靴の覚え書き2012




最近靴オタが復活したので、持ってる/た靴について記す。



黒の外羽根プレーントウ:Crocker&Jones ?
2002年頃、趣味として初めて買った高級革靴。もしかしたらストレートチップ?でも外羽根でそれは無いような。確か伊勢丹新宿で3万円台、ブーム前だったのか、そんなに高くなかったと思う。引っ越しのゴタゴタで紛失。どうもぶかぶかで馴染まず、初めの1〜2年くらいしか履かなくてその後は置物になってたので。


茶のストレートチップ:CHURCH'S、CONSUL、6.5F
2002年頃?、たぶん新宿伊勢丹にて。5万くらい?初めて”まとも”な靴を買えたと思った。初めは大丈夫か?と思ったけど、必死に歩いて馴らして2年くらいでソール先っぽ付け替えて、気がつくとぴったりして足に吸い付くようになった。ソールの先っぽ換え+ゴムのかかと交換で2000円くらいは安かった(欧州)が、なんかややバランス崩れた風、やはり外人は繊細でない。数年、磨き込んで出てきた茶色の深みが堪らない。黒とかスエードも欲しいが、安売りはしてないね。


スエードのプレーントウ:Lloyd Footware、M4015/HS、7
2002年9月、ロイドフットウェア銀座店にて。3万円台と安かったと思う。初めは履きにくいと思ったけど、3年後にソール先端交換するほど歩き、今履くとわりと良い、ほぼ問題なし、フィット感良し。ノーザンプトンで作ってる日本人向けの靴。今市、デザインが普通過ぎるのとCP良い分、飛び抜けたものがないので靴マニア的にはポイント低いみたいだけど、いろいろ失敗するとここが良心的であることに気づく。


茶のプレーントウ:Allen Edomonds、Leeds?
2003年、シンガポールのデパートで、3万弱?モデルは忘れたけどたぶんこれだったような。形もサイズもよくわからず買ったものだから、幅広で長さが短く、いくら履いても馴染まず趾が当たってダメ、ひとに譲った。


茶のUチップ:Allen Edmonds、StockBridge(Chili Soft Calf)、8D
2003年ワシントンD.C.(Pentagon City)のNordstromにて。$275=3万円くらい。けっこうぶかぶかだけど厚手の靴下で、海外旅行は常にこれで、相当歩いた。革質は良くないけど柔らかいから当たりも気にせず履けたし、底のゴムも柔らかいけど耐久性は良くいまだそんなに減ってない。でも両5趾が当たって革が薄くなってしまったので、ほぼ引退。


黒のUチップ:J.M.Weston、U tip、7B
2003年頃、青山店にて。いちばん高い、シューキーパー込み11万近くした。とにかく堅く鋭く重厚、ソール先端の金属プレートで、ソールの減りも許さない感じ。革のダブルソールは慣らしに相当時間がかかった。今はかなりフィット感良いが、どうしても、リラックスさせてはくれない。革質は、持ってる靴の中ではダントツ。外羽根のUチップゆえ、雰囲気は会議的フォーマルというより軍隊的な堅さ。


黒のストレートチップ:Crocket&Jones、Radstock、7E
2005年、確かフランクフルトの靴屋にて、たぶん3.5万くらい。実用性を考えてビブラムソール付きモデルを、でもやっぱりヒールカップが大きくて普段履きにはきつかった。今履くと、でもそうでもない、なんとかなる。履き心地良くはないけど。雨の日の、堅い仕事用か。


茶のプレーントウ:AllenEdmonds、Joplin、8D
2006年かそれ以前、おそらくやはりワシントンD.C.のデパートにて、3万くらい。使いやすかったStockBridgeと同じサイズにしたが、やはり踵とか、もっとゆるかった。でも今履くと、ゴム底とはいえ返りが良くなったのか、底が沈んで足に馴染んだのか、かかとの吸い付きもわりと良く実用可能。ジーンズには、スニーカーよりこういう茶のプレーントウが合うと思うがどうか。


黒のUチップ:アシックス、PEDALA/WPV216、26cm/2E
2011年、渋谷のアシックス歩人館にて。もう歩きやすい高級革靴なんて無いんだと諦め、中高齢者用ウォーキングシューズっぽくないけど歩きやすい靴を探して。ここだと2.6万くらいで足型測定してそれに合った中敷きをその場で作って調整してくれるので。もちろん外見は安ズックだが、この軽さとフィット感はほぼ、ランニング用スニーカー。とにかく実用性なら、ここ以上に確実なところはないし、セミオーダーでこの値段は他では無理。電子機器で測定しているから熟練の職人も不要。


スエードのサドル:BOSTONIAN、?、7.5M
2011年、シカゴのデパートにて、9000円弱。数年来探していたサドルシューズにようやく出合えた。リーガルのテカテカは論外、ハッシュパピーもコールハーンもBassもFlorsheimも足に合わず(大きい)、復活したウォークオーバーを渋谷のアスビーかどっかで履いたら丁度良かった(サイズはこれと同じ)けど、4.5万くらいと高い。すぐ後にシカゴに行く機会があったけど、やっぱり結構高かったので、他のをと探していたらこの無名メーカーのが。雰囲気はほぼ理想通り、ちゃんと煉瓦色のソール。アメリカの靴にしては踵はじめ全体のフィット感が国産以上に素晴らしく、柔らかく軽くいきなり履きやすい。が、おそらく一定数作って終わりなので数年後にはもう買えないし、修理もできなそうな使い捨て、ただ素晴らしく安くて良かった。


