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Webonomics


webonomics Evan I. Schwartz著
Broadway Books刊
1997年刊
定価$25.00
244ページ
ISBN0-553-06172-0

1996年2月号のWiredに載せた記事、「Advertizing Webonomics 101」が好評だったので、それを核にして拡張したという本だそうです。広告業界からは、あまり強烈すぎるという苦言もあったようです。多くのインタビューにもとづいた議論ゆえ、業界に不利な記述があっても、反論はしにくいでしょう。
具体的な成功、失敗実例満載、ともかく仕事でWebに関与している場合、気になる話題の連続。クレジットカード以外の支払いシステムはうまく行かない。マイクロペイメントなど成立しない。といった大胆な断定にも、なるほどと納得する説明があります。
拙訳を引き合いに出すのは大変恐縮ですが、「成功する為のインターネットビジネスバイブル」や、「Webマスターバイブル」(いずれもソフトバンク刊)を思い出しながら読みました。特に後者は、Fedex、Amazon.comその他、とりあげられているサイトがかなり重複しています。とはいえ、視点はかなり違うので、両方読んでも決して無駄にはなりません。Windowsや、Mac OSのように、こうしたビジネス書も、世界同時発売になる日を期待したいものです。ところで、183-185ページの項は、Language is a virus。グーテンベルクの印刷機の発明によって、書物といえばラテン語だけという世界が様変りして、さまざまな世俗の言語の本が普及したのと同様のことが起きるだろうとあります。
ついつい、「多言語主義とは」にある、西垣教授の懸念を連想します。
(1997.5.28記 )

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The Snow Crash


Snow Crash

Niel Stephenson著
Bantam Books刊
ハードカバー初版は1992年
定価$5.99
ISBN0-553-56261-4


The Diamond Ageの著者の本ということで、これもThe Diamond Ageと同時に購入したもの。
黒人を父に、韓国系日本人?を母にもつ、マフィア経営ピザチェーンの配達人ヒロと、偶然彼の配達を助けたクーリエ(ローラーコースターによる速配便)の少女Y.T.が、近未来の現実社会とバーチャル社会で、強力な団体を相手に戦いを繰り広げます。漫画風というかアニメ風というか、映画のトロンを思い出しました。いつか映画で見たいもの。
日本のソフト生産を痛烈に皮肉ったりすると思えば、オーウェルの1984を思わせる役所の滑稽なトイレットペーパ利用規則(清水義範風?)、テレコミュニケーションの潮流、神話、言語の起源、宗教と薬物にいたるまでが、うまく編みこまれていて飽きさせません。この著者、雑誌Wiredに、KDDの海底ケーブル敷設のレポートを書いているというのもうなずけます。Diamond Ageより、ずっと読みやすく思えました。エージェント、ミュータント犬などが脇役として出てきます。原子力機関銃というすごいものも出てきますが、これに対抗するのは、敵のガラスナイフ。
ロシア旅行をしながら読んでいたので、オウムを連想したりもしました。(富士山麓には飛ばないヘリコプターがありましたが、ここでは戦闘シーンでは、ロシア軍用ヘリコプターが活躍します。)実際にロシア正教の重要な宗教行事であるパスハ(=イースター)の最中、ギリシャ正教の話しまででてきたのにはびっくり。そもそも、主人公が一緒に暮らしている友人の名前がビタリー・チェルノブィリ。彼がメルトダウンの歌を歌ったりします。4月26日は、チェルノブィリ爆発記念日? ロシアのテレビでは、当時の映像や、生き残った消防士の集いなどが報道されていました。この本の前にかいたのがZodiacという本で、SFというよりも現代の環境問題がテーマだというのは、偶然ではないようです。470ページもありますが、きっと苦痛にはならないと思います。
Cynthia Roseに、関連記事がありました。
(1997.5.8記 )

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The Diamond Age or, A Yound Lady's Illustrated Primer


Diamond Age

Niel Stephenson著
Bantam Books刊
1995年
定価$5.99
ISBN0-553-57331-4


普段小説はほとんど読まないのに、牛に引かれて善光寺参りという感じで、やむなく読みんだものです。1996 San Francisco Seybold Seminarの閉会セッションで、スピーカーの一人が紹介したのです。本、インターネット、あるいはインターラクティブということを考えるにあたって、本書を勧めました。その話しを聞いて、これは読もうと早速本書を買い求めたものの半年積ん読。最近ようやくよみおえました。さすがは1996 Hugo賞のSFだけはあります。
Illustrated Primerというインターラクティブな本を中心に?、それによって育ってゆく家庭的に薄幸な少女Nellをめぐって話しは進みます。童話、冒険談、のからみあったSFで、本の記述部分には多少辟易しながらも、手から離せなくなります。本についてというよりも、教育について、あるいは家庭というものについて考えさせられます。
本のカバーにはアメリカ有力新聞、雑誌の激賞があり、Amazon.comの該当部分にも、読者の絶賛が並んでいます。アメリカ製の主要ソフトについては、2byte対応つまり日本語化が、いつも時間がかかるのと同様、翻訳も時間がかかってしまうのでしょうか? あるいは日本のSFファンの趣向にはあわないのでしょうか?499ページもあるので、日本語で読めたら楽だっただろうに、と恨めしくなったというのが本音。
Neal Stephensonなどもご覧ください。
(1997.5.8記 )

