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[2002-12-12 新聞 第12号より]



大野彩子さん
二〇〇二年を締めくくる第三回ルパン文芸賞の選考委員会が開かれ、童話「海のマジックショー」を書いた大野彩子さんが選ばれた。

この賞は、ガンに冒されながら生命のために闘った中部大学教授・大橋弘さんが「頑張るルパンの人たちへ」と寄付した資金をもとに創設された。

賞状と副賞五万円、本などが贈られる。これまでに、第一回は小野寿弥さん(全身不随、第二回は坂井晶子さん、布益正隆さん(左半身不随)が受賞しており、これで身障者と健常者は二人ずつになった。

大野さんは画家で、抽象絵画で何度も絵画賞を受けているが、文学賞は初めて。「童話もさし絵も私がかく本を作りたいと思っていましたが、その夢も近づきました」と語る。最近では児童文学にとどまらずノンフィクションにも進出している。

作品の「海のマジックショー」は、イカのイカ平がさまざまな冒険に会いながら、最後には赤ちゃんイカ三百匹が堂々と泳ぐ感動的なシーンで終っている。


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