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太陽

人間として昭和天皇を描く衝撃の話題作、ついにDVD化

The Sun

彼の名前は、昭和天皇、ヒロヒト。1945年8月。その時、彼は庭師のように質素な身なりをしていた。宮殿はすでに焼け落ち、天皇は、地下の待避壕か、唯一被災を免れた石造りの生物研究所で暮らしていた。人は、彼を神の子孫だと言ったが、天皇は、「私の体は君たちと変わらない」と笑った。戦況は逼迫していたが、彼は戦争を止めることができなかった。その苦悩は、悪夢に姿を変え、午睡の天皇に襲いかかる。うなされるように目を覚ます天皇の孤独。彼は、「私は雄からも愛されない」と咳き、遠く離れて暮らす皇后と皇太子たちのアルバムに唇を寄せた。日本は、まだ闇の中にある。やがて、連合国占領軍総司令官ダグラス・マッカーサーとの会見の日が訪れる。彼は、ひとつの決意を胸に秘めていた。



出演:イッセー尾形 ロバート・ドーソン 佐野史郎 桃片かおり
つじしんめい 田村泰二郎 ゲオルギイ・ピツケラウリ 守田比呂也 西沢利明 六平直政 戸沢佑介 草薙幸二郎 津野哲郎 阿部六郎 灰地順 伊藤幸純 品川徹

スタッフ:
監督+撮影監督:アレクサンドル・ソクーロフ
脚本:ユーリ・アラボフ
アート・ディレクター:エレナ・ズーコワ
デザイナー:ユーリ・クペール
コスチューム・デザイナー:リディア・クルコワ
音楽:アンドレイ・シグレ
サウンド・デザイナー:セルゲイ・モシュコフ
編集:セルゲイ・イワノフ
プロデューサー:イゴール・カレノフ、アンドレイ・シグレ、マルコ・ミュラー 共同プロデューサー:アレクサンドル・ロドニアンスキー、アンドレイ・ツェルツァロフ、アントワーヌ・ド・クレモン・トネール
制作:ニコラ・フィルム、プロライン・フィルム、ダウンタウン・ピクチャーズ、MACTプロダクションズ、リフォルマ・フィルム
協賛:"CTC"テレビジョン・ネットワーク、"レンフィルム・スタジオ"
後援:ロシア連邦文化映画局
協力:RAIシネマ(イタリア)、イスティテユート・ルーチェ(イタリア)
支援:国立映画センター(フランス)
字幕翻訳:田中武人 字幕監修:吉田裕
2005ニコラ・フィルム、プロライン・フィルム、ダウンタウン・ピクチャーズ、MACTプロダクションズ、リフォルマ・フィルム
発売・販売 株式会社 クロックワークス
税込 4,935円

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”『太陽』の撮影が終了して、ほっとするひとときにソクーロフは私に語った。「より多くの日本の人々に『太陽』を見ていただきたい。それは、ロシア人である私には至難の技であることを、日本の皆さんにぜひしていただきたいからだ。あの時代をもう一度振り返っていただきたい。何が起こったのか、何が決定されたのか、人々はどのように生きたのかを… 歴史はその通り繰り返されないが、”悲劇”は繰り返される。私が愛する日本と日本の皆さんに、過去に起こったような悲惨なことが繰り返されないこと祈っています… 」 ”

児島宏子

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