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[2006-04-22 新聞 第16号より]


特攻隊員につのる思い


高橋久勝さん
82歳の元毎日新聞調査部長、高橋久勝さんは俳句の会「夏日」の会員だがこのほど「句集以前‐空征きて」を出版した。高橋さんは終戦直後の「下山事件」で国鉄総裁の死について自殺の有力な情報をスクープした事件記者。

その4年前は日本が敗戦寸前で、高橋さんは海軍中尉の特攻隊員だった。しかし、特攻待機中に敗戦。その間に高橋さんは記録を俳句で表していた。新聞記者としてスタートしたとき、「一度、捨てた命だから、どんな取材でもOKだ」と高橋さん。

だが特攻の多くの戦友を失った高橋さんに惜別の思いがつのる。そして半世紀、戦友のため「句集」をつくる高橋さんの夢が実った。彼は内容について「俳句らしきもの」と言っている。

〔 出版はルパン文芸。 定価2000円 〕


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