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[2007-01-01 新聞 第17号より]

ショートショートがこんなに魅力的とは知らなかった。私たちは児童文学とともに、 大人の文学にも進出しようと考えて、軽い気持ちで見たのが高井信さんの 「ショートショートの世界」、阿刀田高さんの「短編小説のレシピ」だった。

「ショートショート」とは「短い短篇小説」のこと、原稿用紙〈400字〉 で3枚〜15枚の作品が、全体の7割に及ぶ。この短い物語の中で、ショートショート の三要素といわれる @意外な結末、A斬新なアイデア、B完璧なプロット 〈構成・組立て〉を満たさなければならない。このうち「意外な結末」は、 考え出すのが難しいときは、「もし何々だったら」と仮定して、結末から入るのもいい、 とルパンのゼミでは習っている。

 ショートショートに本格的に取り組んだのは、「1ダースの童話」を出版した後だ。 ゼミでは、会員の作品が紹介され、どうしたら面白い作品になるか、と皆で考える。 一年が経ち、たくさんの作品が生まれた。今回はその中から17作品を「ショートショート」@ として出版した。

 「ショートショート」こそ小説作法の秘訣。だから仲間たちは、堂々たる長篇小説も 書き始めている。そんな気がして、主宰を見れば、車椅子から声をあげた。  「どうやら、浦安も文学のメッカだな」 

大野彩子 

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