ちいさい旅行ガイド
----山陰でかけ隊〜たれ3姉妹と用心棒の旅〜(2002/09/07〜09)----

3日目
7時に起きるとさっそく入浴。出てきたら朝食が並べられていた。素晴らしい!据え膳上げ膳生活バンザイ!!
充実の朝食後、用意をして出発。お見送りを受け、場所も大体説明してもらって出雲へ。でもせっかくホテルの人が説明してくれているのに、ちっとも聞いていないドライバー(笑)。だって他のことで頭がいっぱいだったんだもん。
本日のナビは、はっち&カーナビ。

まずは旧JR大社駅へ。かつては出雲大社へ行く人たちが利用していた駅ですが、10年ほど前に大社線が廃線になってしまいました。大正13年に完成したいわゆる「大社造り」の寺社風建築の駅舎で、黒い瓦屋根に白壁の大きな純和風の建物です。……が、どこかで見た駅にそっくりではないですか。
それはJR中央線の高尾駅(笑)。旅行前にてけてけが似ているというので期待していたら、まったくもってそっくりでした。
駅の外見も、木造なところも、真ん中に駅名の看板があるのも、目の前がロータリーになっているのも、駅を出て左側がタクシー乗り場(実際にはもうないですが)なのも、木が植わっている感じも、駅からまっすぐ伸びる道が大きな通りにぶつかるのも。
似ているって、絶対。そりゃ、高尾駅よりも立派だけど。
つい、「あの辺にセブンイレブンがあるのよね」とか「あそこに花屋があって…」とか言い合ってました。
駅の構内には、SLが置いてあって、運転席に入ったり出来るようになっていました。「D51774号機」ってやつ。電車関係にはちっとも詳しくないけど、「デゴイチ」って言うんだってことは知ってるぞ。

高尾駅(誤)を満喫した後、出雲大社へと向かう。大社って広いのね。
お散歩気分でへらへら歩いていると右側に、跪いた大国主命が波の上に乗っている金色の玉「幸魂 奇魂(さきまたま くしみたま)」を拝んでいる銅像が。何でも幸いを呼ぶ玉らしい。この辺の神話には疎いので、もっと勉強してくるべきだったかなー。
左側にも像が、しかもウサギ像が見えるのだけれど、それは帰りにして先に進みます。拝殿の注連縄に向かってお金を投げてみる。注連縄に一発でお金を投げ込められたらいいことがあるそうな。
はっちが「前に来た時はもっと大きかったよー」と言うが、とりあえずやってみることに。お財布を開けると、なんと5円玉も10円玉もない。。。さすがに100円は勿体無いような気が…。1円玉でやってみよう。こういうことだからご利益はつかないのだ(笑)
結構難しい…。それこそ本気で無心で投げないと入らないみたい。一投入魂が大事ってことだな。
自分のお金が失敗して落ちてくる時に、既に注連縄の中に入っていた他の人のお金も道連れに落ちてきたりするので、拾っては投げ、拾っては投げ…。
落ちたお金を投げ終わったところでお参り。そして「幸せの鈴」というお守りをお土産に買う。

先程のウサギ像のところへと戻ります。
「因幡の白兎」の伝説を元にした像。大国主命が白兎と語っている像。でもうちらの注目はもっぱら兎像へと向けられています。だって可愛いんだもん。低いところにあるから近づきやすいしね。
写真を撮った後、買い物をしようと拝殿の横を通って隣の「おくにがえり会館」というお土産コーナーへ。
その道すがら神楽殿の前を通ると、それはそれは大きな注連縄がありました。はっちが記憶していた注連縄はここだったのね。
もう一度先程と同じ事を繰り返す。投げては拾い、拾っては投げ、いっぱい落として…(笑)
拝殿のところにあった注連縄よりも低い位置にあって(それだけ大きいってことかも)、ぎゃばさんなら手が届くので、落ちたお金を差し込んでいく。ずるい。
お土産コーナーでは、はっちが劇団向けに阿国がらみのお菓子を買いました。旅の証拠品ってことで。
阿国って人は日本史の授業にも出てきたけど、歌舞伎を始めた女性。はっちが在籍する劇団でこの秋、阿国を題材とした舞台をやるので阿国がらみじゃないといけなかったわけです。