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The Fist $20 Million is always the hardest


Electronic Elite

Po Bronson著
Random House刊
1997年
定価$23
ISBN0-679-45699-6


Penguin Booksにもなっている証券業界?についての面白い本("Bomberdiers")を書いた著者が、今度は業種を変えてSilicon Valleyを題材にして書いた小説です。副題もA Silicon Valley Novel。
巻頭はアンディー・キャスパーがOmega社を退職する時の面接記録です。つまり、この大手パソコンメーカーOmega社の元営業マン、アンディー・キャスパーが主人公。彼が同社から多大な援助を受けているシリコン・バレー有数の研究所に移ってから体験する、パソコン開発にかかわる、わくわくするようなドラマです。
とうてい不可能に思われる$300パソコンの開発という無理難題のプロジェクトを、この青年が仲間たちと一体どう切り抜けてゆ進めてゆくのか、どんでん返し続きで、読み始めたら手から話せない面白さ。 シリコン・バレーのベンチャー精神に満ちた開発者たちの姿をいきいきと描いていて、 臨場感が味わえるお勧め本です。この本を読んでいたがために、オラクル会長のラリー・エリソンによるNC発表を聞きながら、ずっと既視感(デジャビュー)を味わっていました。
(1997.5.8記 )

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The Last Best Thing


Electronic Elite

Pat Dillon著
Simon & Schuster刊
1996年
定価$23
ISBN0-684-83614-9


シリコン・バレーの有力紙、The San Jose Marcury Newsの編集者である著者が書いたもので、同紙の一面に連載された小説です。これもThe Fist $20 Million is always the hardestと同様、シリコン・バレーのハイテクベンチャーの顛末を描いたものです。こちらは技術者の生活、ではなくベンチャーキャピタリストの生活の側面、つまりハイテク産業の舞台裏を描いたもの。
シリコン・バレーというと、本来メキシコ系の人やら、インド系、ベトナム系、中国系等々、いろいろな人種の有能な人々のるつぼです。そこで、この本の主人公は、メキシコ系のMariaが主人公。
電子メールでいかがわしいチャットをしていた技術者のラップトップパソコンが突然火を噴くところから話しは始まります。犯罪捜査には日系女性警官も登場。
事業は予想もしない展開となりますが、あとは読んでのお楽しみ。 シリコン・バレーの「なんとなくクリスタル」版という雰囲気も多少あり、単なる名士、名所の陳腐な羅列だ、といって非難する向きもあるかもしれません。あるいは、ハイテクベンチャーの狂乱怒涛の真っただ中に入り込んだような気分になれるかも。
(1997.4.14記 )

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Business Widsom of the Electronic Elite


Electronic Elite

Geoffrey James著
Times Business(Random House)刊
1996年
定価$25
ISBN0-8129-6379-2


1996年秋、San Francisco Seybold Seminar & Conferenceの会場の仮設書店で、この本の著者サイン会をしていました。表紙裏をみると、 まさにそのSeybold Seminarの創始者、ジョナサン=シーボルト氏も推薦の言葉を書いているのです。好奇心にかられ、著者がいなくなってから、こっそり購入。(署名は入っていました。)帰路飛行機中で読み始めたところ止まらなく(=寝られなく)なりました。
題名の通り、アメリカの代表的な、今をときめくハイテク企業の幹部の言葉を通してハイテク企業の風土、経営方針をまとめたもので、日本とはだいぶ違うものだ、かなうわけがない、と納得。今流行のディルバートの漫画まで入っています。
たとえば第8章は、企業が該当する産業分野、その企業体質、自分自身、そして自分の影響力について、どれほど情報社会の波に洗われているか、用意ができているかを採点し、個人的にどうすればよいか考える通信簿になっています。どんな自己採点結果になったかはちょっと公開では書けませんけれど、なかなかするどいツールのようです。
第10章は電子メールの活用の勧めですが、電子メールを導入すれば自動的に成功するわけではないと、全社的に電子メールを活用しながら没落していった会社を具体的にあげて説明しています。
文字通り、面白くためになるお勧めの本。しかも、読みやすい英語だと思います。
(1997.4.14記)
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