茶のブローグ:Tricker's、M5633、7.5
2011年、ノーザンプトンのトリッカーズアウトレットにて。2.9万円くらい(1ポンド135円くらい)。せっかくノーザンプトンだから、せっかくトリッカーズだからとド定番。本当はブーツの方が人気だけどね。アウトレットは、ぴったり合う商品がなかなか無い、もちろんサイズ展開はあまりない。さすがカントリーシリーズ、とにかく大きく重く堅い。サイズで失敗、幅広で短いため趾が当たる。あとできればダイナイトソールかコマンドソールが実用的でしょう、革のダブルソールは返りがつくまですごく大変、でもトリッカーズの店員の爺さんも、この型と色とレザーソールがtypicalだと言ってた。ヒールカップも大きすぎ、貼ってみたけどダメ。誰か欲しい人にあげます、25.5cmくらいで普通かやや幅広。


スエードのダブルモンク:山陽山長、源四郎、7.5
2012年7月、二子玉川店にて、6.3万。買うつもりはなかったし、絶対に実用的なゴム底で紐靴かむしろリラックスできるローファーと思ってたけど、いろいろ試着しているうちにあまりにぴったりなので、それと店員の卓越した実用的知識に感服して。結局のところ靴は自分に合ってないと、カッコだけじゃ履きづらく歩きづらく苦痛なだけ、となれば自分の足の形と大きさにあった靴を出してきてくれるとこじゃないと、つまり対面販売で店員とのコミュニケーションが、心地よい靴に出会う為には一番重要。革質はもちろん作り的にも、ここは輸入靴よりずっとCP良く、日本人の足に合った靴がある。舶来信仰もたいがいにせよ、僕も、10年間山長を無視してすいません。初心者はまずここで、足に合った高品質でそんなに高くない靴を買うことから始めることを薦める。買ってから、あーモンクストラップ(ダブルモンク)を初めて買ったんだ〜と思った。もちろんいきなり履きやすい。スエードはビブラムソール、茶と黒もありそちらはレザーソール。


ローファー3+1
ローファーのススメ Santoni/Beams(右下)、2003年頃、原宿かどっかのビームスで?4万円近く?。7F。今では高級つっかけ。
J.M.Weston(左上)、2003年頃、青山の路面店にて、6万円くらい。7B。慣れた、美しい、が履きやすくはない。
HESCHUNG、2004年頃?、伊勢丹で4.5万円。EUR 6.5/US7。ビブラムソールだが堅くて大きくて歩きにくい。価格は良心的。
CHURCH'S、PEMBREY(左下)、2011年にノーザンプトンのCHURCH'Sアウトレットにて3万円。7F。いきなり履きやすい1枚革。






靴雑感2012.7
なんというか、こうして見ると2002年頃に始まったマイブームは2年くらいで買いすぎと行き詰まりで反省、丁度よく海外行ってた2005年頃にぽつぽつ買い、また2011年から再燃?当初買った靴はもう10年くらい経って、でも履いてたのは買って2〜3年で、ここ数年は革靴なんてほとんど履いてなかった。面倒だし雨に弱いし手入れ大変だし長距離歩けないし。僕の骨張った足は革の堅さに負けるし、特にレザーソールのクッション性の無さは膝(と腰)に負担がかかる。と思ったけど、やっぱり、靴は見た瞬間に安靴か高級趣味靴かわかるので、人生に面白みを見出そうとするなら、趣味的革靴はやってもいいのかも。
ほんと無駄に散財した、と思ったけど、靴オタ的には50万強でも全然大したことないのかも。10年履けているというのは結構CP良いかもしれない。まー、10足以上あったらどんなにがんばって歩いても、全部ヘタるなんて相当かかる。ちょっとずつしか履かないから、状態は変わらない。ただ、暑い日本で湿気の多い玄関に置いておくとどんどんソールがカビるので、最近は居間に置いてる。人間が過ごしやすい環境はカビも生えない。埃が付かないような工夫は必要。
仕事柄、ドレスシューズってほとんど履く機会が無い。一応買った黒のストレートチップを履くような、スーツ着る機会なんて年3回程度か。それでも、出張なのでより歩ける靴を、ということで例えば上記アシックスPedalaのような、黒い革靴なら何でもいいって感じなので、やはり黒のストレートチップは出番が無い。もちろん普段から、例えばジーンズに合わせてもいいんだけどね、靴好きなんです!っていう主張。でも本当に大事なのは当たり前の毎日にリラックスして履けるような靴なので、今回買ったスエードのダブルモンクは、適度にカジュアルでゴム底で、スプレーしとけば雨にも強くて、紐を締める手間もいらないので(ストラップも外さず。ただ靴ベラは必要)、当たり前のように日々履き倒したい。さらに、茶系の靴は、長年の使用感がむしろ貫禄につながる(スエードはどうだろう?)。黒は、やはりキレイに輝いてる方がいいと思うけど、茶は、使い込んだ色の深さに魅力がある。
さて、今年はもう買わないでいいでしょう、これと、去年買ったチャーチのローファーをしっかり使い込みたい。ただ、山長にはまだまだ、魅力的な靴がある。







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