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[2007-01-01 新聞 第17号より]

大野彩子さんと書内三平さん
「ショートショート」@ の出版で
浦安はユーモアがいっぱい
本物の人生だから迫力
     -- 人間くささが魅力 --   
三月十八日 浦安市文化会館で
市教育委員会の主催

「ユーモアたっぷりな昔の漁師を書いたら、市民ミュージカルになっちゃった。初めてだよ」と浦安文学賞(浦安ニュース主催)奨励賞の書内三平(本名・布益正隆)さんが言えば、「ショート・ショートは大変な人気。今年はルパンの年になりそうね」と千葉文学賞(千葉日報主催)選考委員の大野彩子さんはほほえむ --- 新春のルパン対談は盛り上がった。

 大野 市民ミュージカルとは、すごいですね。それに浦安市教育委員会の主催、浦安市施設利用振興公社が共催ですってね。
 書内 一般市民を対象に、個人応募の形をとっているようです。
 大野 公演は3月18日〈日曜日〉午後3時からですね。
 書内 予定ではそうなってます。僕は「ハマ」という原作を書いたのですが、ミュージカルにするために劇団「東少」が参加しました。
 大野 「ハマ」は、6年前に浦安文学賞の奨励賞になった時から、ルパンでは有名でしたね。
 書内 ミュージカルは僕の「ハマ」のほかに「こぶとりじいさん」と「雪女」が上演されます。
 大野 「ハマ」は昔の浦安の浜が舞台でしたね。出演は何人ぐらいになるのかしら。
 書内 「ハマ」だけだと2、30人かな。ミュージカル全体では100人くらいになるそうです。
 大野 書内さんが浦安文学賞奨励賞をとった時から、いつか劇化されるだろうと思っていました。だって浦安の漁師をテーマに書く人は書内さんをおいて考えられないですものね。
  浦安文学賞を出している浦安ニュースの景山栄子社長や市民ミュージカルの関係者などから劇化の話が持ち上がっていると聞いていました。
  浦安が市制になって4半世紀、浦安らしさを出したいということで「ハマ」は多くの人の賛同を得たと思うわ。それに「ハマ」はいつ読んでも面白いですからね。(参照記事:"劇「ハマ」とは?")
  浦安には山本周五郎の名作「青べか物語」があるが、これは戦前の物語。わい雑なユーモアが漂っている。
 大野 書内さんの「ハマ」にもユーモアがいっぱい。「ハマ」がルパンのゼミ〈研究会〉で初めて紹介された時は、爆笑の連続で・・・。書内さんは浦安っ子、漁師っ子ですものね。
 書内 でも漁業は埋立に追われました。1971年に浦安の漁業組合は補償金で漁業権を全面放棄゚海の遠浅で「沖の百万坪」といわれた海は遠くなった。ホントなら漁師になるはずだったのに。
 大野 それで工場経営者になったのね。
 書内 でも、あの漁師たちの訛り、大らかなユーモアと智恵は、忘れられないですよ。
 大野 ところで肝心の入場チケットはどこで?
 書内 前売りは、市の文化会館、市民プラザ、生涯学習課で入手できる。千円と聞いてます。浦安市制25周年記念だから。
 大野 ぜひ、たくさんの方に観ていただきたいわね。

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