旅 の 準 備


このページはオーストラリア旅行を決めてから出発までの様子を適当に綴ったものなので、これからオーストラリア旅行に行こうという方が情報を得るにはちょっと見づらくなってしまいました。そこで、少しでも見やすいように、それぞれについて書かれた文の最初に次のようなアイコンをつけてみました。

  予算   宿泊先   飛行機   持ち物



 来年になったら姉ちゃんは中学生になる。何もかも大人料金になるその前に、家族でどこか海外に行っておこう。子供を連れての初めての海外旅行だし、親の休みは限られている。それなら時差の少ないところが楽じゃないの。ってわけで、この夏、オーストラリアに出かけることとなった。

 学校の行事や仕事の休みやすさを考えて、日にちは7/31〜8/8に決定したが、後に、ぎりぎりまで遊ぼという母さんの一言で、8/9に帰国して翌朝から仕事というむちゃな日程となった。何かあって予定が狂ったらどうすんのぉ。 

 海外旅行に行こう、っていう時にまず何をするか? そう、誰もがする(と思われる)「地球の歩き方」の本を買う。次は? 旅行社のパンフレットを集める。逆かもしれないが。もちろん最近ではインターネットで情報集めという手もある。

 パンフレットを見て判ったこと。予定している日程は上から2〜3番目に料金が高い。子供料金は2〜3万から最高でも5万円しか安くならない。延泊費も高くつくし、10日間も行くとなると4人でざっと8〜90万円くらいかりそう。これにオプションのツアー費や食費を加えると予算をオーバーする。さて、どうしよう。ちなみに我が家の大蔵省は、お土産やら何やらぜ〜んぶ入れても100万円をオーバーしないこと、と宣う。

 結局は個人旅行と両方の線で考えることにした。取りあえず行き先を絞らねば。さっそく家族会議を開いて、オーストラリアでの希望をリストアップ。「コアラとカンガルーを見たい」「珊瑚礁や熱帯魚が見たい」「オペラハウスが見たい」などなど。どちらかというとアウトドア指向の我が家。オーストラリアの自然に触れ、動物と出会うことを第一目的に、あとは観光もしようということで、シドニーと、冬でも比較的暖かいケアンズとを選んだ。そう、日本の夏はオーストラリアの冬。それぞれ4泊ずつし、8/5に移動することにした。

 飛行機は、どうせなら乗った時からオーストラリアの雰囲気が味わえる(ほんとかなぁ)現地の航空会社がいい、と言う母さんの意見により、カンタス航空アンセット航空にしようということになった。それぞれのホームページでフライトスケジュールがわかるので、ケアンズ発シドニー行きの便を調べてみた。

 もうひとつ、せっかく子供を連れて行くなら、ただ観光だけですますのではなく、向こうの学校を見てみたい、見せてやりたい、と思い、インターネットで小学校(primary school)のホームページを検索した。あった、あった。シドニーにみごとに情報を蓄積・整理してある小学校のページが。最終的には出発の10日くらい前にメールでやり取りをして、見学OKの返事をいただいた。ここのサイトについては旅行記のうち「小学校の見学」のページを参考にしてね。

 次に宿の候補。普通のホテルだと4人の場合、ツインかダブルのふた部屋になってしまう。ここはほれ、やっぱりコンドミニアムよねぇ。キッチン付きなら簡単な食事も作れて安上がりだし。どうせ子連れじゃ雰囲気を楽しむレストランなど行けるわけもなし。「地球の歩き方」を参考にし、2ベッドルームにキッチンが付いた部屋で、ロケーションも考え、E-メールで予約可能なところを選び出す。ケアンズではシティに近いLake Central。ファミリールームが1泊A$135なり。シドニーは少し贅沢に、シティからは離れるけど広くて設備の整ったWoolloomooloo Waters(メールはこちら)。2ベッドルームがA$299なり。取りあえず問い合わせのメールを入れてみたところ、Woolloomooloo WatersはA$259で、州税が10%加算されるとのこと。Lake Central(メールはこちら)は忘れた頃にFAXで設備などを記載した返事が来た。

