(1999/07/18更新)

初めての北海道 09
美瑛の丘



 いまや北海道を代表する風景となった美瑛(びえい)の丘。
 石造りのJR美瑛駅前の四季の情報館でパンフレットをもらい丘を巡る。美しい丘は果てしなく続き、ざっと回って先に進むつもりだったが、結局ここで車中泊することにした。
 美瑛の丘は極めて美しい。人気も当然だが、これにはやはり写真家・前田真三の力が大きい。たいていの人がどこかで前田真三の丘の写真を見ているはずだ。美瑛の風景を広めただけでなく、日本の風景を独自の美意識で切り取り、風景写真を復権させた前田真三は1998年11月21日、心不全のため76歳で死去した。



所在地:北海道美瑛町
撮影日:1999/06/20(日)
Digital Camera:FUJIFILM DS-8
Camera:Canon EOS100QD + EF28-80mm, EF80-200mm, Tokina AF 235II
Scanner:HEWLETT PACKARD PhotoSmart
Re-Touch: Adobe Photoshop 5.0, Jasc Software Paint Shop Pro 5
◎の画像をクリックすると800x600の大きな画像が表示されます。



 新栄の丘展望公園。
 日曜日ということもあり、観光バスを連ねて多数の観光客が詰めかけ、花壇をバックに記念写真を撮っていた。
 しかし展望公園に来るまでもなく周囲にはいくらでも展望ポイントはあり、むしろ、ここや北西の丘展望公園からの眺めはそれほどでもないのでありました。
 美瑛の人気のポイントは日本離れした洒落た雰囲気だろう。
 そして案の定というべきか、ヨーロッパの田舎風の建物の喫茶店やペンションが丘の上に建っていたりする。きっとこれからますます増えていくと思うが、私は邪魔だと思う。(^^;
 日本人の外国コンプレックスの産物であるファンシーな建物で、美瑛の丘の景観が台無しにならないことを願うばかりである。

 丘をひとつ越えると、道の先にまた丘が続いている。
 丘の上からは360度、延々と続く丘の風景が望める。彼方の丘の上に移動しても、さらにその向こうにも延々丘が続いている。
 その美しさに関心するとともに、これをすべて開墾したのかと思うと驚くばかりだ。一観光客の私はなんの苦労もなくこの眺めを楽しむことができる。申し訳なくもありがたいものである。
 前田真三の個人ギャラリー・拓真館近くの丘と作業小屋。
 地図など見ず、でたらめに道をぐるぐる走っていると、そちこちにこんな風景が広がっている。
 遙か昔のスカイラインの広告で使われたケンとメリーの木。
 なんの変哲もない木だし、周囲の眺めのそれほどでもないが、専用の駐車場があり観光客がひっきりなしに訪れる。
 ほかにもセブンスターの木や親子の木など有名な木があるが似たような状況であった。かえすがえすもテレビや広告の力はすごいものだと思う。
 赤い三角屋根の塔がお洒落な美馬牛(びばうし)小学校。
 奇しくもここは前田真三の写真にもあった撮影ポイントなのであった。もっともそちらはドラマチックな夕焼けをバックにしたもので全然違うが。(^^;





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