1級電気工事施工管理技士


 1.受験資格

 学科試験

区分 学歴または資格 実務経験年数
指定学科 指定学科以外
大学 卒業後3年以上 卒業後4年6月以上
短期大学・5年制高等専門学校 卒業後5年以上 卒業後7年6月以上
高等学校 卒業後10年以上 卒業後11年6月以上
その他 15年以上
2級電気工事施工管理技術検定合格証明書の交付を受けた者 合格後5年以上
2級電気工事施工管理技術検定合格証明書交付後5年未満で右の学歴のもの 短期大学・5年制高等専門学校 −−− 卒業後9年以上
高等学校 卒業後9年以上 卒業後10年6月以上
その他 14年以上
電気事業法による第一種、第二種または第三種電気主任技術者免状の交付を受けた者 6年以上
(交付後ではなく、通算の実務経験年数です)
電気工事士法による第一種電気工事士免状の交付を受けた者 実務経験問わず
  (注1)上記年数には、指導監督的実務経験年数1年以上を含むことが必要です
  (注2)上記表中で(※)がついている実務経験年数に関しては、指導監督的実務経験年数として
      「専任の主任技術者を1年以上経験した者」であれば、必要とされる実務経験年数が表中の年数より2年短縮されます
  (注3)旧大学は大学、旧専門学校は短大、旧中学校は高校と同等に認められます

 実地試験

当該年度の1級電気工事施工管理技術検定学科試験の合格者
学科試験免除者
@ 前年度の1級電気工事施工管理技術検定学科試験の合格者(次年度実地試験に限り受験出来ます)
A 技術士法による第二次試験の技術部門のうち電気・電子部門または建設部門に合格した者で、1級電気工事施工管理技術検定学科試験の受験資格も合わせて有する者

 学科試験

 学科試験の出題数は92問でそのうち必要解答数は60問です 
 試験方法はすべて4択のマークシート方式になっています

出題範囲は2施工と同等範囲、内容は多少細かくなっていますが同じような問題が出題されることがあります。
例えばフェランチ現象に関する問題として、
《 2施工  平成2年出題 》
  フェランチ現象に関する次の記述の内、不適当なものはどれか
   1.送電線路亘長が長く、負荷が軽い場合に起こりやすい
   2.送電線の地上高が高いほど起こりやすい
   3.需要家に取り付けられている電力用コンデンサの影響を受けやすい
   4.同一亘長の送電線路では、架空線路よりもケーブル線路の方が起こりやすい

《 1施工 平成6年度出題 》
  送電線路におけるフェランチ現象に関する記述として、不適当なものは次のうちどれか
   1.線路の静電容量が小さいほど起こりやすい
   2.負荷が小さいほど起こりやすい
   3.線路の亘長が長いほど起こりやすい
   4.架空電線路よりも地中ケーブル線路の方が起こりやすい

 つまり、2施工の延長として学習すればよいのです。
但し、過去問をすべて暗記しても有効な学習方法にはなりません。
フェランチ現象を例に取ると、フェランチ現象の特徴として上記出題内容のほかに
  1.進み無効電力が遅れ無効電力より大きくなるため発生する
  2.誘導リアクタンスが大きいほど発生やすい
などがあります。過去の問題を覚えるのではなく出題される事項に関して理解することが大事です。
 
  ちなみに解答は《2施工》がA、《1施工》が@です

 実地試験

    実地試験はすべて記述式です

 施工体験記述

 1.工事名
 2.工事場所
 3.電気工事の概要
   @請負金額
   A概要
 4.工期 (**年**月 〜 **年**月) 
 5.上記電気工事でのあなたの立場、具体的な業務内容
 6.@工程管理上、特に留意した項目を2項目選び簡潔に記述せよ
   A安全管理上、特に留意した項目を2項目選び簡潔に記述せよ
   B品質管理上、特に留意した項目を2項目選び簡潔に記述せよ
   C施工計画上、特に留意した項目を2項目選び簡潔に記述せよ
      ※ @〜Cの内1問が出題されます
 7.上記6項目について、あなたがとった具合的な処置または対策を簡潔に記述せよ

施工体験記述のポイント
あくまで電気工事の記述であることです。通信工事や建築工事と判断されるような記述は避けるべきです。
記述に矛盾を生じさせないように・・・
例えば、あなたの立場が『現場施工員』である場合、具体的処置欄で現場代理人的な処置を書くと記述に矛盾が発生する場合があります。
6項、7項に関してはどれが出題されてもいいように予め解答を作成しておくのがベストです
なるべく専門用語を使用しましょう
誤字脱字をしないように・・


 電気一般問題

  電気一般の用語が12問出題されそのうち5問を選択し解答する
 問題は「内容を簡潔に記述せよ」、「使用目的を述べよ」「特徴を述べよ」等あるので注意すること

 施工管理問題

 工程管理・・ネットワーク工程表の日程計算、用語に関しても理解しておく必要がある
 安全管理・・現場の安全活動、資格者の業務、労働災害防止等の記述問題
 品質管理・・QC七つ道具等用語の記述問題
 

 法令問題

 建設業法・・過去毎年出題されている。学習内容は学科試験の法規科目と同等の内容です
 労働安全衛生法・・衛生管理者、安全衛生責任者の選任等、学科試験の法規科目と同等の内容です



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