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■第一回屋根裏大賞(2003年度作品) 結果発表 選考経過

■第二回屋根裏大賞(2004年度作品) 結果発表 選考経過

■第三回屋根裏大賞(2005年度作品) 結果発表 選考経過

■第四回屋根裏大賞(2006年度作品) 結果発表 選考経過

■第五回屋根裏大賞(2007年度作品) 結果発表 選考経過

■第六回屋根裏大賞(2008年度作品) 結果発表 選考経過

■第七回屋根裏大賞(2009年度作品) 結果発表 選考経過

■■注意! 選考経過では、候補作について、結末まで明らかにしている場合があります。いわゆる「ネタバレ」(作者が意外性をだそうと工夫したプロットなどに言及すること)を気にされる方は、ご注意ください。


「屋根裏大賞」とは

 

 定期的な公募による長編ミステリの賞は、長い間、江戸川乱歩賞だけであったが、1980年代に入ってから横溝正史賞サントリーミステリー大賞日本推理サスペンス大賞鮎川哲也賞と、次々と新たに制定された。これらの賞のいくつかは、テレビ局とタイアップした高額な賞金が世間の耳目を集め、ミステリ界全体の活性化を促す効果もあった。しかし、乱立する新人賞は必然的に個々の新人の矮小化につながり、一時はミステリ新人賞に食傷気味の感さえあった。

 これら受賞作に個別に検討を加えてみることは、日本ミステリ界の現状を考える上でひとつの目安になる、と考えた屋根裏の有志たちは、昨年度の新人賞受賞作を対象に合評座談会を行うことにした。複数の新人賞を同じ土俵のうえで合評する、というこの試みは、各賞の受賞作の中で最もすぐれた〈キング・オブ・キングス〉を選び出すという一種の遊びである。

 この座談会の名称は、「屋根裏」の前身である「探偵小説愛好会/怪の会」の頃から「五賞を斬る!」とされていた。これは、ミステリ新人賞が長らく五つであったことからきている。実際にはサントリーミステリー大賞の募集周期の変化、日本推理サスペンス大賞から新潮ミステリー倶楽部賞への移行による空白、賞の募集中止など、年度によって必ずしも「五賞」が揃わない場合、あるいは六賞になる場合もあったが、とくに呼称を改めないでいる。

 さて、既存の各賞は有力新人の登龍門ではあるものの、現実には賞とは無縁に登場してくる新人の作品の方が多いわけで、その中には新人賞受賞作よりもすぐれた作品が少なくない。そこで、新人賞の受賞作以外に、当該年度にミステリの単行本デビューを果たした新人作家の作品のなかから、参加者の推薦でめぼしい候補作を決め、座談会の俎上にのせることとした。ただし、参加者が候補作を挙げなかった場合、または「五賞」該当作が多数あって、座談会の時間内に討論することが困難と判断したときは、あえて候補作を出すことはしない。また、新人賞の受賞は逃したものの、候補作のうち単行本化された作品は、かならず俎上にのせる事にしている。

 新人賞受賞作の中から選出するものを《屋根裏大賞》。そのほかの新人の作品から選出するものを《屋根裏激賞新人》と称することにする。

 なお、座談会を円滑に進めるためもあって、採点表を導入することにした。採点は三段階評価の相対評価で、屋根裏大賞や激賞新人に推したい理由がある作品はA、逆に推したくない理由があるものにC、その中間ともいうべき作品にBをつけるのを原則としている。ただし、例外として参加者各人が評価に値しないと考えたものについてはD、もしくはそれ以外の任意の記号を用いることを認めている。

 いうまでもなく、これらは、ミステリ愛好家の集まりである屋根裏内部における評価にすぎず、これが何らかの権威めいたものを伴って対外的に影響をおよぼすことはない。

 


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