九州方面クルージング中止顛末
2002/04/27-

 メンバーの多くが時間を取れるようになったので、本年のクルージングは九州方面へ1ヶ月程度と決定
した。のんびりとまずは別府へ。その後どうなるかは風まかせ、いや体力まかせか・・・。

4月27日(土)

05:02 新西宮ヨットハーバーを出航。これからの1ヶ月に全員が胸を躍らせていた。見知らぬ土地の人情
や美味しい食べ物、苦しい事とそれを上回る楽しい思い出、やり遂げた充実感と心地よい疲労感・・・。

悪魔が来たりて笛を吹く?

  確かに今回は準備段階からトラブル続きだった。ずっと抱えて
 いるエンジンの始動不調、冷却水の排出量不足、トイレのポンプ
 不調・・・、それでもそれらは出航前までに何らかの手を打って
 解決したはずだった。にもかかわらずトラブルは続く・・・。
 直前に分かったプロパンボンベの期限切れもそうだ。しかしそれも
 ぎりぎりでクリアーした。他にもあったが、それは言うまい。とにかく
 出航準備は整っていた。

05:02 出航。6.3ノットで機帆走、登る朝日を背に受けて明石海峡大橋を目指す。

06:58 エンジンのオーバーヒート警告音が鳴り響く。とりあえずエンジン停止。やはり冷却水の排出量
が少ないようだ。どうしようかと思ったが、様子を見ながらもう少し行ってみる事にした。回転を落とせば
それほど問題はない様子だ。

07:54 明石海峡大橋を目前にして決断を迫られる。やはり冷却水の排出量が少なすぎる。短期間の
クルージングなら誤魔化しながらでも行けそうだが、前途は長い。思い切ってUターン。整備して出直す
事にしたが潮流はすでに5ノットに達し、対地速度は0だった。なんとか切り抜けて11:26にホームポート
へ帰着。エンジンとは別にポートサイドの照明が全て落ちているのも気に掛かる。
  帰港途中に電話で上架を予約してあったのでスムーズに船体を吊り上げられたが、プロペラ部を見て
驚いた。取り替えたばかりのジンクがブラブラになっているではないか。上架で確保した時間は1時間
なのに、作業が増えていた。2班に分かれて作業に取りかかる。ジンクはベースが破損していた。大ごと
である。部品の調達には時間がかかるらしい。冷却水関係はキングストンバルブと海水ポンプの間の
ホースが信じられないほど貝殻のような物で詰まっていた。取り外せれば良いのだが、バルブ側が
どうしても外れないので掻き出すしか方法がない。時間との競争で必死の作業も及ばす、不十分なまま
作業終了。それでも少しは改善されるだろうと思ったが、結果は信じられないほど良くなかった。

  その後、ポートサイドの照明落ちは自力修理を終えたが、冷却水関係とジンクのベースは部品待ち
となり、今回のクルージングは断念せざるを得なくなった。最悪・・・。
 

と、言うわけで・・・

 期待して見てくださっていた皆さん(もし、いたら)、ご免なさい。今後はどうなるか分かりませんが、取り
あえず、今回の九州方面クルージングは中止いたしました。