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[2003-12-20 新聞 第14号より]


目が不自由でも童話賞
盛り上がった臨時ゼミ


(写真) 桜井さん
 桜井京子さんは北の空からやって来た、ジェット機に乗って。浦安の海辺の町で待っていたルパンの仲間たち。「ようこそ」と初対面の挨拶もそこそこに文学のルパンゼミが始まった。

 桜井さんは目が不自由。初めは見えたが、失明したのは病気のためだ。今、41歳。それでも北海道の町で夫と共にシイタケを栽培しながら児童文学と取り組んでいる。日本童話会新人賞受賞、エッセイを書きコンクールも入賞。

 しかし、夫や子供の家族5人と賑やかだが、文学仲間がいない。そんなある日、桜井さんは点字図書館でルパンの仲間が書いた「面白きこともなき世を面白く」と言う本を見つけた。執筆者の殆どが障害者、桜井さんは感激した。浦安と遠く北海道新得町の身障者を結びつけるとは。2003年1月1日、ルパン会員になった。「クリスマス」という作品を送った。素晴らしい童話だった。そして、9月4日、桜井さんは夫のエスコートで上京、ルパンの仲間に初めて会った。オリエンタル・ホテルで開いたゼミ。12人の仲間が集まったが半数が障害者、ゼミのテーマは「伏線」。その後、楽しい懇談会になった。桜井さんがシイタケ栽培や北海道の寒さなど生活ぶりをユーモアたっぷりに話すと笑いがこぼれた。

桜井京子さんの話
 「伏線」の話は面白かった。ルパンの方々とお会いできて嬉しかった。私は今まで長編を書いていなかったので勝負します。

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