、呼出信号のような大電流を通すことができない。このことをも含め、一般に、BORSCHT機能をもつ加入者回路を通話路の前段に設けている。
   @Aのみ正しい ABのみ正しい BAもBも正しい CAもBも正しくない


(3)デジタル式電話交換機の通話路系部分には、メモリスイッチや( ウ )などが使われている。 (4点)
@ゲートスイッチ ASMMスイッチ Bロータリスイッチ Cラインスイッチ Dクロスバスイッチ


(4)通常、鉛蓄電池を定電圧充電すると充電初期に大電流が流れるので、一般に、通話用電源の浮動充電用整流器には、その整流器の出力電流が規格値以上になった場合、その整流器の( エ )させる機能を持たせている。 (4点)
@極性を反転 A入力電圧を遮断 B出力電流を遮断 C出力電圧を蓄電池電圧まで急激に低下
D出力電圧を蓄電池電圧まで徐々に上昇


(5)一般に、ニッケル・カドミウム蓄電池といわれるものは、使用する極性の種類によって、( オ )、ポケット式及び発泡式がある。(4点)
   @焼結式 Apn接合式 Bサンドイッチ式 C単極式 D鉛式


Ans.


第1問(ア)E (イ)@ (ウ)C (エ)A (オ)B
第2問(ア)D (イ)B (ウ)B (エ)C (オ)A
第3問(ア)B (イ)C (ウ)@ (エ)A (オ)@
第4問(ア)A (イ)B (ウ)D (エ)C (オ)@
第5問(ア)A (イ)B (ウ)@ (エ)C (オ)@




copyright(C) 1998 mori! all rights reserved.