出雲そばの看板には目もくれず、さっさと次の阿国の墓へ。
なんせ、阿国について学ぶってことを、この旅のために稽古を休む正統な理由としているはっちですから、阿国関係は捨ててはおけませんのさ。
普通の墓地でした。年代モノのようなお墓と、近代的なお墓が混ざった小さな墓地に、阿国のお墓がありました。周りには阿国を扱ったお芝居をやった団体からの成功を祈願する碑などが建てられていました。はっち達も建てないと。
奉納山公園というところに阿国の舞姿の塔があるというので、行ってみました。山の入り口には小さな地図。後ろから車が来てしまった事もあり、なんとなく登ってみることに。なかなか急な山道で…。私の運転ではやや心配。
登ってみると、特に何もなし。展望台があって町並みを見下ろすことが出来ました。…と、うちらが展望台に登っている横で、工事場のおじさんたちの昼食会が始まっています。どうやらこの場所、おじさんたちのお昼の休憩所だったらしいのだな。そのおじさんたち以外には誰も会わないまま、目的も果たさず降りてみることに。
ちょっと降りるといきなり左側に道。そして「阿国の塔」への矢印が。登ってきた時にはちっとも気づかないところにあるんじゃない!はっちとボディガードぎゃばさんが降り、私はあの山道を降りるのか〜とやや不安になりながらそれを待っていました。
すると、はっちから電話。山のふもとまですぐみたいだから歩いて降りるとのこと。なんだ、最初から歩いて登ればよかったのね。
安全運転で山を下り、はっちとぎゃばさんと合流。下りは早かったなあ…。

はっちの目的を果たしたところで、日御崎へ。これぞ山道ぐにゃぐにゃで、ちょっとフラフラ。
駐車場に止め、呼び込みのお土産屋さんを裏切りつつ灯台へ。海は碧い。灯台は白い。でもってデカイ。登らなかったんですが、海の写真をとったり、灯台を如何にしてカメラに上手く収めるかを考えたりしました。

駐車場まで戻って来てから、競争しているお土産屋さん数軒の中でそれぞれにソフトクリームを買いました。私はパインオレンジ。サッパリしていて美味しかった。夏みかん・梨・梨&ぶどうと、みんな違う味でした。
そうそう、この旅行でソフトクリームのコーンが美味しいことを発見。今までのコーンカップと違う、美味しいコーンカップがあるんです。おそらく日世(有名コーンカップメーカーで男の子と女の子がアイスを食べている絵のやつ。ちなみに名前はニックンセイチャンと言うらしいよ)の商品だと思うんですが、アイスの乗る部分が広がっていてこぼれにくくなっているし、今までのコーンよりカサカサしてなくて美味しいの。ソフトクリームをますます美味しくさせてくれるのねー。

話がとてつもなくずれたところで、松江に戻ります。
14時を過ぎてしまったものの、お昼ご飯として皆美の鯛めしを食べました。うまーっ。
お腹がいっぱいで苦しいっていうのに、思う存分食べてしまいました。それにしても美味しい…。

松江城を見て、お土産屋さんへ。またもしこたま買い込む。
本日の帰りの飛行機は米子空港から。島根から鳥取まで戻らなければいけません。
あまり時間がなかったので、お城の周りをぐるっと車で廻って、武家屋敷の外側を見たりして松江は完了(笑)
時間があったら、お堀の船に乗ったりしたいところだけどね。

松江を満喫したところで(笑)、境港へ。本日の晩御飯を目指します。さっきお昼ご飯食べたばかりなのにね。
地図上では有料道路が無料になっていたりして順調に境港へ。まだ夕方なんですが、晩御飯です。
さかゑやにて、タイ丼・アジ丼・海鮮丼を食べました。おなかがいっぱいとか言いながら、うどんまでしっかり食べるのね…(笑)海鮮丼は桶を模した入れ物に入っていて、一日10食とかだったかな。これまたものすごい量でした。

重いお腹を抱えて米子空港へ。途中でガソリンを入れました。
夢みなと公園弓ヶ浜に寄って、日本海と大山に別れを言い、またてけてけが波と戯れるんじゃないかとドキドキ(笑)
空港に着いたものの、お土産屋さんもそんなにないし、特に何をするまでもないので、ビールや牛乳を飲みながらロビーのテレビでコナンを見てまったり。
ちなみに、飲んだビールは夢みなとビール。美味しかった。

ちょっと遅れて羽田に到着。
私はやっぱり高速バスで帰ることに。相変わらず中央線組はバスとの時間が上手く合わず電車。
地元の駅に迎えに来てもらって家に着きました。



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