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ソクーロフが描いた日本

小説「死の棘」の舞台・奄美へ


朝日カルチャーセンター朝日JTB・交流文化塾/横浜・公開講座


講師 ロシア語通訳・翻訳家 児島宏子

「ドルチェ・優しく」
撮影風景 Photos みやこうせい

あるとき日本の詩人が「奄美大島にミホさん(作家島尾敏夫夫人)を訪ねませんか」とロシアを代表する映画監督ソクーロフ氏を誘った。小栗康平が島尾敏夫原 作の『死の棘』を映画化している。ミホさんにも『海辺の生と死』や『祭り裏』という輝かしい作品がある。胸の動悸を抑えつつ私はソクーロフ監督の手紙を訳 してミホさんに送った。原稿用紙に達筆な字でミホさんから「お目にかかりましょう…」と返事が届いた。こうして映像物語《ドルチェ、優しく》の撮影が始 まった… 作品制作の秘話をお話ししながら、この作品に込められた監督の想いを探ってみたい。
この題名は、ヴィスコンティ監督の《甘い(ドルチェ)生活(ビータ)》を想わせ、しかも“棘”を抜き取るのではないかという妄想に震えたのは私だけだろうか… 
  (講師記)           

■日時2015年9月26日(土)13:30-15:00

■受講料 会員3,240円 
       一般3,888円

■場所ルミネ横浜8階(横浜駅東口)

〈講師紹介〉こじま・ひろこ1972年に日ソ学院(現、東京ロシア語学院)本科卒業後、モスクワ大学ロシア語教師養成セミナーで研讃を積む。映画、音楽分野で通訳、翻訳、執筆などに従事。訳書に『きりのなかのはりねずみ』(福音館書店)『フラーニャと私』、ペトロフ『春のめざめ』(スタジオジブリ出版部)ゴーゴリ『外套』(未知谷)ほか。著書に『映像の詩人ノルシュテイン─ことば、色彩、響き』(ユーラシア研究所、東洋書店)絵本『だれのくるま?』(こどものとも年少版`07,12月号福音館書店)ほか。映画字幕に『ワーリャ』、『サーカス』、『戦争と平和』、『失われた帝国』、『白夜』他多数。

※外国語のウエブサイト URL http://asahiculture-gaikokugo.com

※受講者が一定数に達しない場合、やむを得ず講座を中止にする場合がございます。

※個人情報は、受講連絡や各種お知らせ、講座企画の内部資料として使わせていただきます。

朝日力ルチャーセンター

朝日JTB・交流文化塾

お申し込みお問い合わせ 045-453-1122

〒220-0011横浜市西区高島2-16-1ルミネ横浜8階

http://www.asahiculture.com/yokohama



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