松田道雄著
河出書房新社
1990年4月4日刊（ハードカバー1970年2月15日刊 ）
ISBN:4-309-47181-1
本体価格660円
（図は、ハードカバーの箱です。）

私が読み通せた唯一のロシア革命史。（著者は1998/6/1永眠されました。）
あとがきに、こういう部分があります。

リタイアード・ドクターがこんな本をかかねばならなくなったのは、マルクス主義を本職としている学者たちが「ロシアの革命」をかかなかったせいだ。この本をかいたあとで感じるのは被害感だけだ。

もともと私はアカデミズムとは無縁であり、アカデミーの人がめずらしく私のかいたものを引用する時は、「アカデミズムの枠外では」という但し書きがつけられる。アカデミズムとは無縁でも、この本はペレストロイカに関心をもつ市民には役に立つところがあるだろう。

彼の医療・著作活動全体を見通す本が、2002年4月15日　田畑書店から出ています。

「明治的支配」と市民思想　暗い夜を前に松田道雄を読みかえす　新藤謙著　跨世紀選書