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ロシアを話題にした小説


19 階日本横丁

19kai nihon yokochou1971 秋から新聞連載になったもの。単行本は1972年刊。
著者:堀田善衛
出版社:朝日新聞
価格:880円+税
ISBN4-02-264029-4
1997年5月1日発行

ウクライナホテルとおぼしき建物に陣取る日本商社マンの生態を描いたもの。巻末に國弘正雄さんのエッセイあり。そのエッセイにあるとおり、書かれてから25年たった今でも、重いテーマがなげかけらたままのようです。食生活から交渉にいたるまでのいきいきした記述は、いまだに優れたロシアビジネス入門書に思えます。ただ、25年前の光景ゆえ、現在ロシアの治安の悪さは描かれていませんけれど。

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涙はふくな、凍るまで

namida cover
著者:大沢在昌
出版社:朝日新聞
価格:1500円+税
ISBN4-02-257150-0
1997年5月発行

「週刊朝日」の連載小説だそうですが、最近始めて読みました。(前の作品、当然読んでおりません。)ロシアのマフィアとゆきずりの関係をもってしまった主人公、坂田勇吉のスリルに満ちた冒険談。なつかしの「さらばモスクワ愚連隊」から二十数年。海外旅行ブーム前のモスクワ愚連隊ならぬ、北海道は稚内を舞台にした、蟹輸出、中古車購入業ロシアマフィアと日本人の生態を描く国際化小説?
昔小樽の埠頭でロシアの船員さんに話しかけ、ただで乾燥蕨をもらった私、公務員の方にしっかり追いかけられた経験があります。(お役目ご苦労さま。)おそらく蕨の入ったビニール袋、麻薬か拳銃が入っているように見えたのでしょう。煮て食べたらなかなかおいしい蕨でした。ちなみに、この船員さん往路は蕨などを積んできて、中古車を載せて帰るということでした。

ところで『日本パソコン旅日記』、第九章に「北の国境の町にロシア人にあいにいく」小樽市、根室市、という部分があったりします。 こちらはISBN4-19-890690-4 、 97/5/15 刊、 514 円+税、徳間文庫、小堤正大編


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