 宿泊などの予約はメールでなくFAXにすればもっと選択肢が広がる。その際の英文の書き方は、地球の歩き方の別版「個人旅行マニュアル」が参考になる。

 一番高くつくのが飛行機。この時期は格安航空券も結構高いし、ゾーン・ペックス料金なら子供が33%オフで格安航空券に比べてリスクも低い。1万円プラスすれば1カ所飛行機を降りることが可能。これだ。さっそく7/31発の料金を調べてみると、関空−シドニー(途中ケアンズで降機)が大人16万円(っだったと思う)。出発日によってかなり違うから調べてみて。全日空はインターネットで「とび丸」の運賃がわかる。航空会社によっても若干違うけど、およその目安にはなると思う。以上、宿泊費と交通費を合計すると71万円くらいかな(楽だからA$1=100円で計算)。

 ここでもう一度、旅行社のパンフレットや雑誌「AB・ROAD」(関西版)に載っている安めのツアーなどを検討。シドニー・ケアンズ2都市、10日間、コンドミニアム泊。滞在中はフリーで自由度が高いこと。なんて、なかなか思うようなのがないのよね。子供を連れて、ほとんど初めてに近い海外旅行。完全な個人旅行はちと不安だけど、この際やってみっか。

 この決定が下ったのは確か6月の始めだった。宿泊先にはすぐに予約のメールまたはFAXを入れた。それからカンタス航空に「スーパーカンガルー」の予約の電話を入れた。が、しかし、7/31出発便は関空−ブリスベン(関空からはケアンズ直行便がなく、ブリスベンで乗り継ぎとなる)がすでに満席。キャンセル待ちも見込み薄と言われてしまった。ぐぁ〜ん。確か、日本航空はインターネットで空席状況がわかるはず。すぐに調べてみたけど、やはり満席。アンセット航空は? 電話したら一応取れるみたい。出発が1時間早いからちょっと忙しいぞ、などと思いながら話を聞いていると、シドニーへの移動に通常の運賃がかかるという。えっ、なんで? そうか、アンセット航空はゾーンペックス料金にケアンズの設定がないのだ。だから、たぶん、ブリスベン−ケアンズも別料金。またまたぐぁ〜ん。

 一時は、まだツアーの方が安いかな。飛行機+ホテル1泊なら自由度は高いやん。それともケアンズをやめてブリスベンにしようか。など、ほとんど話は振り出しに戻っていた。その頃、パンフレットの請求をしていたJCBから格安航空券の案内がきた。そこで判ったのは、格安航空券もプラス1万円で途中降機可能だということと、場合によっては子供運賃があるということだった。知らんかったなぁ。また、JTBが格安航空券の取り扱いを始めたという広告を目にして、JTBのホームページも覗きに行った。ゾーンペックス料金の道が絶たれた今、予算内に収めるにはこれしかない。ゾーンペックスの予約はお早めに。

 というわけで、再度、航空会社のホームページから日程に合わせて時間と便名を確認し、6/9に格安航空券の予約に行った。やはり、カンタス航空は関空−ブリスベンが取れなかったけど、予定の便は若干の子供割引があるというし、もっと間際になったら何とかなりそうな口振りだったので(もちろん、はっきりとは言わない)、待ってみることにした。それ以外、すなわち8/1のブリスベン−ケアンズ、8/5のケアンズ−シドニー、8/9のシドニー−関空はすべて確保できた。

 6/28までにパスポートとビザのコピーが必要とのこと。うちのカメラで証明写真を撮っておいたが、顔の大きさなどがパスポート用の規定に合わない。明日は申請に行くという前夜、大慌てでコイン式の写真ボックスへ撮影に行った。子供はパスポート用に使えないと書いてあったけど、いすを挟んで前よりに立たせ、すこーし腰を落とし気味にして、目の高さを印の線に合わせて撮影したら何とか行けそうだった。申請は代理人でも可能だけど、受け取りは本人が行かなくてはならない。そのかわり、夜7時まで受け取れる。6/22に子供を連れて受け取りに行った。大阪では申請から受け取りまで通常は7日間となっている。

