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[2002-12-12 新聞 第12号より]

小説・ノンフィクションを10冊
第一回は河出書房新社

小説・ノンフィクションを10冊執筆する依頼が出版代理店アップルシードからルパン文芸にあり、ルパンは直ちに折衝、第一作は河出書房新社「アメリカの正義に惑わされるな」、第二作は二見書房「殺しの論理」に決まった。第三作、第四作も候補にあがっており、ルパンの本格的執筆活動が始まった。 また、児童文学ではルパンが独自に出版に乗り出している。(辻 高史)

アメリカの正義に惑わされるな

ルパン文芸とアップルシード(東京・六本木)との初の提携の筆者は山本祐司さんと大野彩子さんに決まった。すぐ出版社も河出書房新社に決定。題名は「アメリカの正義に惑わされるな」

内容はアメリカのブッシュ大統領、イラクのフセイン大統領、イスラム過激派のビンラディンなどが登場して激動の国際情勢を描くノンフィクション。発売は年末で初版は7,000部。

普通ならば初版は8,000部で、それに比べると深刻な不況の影響が出ているが、それも1,000部だけで、魅力ある本は読者の支持を受けるジンクスが生きている。

これまでルパンに加入するまで出版の経験があったのは山本祐司さん(「東京地検特捜部」など)、岡本一正さん(「金嬉老の真実」など)の二人だけだったが身障者を中心に七人で書いた「面白きこともなき世を面白く」(ふこく出版)から様相が変わった。

「会員の人はほとんど文章を書いたことがなかった。それが、身障をバネに一端(いっぱし)の文章家になっていくのは感動の物語ですね」と高く評価したのはジャーナリストの増田れい子さんだった。

ことにアップルシードの鬼塚さんの出合いが大きかった。  鬼塚さんはルパン公開ゼミをミニコミ紙で知って電話をかけてきたのがきっかけ。鬼塚さんは書いている。

「私が昨年、起業したリテラリー・エージェンシーというのは作家をプロモート・マネージメントする会社のこと。 芸能人やスポーツ選手をマネージメントする会社は多いが作家の場合はなかった。欧米では既に根付いた仕事だ」

鬼塚さんは講談社、文芸春秋社、新潮社、河出書房新社、二見書房など30社の出版社に人脈を持つ実力者だが文芸サークルのルパンは営業部を持たない。

鬼塚さんのアップルはまさに身障者の多いルパンには得難い会社なのだ。ルパンでは、唯、書くだけでなく出版も視野に入れることが出来からだ。アップルの影響でルパンは児童文学の独自出版を目指した。

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