 3ヶ月以内の観光滞在用のビザ(ETAS)は、最近では、オーストラリア大使館のホームページで取れると書いてあるが、日数がかかるのと、どっかでなんか間違いが起こると大変、ということで旅行社からは、オーストラリア総領事館に行くことを勧められた。ほんの数分でできる。もちろん本人が行く必要はない。

 7/2にリクエスト中だった関空−ブリスベンが取れたとの連絡が入った。最終的な費用は、運賃が大人\138,800、子供\110,200。それにオーストラリア出国税\2,400と空港税\350×3がプラスされ、4人分で合計\511,800となった。

 宿と足が確保できりゃぁ、一安心。あとは、ガイドブックを参考にして、家族の意見を聞きながらケアンズとシドニーでの過ごし方を検討。ケアンズの情報については、英語だけどVisitor Information Centreなんかも年間の気温や雨量がわかるし、いかにも現地情報と言う感じがして参考になった。シドニーの方は日本で得られる情報も多いから、現地のサイトは覗かずでした。いわゆる現地発着ツアーの申し込みは、その日の天気やみんなの体調などを考慮しながら、向こうに着いてから申し込むことにした。一応ケアンズでは、グリーン島、クランダ観光、夜行性動物の探検、シドニーではタロンガ動物園、水族館、オペラハウスなどの市内観光、そして小学校の見学を考えた。

 これで何とか、やっとこさ旅行の予定はたったぞぉ。次に気になるのが所持金。何をどう持っていくかだけど、最近のことだから宿泊やツアー料金、買い物、食事などはたいていクレジットカードで支払い可能なので、そんなにたくさんはいらない、と思いつつ、家族4人分だし、10日間あるし… ったく、母さんは心配性なんだから。結局、トラベラーズチェック(TC)A$1500、現金A$500用意し、ツアー料金や買い物なんかはTCで支払った。スーパーでもTCが使えるのね。もちろん、もっと少なくて十分だった。万が一、何かトラブルがあって現金が必要になったときのために、現地外貨でおろせる国際キャッシュカードを作っておいたけど、カードの発行手数料はもちろん、引き出すときも別途手数料がかかるらしい。それでもJCBなんかのカードローンより安いかな? そうそう、旅行障害保険にも入っておきました。

 最後まで悩んだのが服装。ケアンズは23℃、シドニーは13℃くらいと温度差があるし、おまけに出発時の日本は30度を越えている。当然、重ね着で調節できる組み合わせが必要、ということで、半袖Tシャツ、長袖Tシャツを各3枚、トレーナー類2枚、スパッツやジーンズなどズボン類3本、ジャンバーまたはジャケット1枚を持っていった。あらたまった服装として、カッターシャツにネクタイ、ブラウスとスカートなども入れた。もちろん、靴も。が、しかし、やっぱりいらなかったよぉ。コンドミニアムでは自分で洗濯ができるから下着類は3セットだけ。代わりに洗剤や洗濯ばさみを入れておいた。室内履きを兼ねて、携帯用ビーチサンダル(と言うのかどうかは知らない)を持って行き、飛行機の中でも履いていた。

 コンドミニアムで料理を作ることも考えて、油や醤油、塩、砂糖、みそ、それにお米を持っていった。油はアウトドア用のスプレー式が便利。塩とコショーは機内食に付いてくる小袋でも間に合ったみたい。お米は計量カップを持って行かなくてもいいように、ペットボトルに1合ずつ入れて線を引いておいたけど、手間がかかった。よく考えたら、コップでも計れたよね。 

 そんなこんなで、何とか準備が整い、当日は大急ぎで仕事から帰ってきて、関空へと向かった。2時間前の到着がぎりぎりだったので、やむを得ず、「はるか」に乗ったけど、乗車券込みで大人\3,350、小人\1,870でした。あとは、関空旅客サービス施設使用料が必要で、これが大人\2,650、小人\1,330なり。さーて、飛行機に乗ったら、一路オーストラリアへ(便名はカンタスだけど機材はJALだったので、オーストラリア気分は味わえなかった…)。



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